6月7日(金)、東京・ヨシモト∞ホールにて、
昨年2012年の6月8日にライブ「RG38歳の誕生日。38といえば38マイク。HG、漫才しようか。」にてひと騒動起こしたレイザーラモンの2人。あるあるで調子に乗ったRGはやみくもに漫才に走ろうとし、すでにほかの道を考えていたHGを怒らせ「解散」までも口にした。ライブ当日には、観客の前でぶつかり合った結果互いの胸の内をさらけ出し、あるある原理主義者を倒し、2人で「THE MANZAI」に挑戦することを約束。そして2人は見事認定漫才師の仲間入りを果たした。あれから1年、「THE MANZAIの前に、はずみをつけたいんや!! ~レイザーラモンVSパンクブーブー~」「RGのヘルタースケルター ~RGがHGの前で相方をとっかえひっかえして嫌がらせをする夜~」「RGの赤い糸の女 ~あるあるいいたすぎてとうとうあるある依存症になったRG~」など、紆余曲折ありながらも、相変わらず仲良く活動を続けてきたレイザーラモン。そして今年、2人はとうとう一世を風靡した「HG」と、それにのっかって一命を取り留めた「RG」の名を捨てる覚悟だという。
「去年はお騒がせしてすみません(笑)。今年もそろそろ『THE MANZAI』予選が始まるし、仕上げていかなきゃいけないなって」とはにかみながら今回のライブにについて口を開いたRG。HGも「相方が38歳になった日に漫才しようって改めて思えたので、38歳最後の日にも漫才をして相方の38歳を締めくくりたいなと」と前置きし「去年の今頃は俳優になる気で塩谷瞬くんとメールしてましたからね(笑)。でも漫才元年にして認定漫才師にも選ばれて、決勝の日から認定漫才師のバッヂを外さずに営業なども回ってるんです。そういう意味では、すでにもう『THE MANZAI』は始まっているというつもりです」と真剣に語った。
しかし、「THE MANZAI」決勝を目指すために、長年親しまれてきた「HG」「RG」を捨てるという重大決意に2人は、「最近漫才だけで笑いとってるなって実感できてる。プロレスとかあるあるとかフォーとかなしでやれてる」と微かな自信。「去年決勝の映像を見ながら、悔しくて、でも見たときにすぐにHGに『そんな差ついてないぞ。大丈夫や』てメールして(笑)」(RG)、「そうなんですよ~! 恥ずかしいの来ましたよ(笑)」(HG)と笑いあっていた。そして改めてRGは「言っても今まで仮の姿だったというか。普通の恰好でテレビに出られてる方への憧れもありました」とコメント。HGも「やっぱり尖ってたというか。キングコングやNON STYLEたちへの反発というか。僕らも柔軟になったのかな(笑)。HGも伝統芸能ですから2代目という話もありますし、退いてもいいのかなと」とその心境を明かすと、RGも「HGという1つの宗派、僕のあるあるという宗派をそれぞれ譲っていかなければと。そして僕らは漫才という伝統芸能にチャレンジしていくということですね」と添えた。
さらに漫才についてもHGは「やはりまだ世間にHG・RGのイメージがあるから払拭したい。僕らが出てくるとまずザワザワするんですよね。そこで1分近く漫才の時間を取られてしまう。これではいけない」と真面目な悩みが。「漫才師というイメージをしっかり付けていけば、ザワザワもなくなって、もっと漫才を見てもらえる」と確信。RGも「真剣です。まだそういう目で見られてるのかなと。その人たちの色眼鏡を取るという意味で、HGのサングラスを取ります。とにかく僕らの漫才を見て下さい。見てくれたらふざけて気持ちでやってないなってわかります」と、ライブへの意気込みを語った。
この後、2人はこの気持ちを実行に移すべく、まず新たな宣材写真を撮影。これまで2人の宣材写真はプロレスラーの恰好、ポロシャツ、HGとRGの恰好と、まったく漫才師に見えないものばかり。そこで芸人としてはオーソドックスながら、2人にとっては初めてのスーツで撮影を敢行した。スーツで並んでみたものの、どうしたらいいかわからない2人は、まず著名な漫才師のポーズを真似してみることに。宮川大助・花子、Wヤング、平和ラッパ・梅乃ハッパなど、最初はノリで楽しんでいた2人だったが、途中からあまりのしっくり感にビックリ。「なんか……、スッと入ってきましたね」「漫才師ってポーズも自然と収まるんだなと初めてわかりました」「これがそぎ落として研ぎ澄まされたポーズ……、マジで深い」と唖然としていた。
するとRGが「そういえば、HGは昔巨人師匠の後継者候補だったんですよ」とポロリ。「身長体重がまったく一緒ってことで気に入っていただいて。それからずっとお世話になってるんです。僕ら『今宮子供えびすマンザイ新人コンクール』大賞も獲ってるし。だから去年僕らが漫才始めたとき喜んでくれて……」と言いながら、「昔は漫才の後継者とは思ってなかったですけど、……なんか予言してたんですかね」と、しばし呆然としていた。
すでに世間に浸透しているHG、RGを捨ててまで、漫才師日本一の称号と獲りにかかろうというレイザーラモン。昨年何度も心挫け、そのたびに揉めていただけに、年末の「THE MANZAI」までの長い道のりを順調にたどり着けるのか不安な一面も。果たして今年こそ「レイザーラモンの住谷、出渕」という名前が「THE MANZAI」決勝で響き渡るのか。チケット発売は明後日4月28日(日)チケットぴあにてスタート。彼らの意気込みとその漫才を生で観たい人はぜひ足を運んでみよう。
HG、RGはいらない。住谷、出渕で漫才したいんや!!
日時:2012年6月7日(金) 21:15開場 21:30開演 22:30終演
会場:東京・ヨシモト∞ホール
料金:前売1500円 当日1800円
出演者:レイザーラモン
チケット:チケットぴあ Pコード597-726(4月28日発売)
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