ハレー彗星がゴール！吉本大運動会2012優勝はトリオチーム

昨日9月9日、千葉・生命の森リゾートにてよしもと芸人による大運動会「LAUGH SPORTS FES 2012 in CHIBA～よしもと若手“ほぼ”オールスターズ大運動会～」が開催。その後半の模様をレポートする。

エリートヤンキーがリーダーの「チーム★スーパールーキー!!」、サカイストがリーダーの「おしゃべり野郎Aチーム」、佐久間一行がリーダーの「面白いおじさん達」、ジャングルポケットがリーダーの「情熱トライアングルズ」の4チームがさまざまな種目で戦うこの大運動会。前半3種目を終えて、Aチーム、トライアングルズ、ルーキー、おじさん達という順位となった。

第4種目は「宿泊ツアー感謝企画・一発逆転大縄跳び」。宿泊バスツアーに参加した人4人を加えた計14名で大縄飛びに3回チャレンジし一番多く跳んだ回数が多かったチームに、飛んだ回数+30ポイントが入る。最初に挑戦したルーキーは、チョコレートプラネット松尾が「ちゃんとやろー！」と声をかけたにもかかわらず、最高1回という散々な結果。するとベンチのかたつむり林がMC席に向かって土下座で泣きの1回を要求。ハラキリパフォーマンスに心打たれたMCのポテト少年団・菊地が許可するも、跳んでいる最中にライス田所のズボンが脱げて10回という結果に終わった。Aチームはチーモンチョーチュウ菊地がテキパキと指示を出し、2列で飛んだところ29回の好成績。おじさん達は相変わらずエアーK（キャベツ確認中・しまぞう）のほか、大勝軒の社長（セブンbyセブン玉城）、「バクマン。」のシュージン（こりゃめでてーな広大）とにぎやかなメンバーだが、跳ぶメンバーをめぐっては、業を煮やしたリーダー佐久間が珍しくガミガミ言う場面が見られ、MC陣もビックリしていた。おじさん達が8回という結果に終わり、最後のトライアングルズは、唯一参加者を端に持ってくる方法で24回と2位。泣きの1回は必要なかったものの、Bコース・ハブは「ただただハラを切らせてください！」とハラキリパフォーマンスからの「キャイ～ン」の連続ギャグに、MCのロシアンモンキー川口は「さすが天才」と感心していた、ここまでの感想をレポーターのミルククラウン竹内とトンファ―山西が聞いて回ると、トライアングルズのジャングルポケット斉藤は「大運動会で結果を残す……楽な仕事じゃないよ！」と一喝。佐久間は「ようやくポイントが入って嬉しいし、他のチームのことも楽しませていて素晴らしい。けどやっぱりポイントの妨げになるボケはやめてほしい」と再度注意をすると、ガリットチュウ熊谷から「佐久間さんが怒っちゃって、やですよー」とギャグに使われてしまった。

第5種目は、伝説の競技と言われる「帰ってきた！ふんどしダッシュ」。走者は長いふんどしをつけて走り、ふんどしが宙に浮いていた時間が記録となる。伝説の競技だけに選手たちも気合が入っている様子で、おじさん達以外のチームからもモノマネ芸人が続出。プロゴルファー猿（広大）、ルフィ（ハブ）、両津勘吉（インポッシブル蛭川）、ボルボ西郷（ガリバートンネル三須）など、少年マンガの登場人物がふんどしダッシュで夢の共演を果たした。しかし運動会も終わりに近づいたということで、次の第6種目「騎馬戦」でも、「花の慶次」より前田慶次（しまぞう）と馬の松風（キャベツ確認中・ザコ）、ナルト（ハンマミーヤ一木）、「ワンピース」黒ひげ（玉城）、と少年マンガキャラのオンパレード。さらには少年たちが大好きなキョロちゃん（ハブ）と、仮装大賞のようになってしまった。

6種目が終わり、順位はトライアングルズ、Aチーム、ルーキー、おじさん達の順。そして最後の種目、高得点が入る花形競技・チーム対抗リレーに突入した。ここで、MCから「最初に言ってみなさんのボケが薄くなるのが嫌でした」と、実は賞金10万円が用意されていることを発表。俄然選手たちも盛り上がり、各チームで予選を始めるなど、真剣に選手選びを行った。リレーは各チーム5人で、2チームずつ出場。これまでのおふざけとは一転して、まったくキャラが見られない中、前回大会でダントツの速さを見せMVPを獲得したハブだけが、唯一得意のタイツアートでハレー彗星となって登場する余裕を見せた。スタート後はトライアングルズのジャングルポケット武山がリードし、そのままアンカーのハブまでトップを独走。おじさん達のアンカー・もう中学生が次々とほかの選手をごぼう抜きしハブに迫るも、ハブがまさに彗星のごとく駆け抜け見事1位を勝ち取った。

閉会式には、各界の著名人として、原監督（一木）、イヤミ（広大）、ブータン国王（しまぞう）、アイアンマン（玉城）という錚々たる面子が自ら出席。しかし「時間がない」とMC陣から追いやられてしまった。すべての競技を総合した結果、優勝は732ポイントを獲得したトライアングルズに決定。2位はAチームで589ポイント、3位はルーキーで410ポイント、4位はおじさん達で228ポイントとなった。大会スタッフは、トライアングルズリーダーのジャンポケに「感動をありがとうございました」という言葉とともに、賞金とトロフィーを授与。会場からは大きな拍手が沸き起こった。

閉会式後に勝因を尋ねたところ、グランジ大は「リレーの武山が速すぎましたね」と絶賛。ジャンポケ太田は「リレーメンバーに彗星がいますから」とチームの勝利を確信していた様子だった。今回も3年越しでトリを飾った彗星ことハブは「次は78年後に」とクールにコメント。なぜかグランジ遠山だけが「毎年髪の毛をいじられる」とブツブツ言いながら去って行った。

大盛況に終わった3年ぶりの吉本大運動会。次回開催は未定となっているが、今回たっぷり楽しんだ人も、行けなかった人も、ぜひ続報を期待して待とう。