「芸能界で一番仲いい」レイザーラモン解散回避でTHE MANZAI宣言

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昨日6月8日、渋谷ヨシモト∞ホールにて、「RG38歳の誕生日。38といえば38マイク。HG、漫才しようか。」が開催された。

渋谷ヨシモト∞ホールにて行われた「RG38歳の誕生日。38といえば38マイク。HG、漫才しようか。」でコンビ愛を再確認しあうレイザーラモン。(c)藤澤孝代(フォトプロ)

渋谷ヨシモト∞ホールにて行われた「RG38歳の誕生日。38といえば38マイク。HG、漫才しようか。」でコンビ愛を再確認しあうレイザーラモン。(c)藤澤孝代(フォトプロ)

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記憶をなくしたRGのためにレイザーラモンの歴史を振り返るHG。ここで2人のオリジナル漫才が生まれた。(c)藤澤孝代(フォトプロ)

記憶をなくしたRGのためにレイザーラモンの歴史を振り返るHG。ここで2人のオリジナル漫才が生まれた。(c)藤澤孝代(フォトプロ)

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RGが勝手に立ち上げたこのライブをめぐって解散宣言が飛び出していたレイザーラモン。俳優業に力を入れるためワークショップの予定を入れているHGが果たしてライブに来るのかどうか、Twitterなどを通じてファンや芸人をはじめ多くの人たちが注目していた。会場が暗転になった瞬間、HGの出演を信じる観客から拍手が自然発生。ここまでの2人の諍いを振り返るVTRに観客は不安を募らせるも、続けて2人がレスラー姿で活き活きと漫才をしているかつての映像が流れると、思いのほか自由すぎる2人ならではの漫才スタイルに、解散騒動を忘れて大爆笑となった。

そして、「M-1グランプリ」オープニングテーマが壮大に流れ、登場したのはスーツ姿のRG1人。「来ると思ってたでしょ。茶番だと思ってたでしょ。どうやらワークショップに行ったみたいです」と、悔しさをにじませながらも半ば諦めた様子。「レイザーラモン解散だよ。今日はあるある歌っていいですかー!? スタッフさんハンドマイクください!」と自暴自棄に声をあげた。あるあるに喜びながらも、伏し目がちなRGをなんとか励ましライブを盛り上げようと、観客は「ワークショップあるあるください!」とRGいじり。RGも「漫才忘れて今日はあるあるライブだから! みんなが大好きな1986オメガトライブ『君は1000%』に乗せて!」と、「西岡徳馬がやりがち」と歌い上げた。しかし「誕生日あるある」では、「誕生日なんですけどね、レイザーラモン解散ってことで」と投げやりな発言。あるあるも冒頭で噛んでしまい動揺を露わにした。さらに観客が「解散」をリクエストしRGを奮えたたせるも、TM NETWORKの「Get Wild」にあるあるがうまくのらないというミスを犯し、気を取り直して目玉コーナーの「ゴーストあるある」に移った。

これは、RGが以前から熱望していた映画「ゴースト」に出てくるろくろの名シーンを再現しながらRGが観客の耳元であるあるを歌うという新企画。「デミ・ムーアになりたい人?」と観客に声をかけ、最初の女性には「パンクバンドは666の店行きがち」というあるあるをプレゼントした。続いて京都の伏見から来たという男性には、RGも「マジか」と唖然。あるあるリクエストではなくワム!の「フリーダム」を曲指定してきたRGフリークな彼のために、伏見あるある「緑が多い」と歌うと、男性は深々と一礼をし、会場からは大きな拍手が贈られた。観客からの愛ですっかり元気を取り戻したRGは、いつもの調子を取り戻し、会場は大盛り上がり。「オールナイトでゴーストあるあるやりたい」とRGが笑うと、スタッフから「HGさん来ました!」という声が。すると舞台にHGが現れ「俺やっぱり…」とRGと見つめ合った。そのとき、「おーい! やめやめやめ!」という乱暴な声とともに、観客の中のあるある原理主義者たちがヤジ。HGに対して文句をつけはじめた。「今、ゴーストあるあるやってんねん。このままでええねん。お前がおらんかったらもっと盛り上がんねん」と言いながら舞台に上がり、2人がかりでHGをボコボコに。さらには観客にもあるあるコールを強要し、HGを追放しようとした。RGは舞台の端で「やりすぎやって。笑いごとじゃないぞ」とオロオロ。このままあるあるライブとなるのかと思いきや、HGは力を振り絞りこぶしを突き上げ反撃に出た。HGはやり返しながら「最初相方が漫才って言い出したとき、なんで今さらって突っぱねた。けどあれからずっと考えてた。俺は何がやりたいのか。そして気づいたんだ。俺はネタをやりたいって!」と心情を吐露。「RG、いや出渕。出会ったあの頃のように純粋な気持ちでネタがしたいんだよ!」とRGに向かって叫んだ。HGにすっかり打ちのめされた原理主義者たちは観念した様子で、「相方はスーツ着てるのにお前はそんな恰好で……これ、使え」と1人が自分のジャケットを脱いでHGに。「どうなっても知らないからな」と捨て台詞を吐いて客席に戻った。

2人は、RGが生み出したキャラのボケと、HGがRGにだけできるツッコミが走馬灯のように思い出とともに展開されるオリジナル漫才「シルバーウルフ漫才」を披露。RGにハプニングもありながら、それを逆手にとった2人の漫才に観客たちは終始爆笑していた。途中、RGがHGに対して思っている感謝の気持ちも漫才に盛り込まれ、2人はすっかり和解。観客もあるある原理主義者たちも惜しみない拍手を2人に送った。そしてHGが一旦舞台から去り戻ってくると、その手には「THE MANZAI」のエントリーシートが。HGは「締め切りが今日の24時までや。今から行けばフジテレビに間に合う!」と笑顔で去って行った。RGはそんなHGを見て「フアツ……、フアツ……、ファックスすればいいのにー!」と、シルバーウルフ漫才の続きのようにツッコミ。ライブ冒頭とはまったく違った嬉しそうな表情を観客に向けた。

その後2人で舞台に登場し観客に御礼とお詫びを述べ、あらためて「今日生まれたシルバーウルフ漫才で『THE MANZAI』決勝を狙いたい」と宣言。RGは「HG、最後にフォーお願いします!」と言い、「一番いい場所で見たい」と客席に降りた。RGが最前列で見守る中、HGは「歴史を彩ったフォー!!」とポーズ。2人は舞台で改めて手を差し伸べて握手、かと思いきや、プロレス技を掛け合い、RGがダウンする展開に。しかし颯爽とHGが退場したあとに、RGはアメリカンコメディさながらのおどけた仕草で会場を後にした。

2人のコンビネーションを見せつけられ興奮冷めやらぬ観客は間髪入れずにアンコール。今回の騒動の張本人RGが再度登場し、C-C-B「Romanticが止まらない」に乗せてレイザーラモンあるある「芸能界で一番仲いい」と歌い拍手喝采となった。

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