ラ・ママ新人コント大会が300回を達成、SPライブ大盛況

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8月31日から本日9月2日までの3日間、東京・渋谷La.mamaにて「渡辺正行プロデュース ラ・ママ新人コント大会300回スペシャル」が全5公演開催された。お笑いナタリーでは、9月1日昼の部をレポートする。

「 ラ・ママ新人コント大会」久々の登場で会場を沸かせたバナナマン。

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エンディングで熱唱する渡辺正行。

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300回スペシャルでは、司会の渡辺正行のほか、MCアシスタントとしてキングオブコメディ高橋が全5公演に出演。この日は前説で高橋が観客の発声練習として「リーダー!」「大好き!」「リーダー!」「(いやらしい声で)抱かれた~い!」というやりとりを満面の笑みで指導し、ライブが幕を開けた。

オープニングでは、ホリプロコムの若手芸人チームが海パン一丁でダンスを披露。その後、大きな拍手の中登場した渡辺がラ・ママ新人コント大会の歴史を駆け足で解説し、自身も海パン姿になって一緒にダンスに加わった。

前半の「1本ネタ」コーナーには、三拍子マキタスポーツ飛石連休が登場。それぞれ渾身のネタを披露すると、客席も大きな盛り上がりを見せる。ゲストトークでは、マキタスポーツが「新人の頃、ラ・ママには1本ネタで呼ばれるまで出ないと誓ったら、出るまでに12年かかりました」と照れくさそうに回顧すると、10年前から同ライブに出演している飛石連休・藤井は「もう売れてる後輩の背中が見えないです」と自虐的に笑わせていた。

続いては、スペシャルゲストのコーナー。「このラ・ママには何年ぶりになりますかね。久々にここでコントをやります。バナナマンの登場です!」と渡辺が紹介すると悲鳴にも似た大きな歓声が。コント内で日村の「お会計してぇ~!」が飛び出すと、待ってましたとばかりに拍手と笑い声が場内に響き渡った。デビューの舞台に人気者になったバナナマンが帰ってきた感動と、その日のネタの展開に笑いながら涙をぬぐう観客の姿も。ネタ終了後のトークでは、汗だくの日村に全員の視線が集中し、渡辺が「ここのステージは涼しいんだよ」と話すと、「俺と三拍子のデブだけ汗かいてる」と日村は恥ずかしそうにしていた。バナナマンは、ともに渡辺の付き人時代を経験しており、2人はそのときエピソードを述懐。日村が付き人時代に渡辺と一緒に習いに行ったタップダンスを披露する一幕もあった。

続く後半の「1本ネタ」では、流れ星、Hi-Hiエレキコミックが怒濤のごとくネタを展開。エレキコミックは前日の準決勝で敗退した「キングオブコント2012」への悔しさをネタに織り込み、アドリブ的に話を展開させると会場は爆笑に次ぐ爆笑だった。ゲストトークでは、エレキコミックに対して渡辺が「お前ら、前半と後半で全然テンポが違う。後半、急転直下にネタが終わってるじゃん」と指摘すると、「飽きちゃった」とやつい。流れ星ちゅうえいは「お客さんが疲れたなってわかった瞬間の2人のたたみ掛けがすごかった」と感心していた。その後、「大会で負けたあとのエレキさんって一番好きなんですよ」とキンコメ高橋。「(キングオブコント2010で)8位になったときのラジオ、めっちゃ面白かった」とHi-Hi上田が語ると「伝説! 録音消せない!」と高橋も同調した。また、Hi-Hi上田が「THE MANZAI」で渡辺が自分たちに票を入れなかったことに対して怒りをぶつけて渡辺を困らせる場面も。

続いては、ゴングショー形式の「コーラスライン」コーナー。MCゲストとして、ダチョウ倶楽部の肥後と上島、土田晃之古坂大魔王島田秀平が一気に登場すると、アシスタントの高橋も「すげー! レジェンドだ、レジェンドだ!」と観客と一緒に大はしゃぎ。ラ・ママには第1回から出演していたダチョウ倶楽部・肥後が「自分たちはこのライブに出るために結成したようなもの」と渡辺に感謝すると、「そんな思い出の場所なのに、なんで今日寺門ジモンがいねえんだよ!」と土田。上島が「松坂のほうに2頭目の牛を買いに」と謝ると、「それは大事」と渡辺も納得の様子だった。

コーラスラインでネタを披露したのは、寅人、新宿カウボーイおかゆ太郎、ヒップばばぁ~ん、冷蔵庫マン、オキシジェンなすなかにし、ハッポゥくん。途中でダチョウ倶楽部の「俺がやるよ」「どうぞ、どうぞ!」のくだりが目の前で展開されると、客席は驚喜。ちょうどこの日が誕生日だった土田をケーキと花束で祝ったり、新宿カウボーイが古坂大魔王に気に入られたりと、さまざまな盛り上がりが見られた。

エンディングでは、古坂大魔王作曲、渡辺正行作詞のオリジナルソング「We love La.mama」を出演者全員で熱唱。温かい拍手と歓声に包まれながらフィナーレを迎えた。

300回スペシャルのほかの公演では、日替わりゲストとして、ピンクの電話、爆笑問題、松村邦洋、スピードワゴン、東京03などが登場。ネタゲストとして磁石やナイツ、タイムマシーン3号、ラバーガールらのほか、「キングオブコント2012」決勝進出を決めたばかりのバイきんぐ、トップリード、かもめんたる、うしろシティらも登場し、会場を盛り上げた。

「渡辺正行プロデュース ラ・ママ新人コント大会」は1986年1月24日、渡辺正行30歳の誕生日に幕を開けたお笑いライブ。これまでにウッチャンナンチャンやダチョウ倶楽部、爆笑問題、バナナマンら数々の人気芸人を輩出してきた。

次回開催は9月28日(金)。毎月最終金曜日に行われているので、次世代のお笑い界を担う若手芸人を生で観たい人はぜひ足を運ぼう。

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