昨日6月27日に東京・国立演芸場にて「平成25年度 漫才新人大賞」の決勝戦が行われ、既報の通りS×Lが優勝した。
2002年に初開催され、今年で12回目を迎える漫才協会主催の「漫才新人大賞」。出場条件を結成10年以内の漫才コンビとし、これまで多数の東京の若手漫才師が挑戦してきた。今大会には昨年2012年大会優勝者の
今回は例年とは異なり8~10分程度のネタ1本で競うのではなく、まずは全組が4分ネタを披露。その後の審査で選ばれた4組が最終決戦へと駒を進め、2本目の4分ネタで優勝者を決定した。芸人たちは抽選で決めた順番で渾身のネタを披露。各コンビが個性豊かなパフォーマンスを見せ、観客を魅了した。
5人の審査員は各10点満点でネタを評価。その結果、新宿カウボーイ(38点)、母心(39点)、S×L(41点)、ウエストランド(43点)の4組が最初の審査を通過した。新宿カウボーイは野球をテーマに小気味よい掛け合いで笑いを誘い、母心は1本目でも会場を大きく沸かせた歌舞伎ネタで勝負。S×Lは「マナーの悪い人にビシっと注意する」という酒井の提案から会話を展開させ、加藤の見事な振る舞いには笑いとともに拍手が送られた。ウエストランドはお馴染みの「店を開く」ネタを発展させ、アドリブも交えた独特の漫才で会場を圧倒した。
審査中は
感想を聞かれ、加藤はネタから引用して「本当に嬉しいんですけど……漫才王になれたでしょうか?」と問いかける。そして酒井は「漫才王になれました!」と高らかに宣言して喝采を浴びた。審査員からは「S×Lは漫才がうまい! 無駄な言葉が1個もない」「地に足がついている」「1本目と2本目のキャラクターを使い分けていてよかった」という寸評を受けさらに喜ぶ2人。そのほか「前回より伸びている」「12組ともそれぞれの色があった」と出場者全員を称える言葉も投げかけられた。
優勝したS×Lは、賞金10万円と、来年2014年正月にテレビ東京にて放送される演芸番組への出演権を獲得。S×Lをはじめ、出場コンビの今後の活躍にぜひ注目しよう。なお、本大会の模様の一部はテレビ東京にて7月6日(土)深夜24時50分より放送される予定となっている。
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