「Bコースに感謝」東野コージ初のエッセイが明日発売

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明日5月4日、東野コージこと東野幸治の初エッセイ「この間。」(ワニブックス)が発売。東野本人に話を聞いた。

東野コージの初エッセイ「この間。」(ワニブックス)表紙。価格は1470円。

東野コージの初エッセイ「この間。」(ワニブックス)表紙。価格は1470円。

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東野は2011年12月よりラフブロにて1年限定でブログ「この間。」をスタート。本書はその内容に加筆修正したものになっており、「オリエンタルラジオ・中田にかけられたバイ疑惑」「中国人女子大生によるカオスな中国語教室」「過酷なフルマラソンに挑戦!」「元妻との復縁エピソード」など、身の回りで起こった出来事に関して、独自の目線、偏見、先入観で鋭く人間模様を切り取っている。

ブログ開設時から書籍化を考えていたわけではなく、「Bコースが解散するって聞いて。大阪マラソンもあるしって書籍化を考えました。去年の11月頭くらいです」と告白。現在ナベ、タケト、ハブとそれぞれピン芸人となった元トリオBコースがきっかけになったという。エッセイでも触れているが、東野は主にナベ、博多華丸らのメンバーと中国語を勉強しており、そのため東野にはナベの情報やナベからの情報が多数流入。ナベの天然ぶり、小ささ、純粋さがエッセイの中でも端々で触れられている。ナベの反応については「カフェで読んで泣いたって言ってました。お母さんがAmazonで予約したって」と語った。

ブログには初挑戦だったが、苦にはならなかったそう。「あ、これ書けるなとか、なんかないかなとは考えながら。ラジオのレギュラーとか、番組のオープニングで何か喋るとかもなかったので、 そういう感覚で意識してました。なんとなく書き始めたら途中で思いついたり」と自然と続けていった様子。「文章にするのは新鮮。喋るよりもいい訓練になりました」と新しい発見もあった。かつて当時のマネージャーに勧められてさまざまな本を読んでいた経験もあり「書きながら『こんな風に書く人いてるな』って思ったり」と、文章との楽しい付き合い方も。とはいえ、今から約12年半前の2000年にすでに小説「泥の家族」で作家デビューしている東野。恥ずかしさと寂しさを淡々と描きながらも笑いと感動をもよおしてしまう、今でも評価の高い作品として知られているが、現在小説を書く気は一切なく「たまたま毎日書いたからこんな量になったけど、いざ最初から450ページ書いてくださいって言われたら書けない」と、首を横に振っていた。

のちに「アメトーーク!!」でプレゼン企画「どうした!? 品川」として実現した品川への思いなど、多くの注目を集めていたことについては「インターネットニュースになるのが、ありがたい反面かなわんなと思って。これ書こうと思ったけどあれあるからアカンなって、そういうのは嫌やなって思いつつ、いい宣伝やからいいかって途中から捉えるようになりました」とのこと。自身の復縁についても書いたこと大きな話題となったが、その手法はソラシド本坊に語りかけるスタイルという、お笑い芸人たちを震撼させたもの。「それはほんまになんとなく、どうやって発表しようかなと思って。たまたまソラシド本坊くんのTwitterが面白かったから」と、東野の真髄をさらりとのぞかせた。

書籍では、大阪マラソンのエピソードがラストに向かってまさに駆け抜けており、最後には一緒に走ったメンバーからのメールを追加掲載するという、ややドラマチックな展開に。「ブログが終わってみて、さあ締め方どうしようと思って、これが一番ええかと」と考えたそうで、メンバーたちに「載せようと思うんですけど書いてください」とお願いした。「意外とナベくんと桂三度くんの文章が良かったんですよ。それで確信というか。木村くんには彼らの文章が良かったと言う話をしてから書いてもらったので、意識してくれたみたいですごく良くて。で、一番文章が短かったんが華丸くんなんですよ(笑)。これどうしようかなと思って」という裏話も。「華丸くんに『これで大丈夫ですか?』って聞いたら、『お兄さんがいいなら僕は全然これで大丈夫ですよ』って返ってきたので、『あれ、どうしよう』と思って(笑)。会ったときに、『いや別にええねんけど、もう1回書いたほうが俺はイメージええと思うけど……』と。一番あったかいイメージの人が一番冷たい感じに見えるから大丈夫かなと思ったのでそう言ったら、『ちょっと考えさせてください』ってなって、送られて来たらすごい長い文章やったんです」と、予想外の展開があったことを思いだし笑いしていた。

そして、人によっては「我が子」と呼ぶ自身の書籍ができあがった感想は「1月くらいにバーッと削ったり書いたりって作業をしてて、ブログでは書いてて書籍に載らない人とか出てきて、写真とか削除しているし、楽しみにしてた人には悪いなと思ったり(笑)。で、その作業でやりきった感じはしてて、実際本が出来たときは意外と『あ、こんな感じなんや』って。今改めて開こうという気には全然ならない」と東野節。さらに季節を盛り込んだきれいなあとがきについても「あとがきは要らんやろうなと思ったんですけど、書いてくださいって言われたからどうしようと思って」と思い入れはない様子だった。

現在ブログは、ニコニコ動画のブロマガに移行し、時々配信も行っている東野。「1年経ったときに、これ続けられるなと思ったんですけど、これを続けると終わり方が難しいなと。それでニコニコ動画だったら生配信もあるし、違うことを1年間やろうかなと。今は、会員がこんだけいててこの人たちがお金払ってくれてんねや思うと新しい、ギャラとは違う楽しさがありますね。身を持って、お金稼ぐって大変やなっていう感じの新鮮さがあります(笑)」と、まだまだ新しいことにチャレンジしていた。

本書の発売を記念して、明日5月4日(土)14時30分から東京・福家書店新宿サブナード店にて発売記念イベントも行われる。詳細は、同店とワニブックスオフィシャルサイトに掲載されているので確認を。

東野コージコメント

読みやすい感じでなんとなく項目項目が細かいので、トイレに置いていただいて、なんとなく読んでいただいたらいいのかなと思いますし、ぜひぜひお買い求めください。1470円です。お願いします。

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