昨日5月18日、東京・紀伊国屋書店 新宿南店3階 ふらっとすぽっとにて、イラン人芸人の
イベント前に行われた会見でサラミは「イランとイスラム教に対するイメージを柔らかくしたい」とこの本を書いたきっかけを説明。イランと日本のハーフで、10歳のときにイランから日本に移住した彼は、「日本から見るとイスラム教は面白おかしいところが多いと思う」と、同書では独自の観点からイランのさまざまな事象を取り上げている。
書籍の発売について周囲の芸人たちは「なんでお前が本を出せるの?」「俺も出せるんじゃないか」「エマミ・シュン・サラミの2番手に俺が!」と色めきだっているそう。しかし「本当に書いたんですか?」と疑われることも多く、「ゴーストライターのモハメドさんが書きました」とボケたところ、予想以上にしっくりくる回答に全員納得してしまったと語った。また、イランの友人たちは「こんなことあったな~」と懐かしがったり「ちょっと大げさじゃない」とからかったりと喜んでくれたという。「イスラム教をバカにしてるわけじゃないけど、そう見えるかなと心配してたけどよかった」と安心した様子だった。「オピニオンリーダーとは言わないけど、イランから何か賞が贈られてもいいんじゃないか」と舌好調のサラミ。イランでは日本国籍を取得してもイランで生まれると、イランに滞在する限りは兵役があるということで「もしイランに帰っても兵役は免除してほしい」と真摯に訴えた。
また、ダルビッシュは同じ、日本とイランのハーフということだが「年収は60億分の1。年下なのに頑張ってるな」とポツリ。「もし元奥さんがイラン人好きならチビサラミを」と記者たちを笑わせた。そこで記者から「塩谷瞬に関してどう思うか」という質問が飛び出すと、「イスラム教は一夫多妻制だから問題ないですね、応援してます。謝らずに祈ればOKだったんじゃ。石田純一さんの言葉もイスラム教なら当たり前の文化です」と、新たなコメンテーターぶりを見せた。
トークショーは、編集者からの質問に答える形でスタート。「断食中はアンパンマンのテレビアニメにモザイク」「髭が薄いとゲイだと思われる」「欧米化禁止で、ネクタイ禁止」「日本で1日8回職務質問」「地図の×印をテロの場所だと勘違いされる」など、数々の爆笑エピソードに、人だかりが次第に増えていった。また観客からの質問にも気軽に応じ、「イランでカッコイイとされる男性像」「イランの結婚最新事情」「おすすめ観光スポット」「イランのお笑い文化」など、気になる身近な話題に関しても説明。日本のさまざまな事柄に例えたり、歯に衣着せぬ感想を言ったりと、芸人ならではの話術で観客も笑いっぱなしだった。
来月6月17日(日)には東京・渋谷公園通りシアターDにて「日本イラン化計画 ~デスペラードの60分漫才~」を開催。芸人・サラミとしてのネタをたっぷり聞きたい人はこちらに足を運んでみよう。
イラン人は面白すぎる!
第1章 陽気なイスラム教
第2章 豚肉とラマダン
第3章 すべてはバザールと食卓にある
第4章 中東の恋愛不毛地帯
第5章 イランの罪と罰
第6章 学校という名の階層社会
第7章 アラブの中のイラン
日本イラン化計画 ~デスペラードの60分漫才~
2012年6月17日(日) 12:45開場 13:00開演
会場:東京・渋谷公園通りシアターD
料金:前売1000円 当日1200円
チケット:チケットぴあ Pコード421377
デスペラードのほかの記事
タグ
リンク
- 【新宿南店】5月18日(金)18:30~光文社新書『イラン人は面白すぎる!』エマミ・シュン・サラミさんライブトーク@ふらっとすぽっと | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店
- イラン人は面白すぎる! エマミ・シュン・サラミ | 光文社新書 | 光文社
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
お笑いナタリー @owarai_natalie
「年収ダルビッシュの60億分の1」イラン人芸人サラミ語る http://t.co/CKaehixT