東と西の漫才ガチンコ勝負ABC「MANZAI関ケ原」放送

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3月25日(日)、東西の芸人たちが漫才の腕を競うスペシャル番組「東西オールスター決戦 MANZAI関ケ原!」がABCにて放送される。

もともと“西の文化”であった漫才だが、近年“東”の勢いは凄まじく、今や東の「標準語漫才」は西の「関西弁漫才」と互角の地位に。そこで「今こそ東と西で戦ってみようではないか!」と、山崎邦正、小籔千豊という東西の総大将2人が立ち上がり、天下分け目のお笑い決戦「MANZAI関ヶ原」が開かれることになった。 

各総大将は、対決テーマに沿って選び抜いた漫才のツワモノ5組を用意。先鋒から始まり、次峰、中堅、副将、大将それぞれがタイマン勝負を行う。また、特別試合として登場する「総大将が戦わせてみたかった芸人対決」も2試合用意。そして、全ての戦いが終了したところで、審査員である観客が“東”か“西”かに投票し勝敗を決定する。チーム編成は総大将が全責任を持って選んだもの。そこで負けたチームの総大将には、“ハラキリ”=厳しい罰ゲームが待ち受ける。

先鋒「今、一番勢いのある芸人対決」で対戦するのは、西軍のテンダラーVS東軍のHi-Hi。両者はデビュー18年目の同期であり、「THE MANZAI 2011」(フジテレビ系)のファイナルでは、同じブロックで戦ったという因縁の仲でもある。2組は対戦前から「THE MANZAI」での優劣をめぐり、早くも激しい舌戦を展開。漫才では、テンダラーが海外番組をネタにドラマチックな展開で笑いを誘うと、Hi-Hiは予測不能のスピード感溢れる漫才を繰り広げるなど、先鋒戦から東西対決はいきなりヒートアップする。

続いては、東軍のスピードワゴンVS西軍の矢野・兵動による「中堅エース対決」。こちらも試合前から、小沢と矢野の間で“ダミ声”&“オシャレ”対決が勃発する。そのまま流れに乗った両者の舞台は迫力満点。スピードワゴンは、ファンキーな小沢に井戸田の冷静なツッコミが冴えわたり、矢野・兵動は、超ハイテンションな矢野と説得力大の兵動のボケという、オッサン2人の白熱のやりとりが爆笑を呼ぶ。

「ミスターM-1対決」には、東軍からナイツ、西軍から笑い飯が参戦。「笑い飯はどんなネタでもM-1の決勝に行ける」と塙が仕掛けると、西田は「何回出ても、全然チヤホヤされへん苦労を知らんやろ」と応戦する。ネタ対決になると、両者共に息もつかせぬ笑いの応酬、ミスターM-1ならではの戦いに会場も大いに盛り上がる。東軍のパンクブーブー、西軍の千鳥が臨んだのが「大ブレイク寸前対決」。「M-1グランプリ」「THE MANZAI」という唯一無二の二冠王者として余裕の表情を見せるパンクブーブーに対し、同じく両大会で存在感を大いに示した千鳥が猛アピールする。2組は、奇しくも共にコント風の漫才を披露。千鳥がマンガのようなハチャメチャなキャラを熱演すれば、パンクブーブーは“キャメラマン”とグラビアアイドルをネタに、抜群の間と言葉のセレクトで笑いを巻き起こす。

そして勝負は、大将戦の「大御所対決」へ。東軍の大将は、同期が横山やすし・きよしという大ベテランの昭和のいる・こいる。まったくのいるの話を聞いていないこいるは、「しょーがねえ、しょーがねえ、しょーがねえ」「はいはいはい」などと、繰り返しのネタで煙に巻く。すっとぼけた魅力や両手を振るアクションも健在で、安定感溢れる王道漫才を披露。これに負けじと、西軍大将の大木こだま・ひびきも、もっちゃりとした関西弁でこだまがひびきを翻弄しながら、これぞ上方の正統派漫才というべき味のある舞台を繰り広げる。

