今週末5月12日(土)、13日(日)に、東京・新宿シアターモリエールにて、
さまざまなクズエピソードや傍若無人のムチャぶりでライブを沸かせているスパローズ。多くの芸人たちから“クズ”と評される彼らだけに、結成からこれまでの18年間、単独ライブとういう本気のライブから逃げ回っていた。しかし、昨年2011年には売れていないことを逆手に取った自虐ネタで「THE MANZAI」ワイルドカード決定戦に進出。周囲のスタッフたちはこの機会を逃すまいと彼らを説得し、ようやく単独ライブにこぎつけた。
18年という芸歴だけに、親交の深い芸人も多いスパローズ。
チケットは現在発売中。単独ライブは2日間で2公演行われるほか、2日目にはトークライブも開催される。ファンのみならず、多くの芸人たちも注目しているこの単独ライブが果たしてどのような結末を迎えるのか。ぜひその目で確かめてみよう。
スパローズ初単独ライブ応援コメント
ナインティナイン矢部:クズはクズなりにかっこよく散ってください!
博多華丸・大吉
華丸:もう18年?と思いつつもデビューのネタが「大和一孝 with T小室」だったんで それぐらい過ぎたんでしょうね。森田くんは この前のアメトーークくらいリラックスして頑張ってネ。よかろうもん!
大吉:失敗しても20周年があるや! などと思っていることでしょう。そんな気持ちは一刻も早く捨てて、頑張って下さい!
佐藤:スパ! 初単独ライブおめでとう! 同期でお笑いを始めて、一緒に合同ライブをやっていたのを思いだして、感慨深い気持ちになります。18年目にしてやっと単独ライブやれたんだから、もう事務所変えないでね! がんばって
黒瀬:森田さんへ、早く5千円返してください! 大和さんへ、最近、首あたりが気持ち悪いです。
藤井ペイジ:スパローズの大和君、森田君、初単独おめでとうございます!「単独なんか面倒くさいし、絶対やりませんよ」と、いつも言っていた2人が、ついに重い腰を上げたんですね。なぜだかこっちまで緊張し、僕も頑張らねばと身の引き締まる思いです。そうそう、単独で偶然思い出したのですが、僕が3月まで毎月やっていたピンライブ「ペイジワン」を、6月からまたやることになりました。まずは6月22日(金)新宿バイタスです。読者の皆様、「ペイジワン」をよろしくお願いします!
……あ、ついでにスパローズ単独ライブ「クズ&クズ」もね!
くじら:スパローズから様々な被害にあっています。あいつらは間違いなくクズです。でも面白いクズです。だからいつも許してしまう。でも面白くなかったら大嫌いです。でも面白いので悔しいけれど大好きです。
浜谷:大和さんへ、この前渋谷でバッタリ会った時、ボクが「お金無いです」と言ったら、何も考えずに千円くれましたね。ありがとうございます。あのしわくちゃの千円札、すぐ使って無くなりました! 単独ライブやるって聞きました! 本当だったんですね! ガンバってください。
神田:さとるさんへ、また川崎でオゴって下さい。オゴってくれるうちはお付き合いしますんで!より一層のクズエピソード、期待しています!
前田:スパローズへ。祝! 初単独! 破産宣告を2回も受けた事があるコンビがここまで長くやってこれたのはひとえに、心臓の強さだと思います。そのハートの強さでこれからも頑張って下さい。
ハリガネロック
大上:お二人の事はほとんど存じ上げておらず昔に「生活お助け!中野情報局」に出演された事くらいしか知らないのですが単独ライブするそうでおめでとうございます。当日は中野情報局パワーで頑張ってください!
