4月28日、29日に、東京・恵比寿エコー劇場にて「第三回
ここ数年再び注目を集めている古坂の“メンドクサイ男”単独ライブが今年も開催。笑いと音楽を巧みに融合させたネタや、旧知の芸人たちから数々の逸話が語られている古坂の“メンドクサイ男”ぶりが満載のネタなど、ライブでしか見ることができないその魅力で、このライブは年々人気が増している。
オープニングコントは、アントニオ猪木のモノマネで登場した古坂。影の声「力道山」から、「正真正銘の燃える闘魂」になるために、さまざまな試練を与えらえた。「ナックルパンチ+ちょっとした優しさ」「もしカラスに生まれ変わるなら」などの小ボケ連打が続くも、破壊力は抜群。これから始まるライブへの期待を大いにあおった。オープニングVTRも、古坂が手掛けた音楽とダンスをニコニコ動画のオマージュで披露。続く“こわい話風うまい話”のトークコントで観客は、うまいオチの前にひたすら投入されるまわりくどい説明やボケを鬱陶しがるどころか、待ってましたとばかりに楽しんでいた。その後も、チョップしたくなっちゃったときにチョップしちゃう男「チョップマン」、ロマーリオが頻繁に登場するポエム集「140文字の言霊」で、バカバカしさが炸裂。しかし「古坂大魔王のあてぶりショー」ではバカバカしさのみならず、歌詞をもじった見事なアナザーストリーに観客も思わず拍手を送った。
音と映像で楽しむコントでは、タクシー車内のイラストが映し出され、運転手を古坂、客を元ノーボトムのケンタが担当したものを上映。「カミカミタクシー」というタイトル通り、古坂のあまりの噛みっぷりと戸惑うケンタに会場は爆笑の連続だった。後半は中学校の卒業生を送る会にゲストとして登場した千葉の歌手・PIKO太郎のスペシャルステージ。センス全開に、中学生たちの気まずさがよくわかるオンステージを繰り広げた。古坂が選挙をプロデュースするコントでは、立候補者に
ステージに登場した古坂は「頭からケツまで、音楽も全部作って。途中作り直したりしながらも、なんとかこういうふうにできまして、たくさんの人にきてもらって、本当にありがとうございました」と感謝。この日はアメーバとUstreamでライブの模様を生中継しており、視聴者数はのべ約6万人にものぼった。西尾も「いや、すがすがしいねー」と興奮した様子。コント後はあまりのダンス量にすぐ舞台袖に倒れたのを古坂が反対側の袖から目撃したそうで、西尾も「夜ヒットの明菜ですよ」と笑っていた。まだウェディングドレス姿の西尾に古坂は「不思議なもんで、だんだん女に見えてくる」と苦笑。西尾は「嵯峨根を説教しにくくなる」と苦笑した。
そしてライブが終了したかと思いきや、古坂は「ちょっとしたアンコール見たいよね?」と言いだし、「テンションキープしたままちょっと待ってください」と袖へ。明転するとそこには楽屋風のセットと、ワイルドスギちゃん風の古坂がスタンバイしており、コントがスタートした。楽屋の外からは、収録を終えた様子の芸能人の声が。そこに入ってきたのは、くりいむしちゅーの上田で、会場はいきなり大歓声に包まれた。見知らぬ男性の侵入に驚いた上田だが、男は上田の大ファンで弟子志望だという。しつこい態度とうざい口調にうんざりしながらネタを観させられる上田。ネタももちろんパクリで呆れるが、古坂がほぼ上田の方を向いて繰り出す全力のボケに、上田が思わず爆笑する場面も。さらに2人でパクリ芸のショートコントを披露するという貴重な舞台を見せた。
コント後上田は「ポリープの手術後でライブ出てる場合じゃない」と笑いながら苦言。しかし、単独の話を聞いた上田のほうから今回古坂に出演の提案があったということで、「10年くらい前にここでライブやって以来」という舞台をしっかり楽しんだ様子だった。そこに西尾も加わり、ボキャブラ勢が集合。西尾のコントを観ていた上田が「エネルギーあるね」と感心すると、西尾も「本気で爆笑してる上田晋也を見た」と感慨深そうにトークを展開した。最後に上田は「次回3人でコントとかね」と提案。観客は大いに沸いた。
古坂は現在上田と「上田ちゃんネル」(CSテレビ朝日)にレギュラー出演しているほか、さまざまな番組にも出演。この勢いをバネに今後どのような活躍を見せてくれるのか期待しよう。古坂の出演情報はブログなどで確認を。
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