特別試合「モノマネ芸人対決」では、西軍のプラスマイナス兼光が豪華キャストによる昔話「桃太郎」で沸かせば、東軍の高円寺パルサーは国民的人気を誇るサザエさんのオールスターものまねを次から次へと披露。「ブサイクくのいち対決」は、西軍のチキチキジョニーが男にモテる方法を漫才で伝授すると、東軍のニッチェは大迫力でブサイクネタコントを披露し、“ブサイク”を武器に、東西の女芸人が火花を散らす。

さらに、出演者全員による「東西トーク合戦」も見もの。東と西で喧々囂々、相手の戦意を喪失させる、とんでもない暴露も飛び出す。東西の威信をかけて戦う「MANZAI関ヶ原」。果たして、オモロイのは東か、西か。その結果やいかに。放送は関西ローカルとなっているので、放送地域の人は、見ることができない東軍の分までしっかりその戦いの行方を目に焼き付けてほしい。

なお、先日ABCで行われた「第33回 ABC お笑いグランプリ」では、ABCとお笑いナタリーのコラボ連載を掲載。これを記念して、明日、明後日、準優勝者のさらば青春の光、優勝者のかまいたちのインタビューを掲載する。4点差という僅差の戦いを目にしたお笑いファンは、この2組の大会後の正直な感想と現在の心境をぜひ確認しよう。

山崎邦正コメント

モノマネもあるし、ブサイク対決とかもあるし、いろんなタイプの勝負が東と西とに分かれて見られて。それぞれ凄く粒立っているというか、大変面白かったです。普通の漫才番組じゃなかったな、というのが凄く印象的でした。結構新しいネタで来たなというのが多かったので、それが東軍の強みではありますね。でも、西軍を見ていると、アドリブなのかネタなのか、緻密さが凄いなと思いました。また、正直のいる・こいる師匠を生で見るのは初めてで。東京に住んでいても、なかなか接点がないんですよね。お2人を見て、幸せだなあっていうのがオーラで出ているし、こんな2人になれたらホントに幸せなんやろなと思いましたね。ネタじゃなくても、お2人が普通に喋っているのを聞いても、たぶんおかしくなってくるというか。あれは年齢を重ねていろんなものを重ねないと、出せないでしょうね。刺激的でした。

小籔千豊コメント

西の方はいつもご一緒させていただいているメンバーですけど、その中でも選りすぐられた面白い芸人さんたちで。対して東軍の方々は、なかなか普段はお見受けすることのできない、若手の方から大御所の方まで出てはったので、芸人である僕も楽しく見させていただきました。西軍はお馴染みのスタイルの方々もいましたし、またいつもと違う一面が見られたコンビもいましたので。攻め方が各コンビ違っていたので、面白かったですね。東軍は劇場でなかなかお見受けすることができない方々ばっかりだったので、目新しさというか、新しい魅力というか、関西にない風を出されていたので、勢いに負けそうになりました。のいる・こいる師匠は僕も生で拝見するのは初めてです。オーラで笑かしてくるというか、微笑ましいというか。普段絡めないので、トーク部分ではのいる・こいる師匠を中心にやらしてもらいました(笑)。貴重な体験をさしてもらいましたね。

東西オールスター決戦 MANZAI関ケ原!

ABC 2012年3月25日(日) 15:30 ~ 17:25
<出演者>
総大将:(東軍)山崎邦正 / (西軍)小籔千豊
大御所対決:(東軍)昭和のいる・こいる / (西軍)大木こだま・ひびき
大ブレイク寸前対決:(東軍)パンクブーブー / (西軍)千鳥
ミスターM-1対決:(東軍)ナイツ / (西軍)笑い飯
中堅エース対決:(東軍)スピードワゴン / (西軍)矢野・兵動
今、一番勢いのある芸人対決:(東軍)Hi-Hi / (西軍)テンダラー
特別試合1:(東軍)高円寺パルサー / (西軍)プラスマイナス兼光
特別試合2:(東軍)ニッチェ / (西軍)チキチキジョニー

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