ユウキロック:四月某日、スマホの着信が鳴り画面を見るとスパローズの同期でもある「ストリーク山田」の文字。何年も連絡がなかった大阪にいる後輩からの電話。こういったときの話す内容の相場は決まっている。電話を取り、すぐに「久しぶりやなー、待てよ、まだ言うなよ。結婚か?解散か?どっちや?」。こうは聞いてみたものの7割「結婚」と思っていた。答えはご存じだろう。「解散です」。理由は簡単だった。「仕事がない」。理由が「気力がない」などの精神的なものではないのがつらい。今はTHE MANZAIなどの大会があり一気に名を轟かせるチャンスもある。しかし山田は言う。「そのネタを作ってかける出番もないんです」と。仕事がないのは俺も同じ。やれることは考えること。もらった仕事は必ず次に生かすこと。活動体でいること。チャンスは少ないがやれることは少なくない。山田はピン芸人として活動を続けるという。山田も俺も同じ。だから山田にある「他の人にないもの」を電話で話し合い、策を講じ、励まし、電話を切った。数時間後。またスマホが着信が鳴った。ストリーク吉本からだ。彼はもうこの世界をやめて、仕事をしながら資格を取ると山田から聞いていた。万全な体制で再スタートする吉本。電話を取り俺はわめき散らした。「裏切り者!裏切り者!裏切り者!このつらい状況から逃げやがって!幸せになるんやろ!ええなー!ええなー!」。当然冗談である。吉本も笑っている。話を聞くと仕事もなかったのだが、1人でやっていくと考えてもやはり無理ではないかという見解だった。資格を取ってから仕事をしようと思っていたが知り合いから「仕事しながらでもいいから、おいで」という好条件に恵まれたという。本当によかったと思った。ちょうど俺も資格を取ろうと思っていたので(俺の場合はネタでですが)、その話をし、策を講じ、励まし、電話を切ろうとした時だった。変な間があいた。想像もしていなかった。電話口で吉本が泣いている。「お前泣くなよー!何泣いてんねん!」と言ったものの、俺の体の中に電流が走り、驚きとともに俺もやばかった。吉本に問うた。「聞くぞ。もしお前の中に少しでも後悔があるんやったらやめてもええんやぞ。どうや?」「いや、それは絶対ないです」。吉本はそう答えた。俺は間違っていた。もうこの歳になったら売れてない芸人を続ける方がつらい。続けるやつが「不幸せ」で辞めるやつは「幸せ者」。けど吉本は泣いている。「道」を変えたものにしかわからない悲しみ。こんな俺でも吉本から見たら「幸せ者」に見えたのかもしれない。俺は自分を恥じた。ストリークは解散した。そして同期であるスパローズは今まで地獄しか見てこなかった。渡り鳥のように事務所を渡り歩き、ようやく昨年のTHE MANZAIから小さな光が差し込んできた。福岡のアイドル芸人も借金にまみれてすべてが変わった。「アイドルが借金で変わる」。この文だけみたら羽賀研二と同じである。同期パンクブーブーの活躍で嫉み、妬みに拍車がかかったと聞く。しかし彼らは「よーしだったら社長に株を高く売りつけてパンクブーブー以上の金を稼いでやる!」というような悪い方向に転化させることなく、それをも芸にして、自虐漫才、生々し過ぎるガチンコトークへと開花させ、「希代のワル芸人」となった。そして彼らは18年目にして初めて単独ライブを行う。継続の勝利なのだ。何があっても続ける。初志貫徹。大和! 森田! 続けるしかないぞ! 続けるからには頑張るしかないぞ! 辞めていった奴のためにも続ける限り頑張るしかないぞ! ライブ当日、大きな花を届ける……金がないから、ノーギャラでこんな長文書いたからこれで許せ。最後に先輩から初ライブのスパローズへ最高の忠告だ!
「新宿シアターモリエールの前の道に止まれの標識がある。そしてそこから左折しかできない。だから午前中は左の奥から警官が必ず見張っているから、絶対一時停止するように」。
スパローズ初単独ライブ「クズ&クズ」
日時:2012年5月12日(土) 18:30開場 19:00開演
5月13日(日) 17:30開場 18:00開演
会場:東京・新宿シアターモリエール
料金:前売2000円 当日2500円
●トークライブ
2012年5月13日(日) 13:30開場 14:00開演
会場:東京・新宿シアターモリエール
料金:前売1500円 当日2000円
チケット:ローソンチケット Lコード31928
問合せ:浅井企画 03-3443-5980(平日10:00~17:00)
■スパローズ初単独ライブ「クズ&クズ」告知映像
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