OLさんの日常が好き、バカリズムが自著の狂気性を語る

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昨日5月7日、書籍「架空OL日記1」「架空OL日記2」の発売を記念し、東京・三省堂書店神保町本店にて著者であるバカリズムのサイン会が開催。サイン会を前に、バカリズムがお笑いナタリーの取材に応じた。

「架空OL日記1」「架空OL日記2」を発売したバカリズム。

「架空OL日記1」「架空OL日記2」を発売したバカリズム。

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深々とお辞儀をしながらファンと握手を交わすバカリズム。

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バカリズムがOLになりきり、架空の日常を記していたブログを文庫化した本作。主人公のOL「私」が、同僚のマキちゃんや後輩のサエちゃん、頼れる先輩の小峰様たちと送る日常を綴っている。本作のもととなったブログ「架空升野日記」を開始したきっかけについて、バカリズムは「ピンになったばかりのときに暇つぶしに」と説明。ブログの存在も友達にだけ教え、「身内を笑わすためだけに始めた」という。

OLの日常の細かい描写については「昔OLの子と付き合ったことがあって、一般の会社で働く友達とかもいて、そこから情報を集めたり、実際書き始めて会社のルールとかOLならではのこととかを聞いたりはしてましたね」と解説。登場人物には特にモデルはおらず「マンガ家さんがよく言うように、それぞれのキャラクターが一人歩きしている」と話し、「学生時代女子グループにいて、相手も聞いてるのかどうかわからないような会話をなんとなくずーっと聞いてるのが好きでした。そういうところから吸収したり、今まで自分が接していた女性のいろんな部分部分を組み合わせて作ってるんだと思います」と分析した。

また、ブログを更新する日が実際に雨であればブログにも「雨だった」と記述するなどリアリティを追求していることを強調したバカリズム。「本当にOLさんが会社終わって、ご飯食べに行くなり薬局に寄るなりして、お風呂入って寝る直前くらいの時間に更新する」と、OLブログを書くことが習慣になっていたことも明かした。新たにブログを始める可能性について尋ねると「OLさんの日常が好きなんで。何も起こらない中にもちっちゃいドラマ性を感じるというか。次やるとしたらまたこれくらいの温度のものですかね」と構想。最後に2巻の巻末に収録されているいとうせいこうの解説については「泣きそうになりました。せいこうさんに拾ってもらったようなもんなんで」と感激の様子を示した。

その後の囲み取材では、「(自分は)想像力がありますね。そこがウリというか」「非常にリアル。OLさんが見てもリアルだと思います」と本作のクオリティの高さをアピール。また、同書を読んだ知り合いにも「頭がおかしい」と言われたことを明かしつつ、「それは認めます」と話し笑いを誘った。

バカリズムコメント

──ブログを始めたきっかけは?

R-1ぐらんぷりに出たあとくらいなんですけど、まだピンになったばっかりで仕事がなくて結構暇だったんです。それで暇つぶしに始めたのがきっかけです。最初は友達にだけ教えてたくらい。Twitterもなかったんで本当こっそりやってました。本当に身内を笑わすためだけに始ました。ブログやってる方ってだいたい他愛もないこと書いてるじゃないですか。他愛もないこと書くんだったら嘘でもいいんじゃないかっていう気持ちで、「他愛もない嘘をずっと書いてやろう」みたいな。

──登場人物のキャラクターは?

自然に固まっていきました。だんだん自分の頭の中にもう1つパラレルワールドができてきて、ハッキリとその世界が見えてくる感じというか。それぞれのキャラクターがいるような不思議な感じがしてましたね。

──読み返してみてどうでしたか?

そのとき仕入れたOLさんの情報だとかファッションのことだとか、なんとなく聞いてすぐ書いていたので覚えてなくて。本当に知らないOLさんのブログ見てるみたいで面白かったです。新鮮というか。自分が書いたものだとは思えなかったです。

──いとうせいこうさんの解説を読んだ感想は?

泣きそうになりました。せいこうさんに拾ってもらったようなもんなんで。このブログもせいこうさんが勝手に見つけてこっそり覗いてたっていう(笑)。僕がせいこうさんのブログをこっそり覗いたら、僕のブログのことを書いてて「え!? 読んでるんだ!」と。お互いブログを読んでいることは特に言わず(笑)。

──どんなふうに読んでもらいたい?

これが実際に、そのときリアルに本当に更新されてたということと、男である僕が書いてるっていうことを頭の片隅に置いて読んだらより面白いと思う。そしたらよりこの本のクレイジーさがわかるんじゃないかなって思います。

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いのくま @40W900A

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