シンガポールやロンドンを拠点に活動している
2000年より海外に移住し、パペット落語を現地の言葉で上演するなど、海外への落語や日本文化の普及に尽力してきた鶴笑。このたび7月5日から26日までフランスのアヴィニョンで開催されている「アヴィニョン演劇祭」に参加するため、
会見には、鶴笑、桂あやめ、もりやすバンバンビガロのほか、後見人として六代
「普通のコメディフェスティバルとは違い、いろんなジャンルが混在するためすごく楽しいらしいです」と期待でいっぱいの鶴笑。今までは「日本の芸がどうやったら喜んでもらえるのか」と考えていたが、「今回は営業取ってきたろやないかと。皆も経験積んできたんで、外国の仕事を取ってくるという意気込みで行きたいと思います」と意欲を語った。
桂あやめは、鶴笑とともに海外に行く際には観光だけでなく二人羽織りや南京玉すだれ、三味線などのパフォーマンスを行なってきたという。「落語というのは言葉が通じへんし、野外のざわざわしたところで何ができるんやっていうのを逆にやってみたい。でも上方落語って大道芸から始まってるので、それで近づくんちゃうかっていう気持ちもある」と語ったほか、「侍の格好して瞬きせずにただ立ってる。で、よう見たらまぶたに目書いてある。それに笑った外国人が、お金チャリーンって入れると『ヤー!』って辻斬りで切りつけて。それを見てこの人についていけばどこへ行っても笑いが取れるなと(笑)」と鶴笑に信頼を置いているようだった。
海外に行ったことがないと不安を漏らすもりやすバンバンビガロは、「日本でも大道芸とか見に行くんですけど、海外のパフォーマーを見ていろんなネタや振る舞い方などを吸収して芸の肥やしにしたい」とコメント。また、「いろんなネタを喜んでもらうのはもちろん、おいしいご飯を食べて、楽しく行こうかなと」と初海外を純粋に楽しみにしている様子だった。後見人として登場した文枝は、「パリは芸どころ。少々の芸では驚かないので、地味でもいいから日本の底力を見せていただきたい。パリの人を驚かせてもらいたいなと思います」と応援。さらに「地下鉄にいろんな芸人が乗ってくるから、そこで芸を競ってほしい。パリの人たちもオシャレで芸達者なので、負けないように」と激励した。
その言葉を受けて鶴笑は「しゃきっとしました。何を置いても成功させようと思います」と改めて固く決意。RPPは「落語(R)」「パペット(P)」「パフォーマンス(P)」を合言葉に、アヴィニョン演劇祭後も活動を継続する。鶴笑は「世界中の営業をむしり取る」と力強い口調で宣言し、「これからそういうグローバルな芸人が必要になると思う」と語った。また、文枝は「日本のことを題材にした話を向こうでやれば、日本の文化にもっと興味を持ってもらえる」と話し、自費で旅に出るRPPに「素晴らしいと思う。行った限りはいろんなものを吸収して持って帰って、日本にいる芸人さんに刺激を与えてほしい」と期待を込めた。
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