本日3月13日、東京・神保町花月にて映画「ゴーストライターホテル」の公開直前イベントが行われ、主演の俳優・阿部力のほか、
本作は3月17日(土)より東京・シネマート新宿ほかにて全国ロードショー開始。日本の名だたる文豪たちが幽霊になって甦る「幽霊コメディ」を謳ったエンターテインメント作品だ。森鴎外の幽霊として出演するかたつむり林は、この役を演じるにあたって「森鴎外が降りてくるのを待ちました。自分の出番2時間くらい前に、スーッと森鴎外が入ってきました」と明かした。
大の読書好きとして知られる又吉は、映画にこそ出演していないものの「映画『ゴーストライターホテル』を10倍楽しむための文豪講座」を開講。この映画では芸人たちが実在の文豪に扮して登場しており、スクリーンには文豪の実際の写真と、芸人が劇中で扮した文豪の写真、プロフィールなどが映し出された。
又吉は、夏目漱石、森鴎外、宮沢賢治、太宰治について次々と解説。漱石について「いかにもカタいイメージがあるが『坊っちゃん』は笑えるような作品。『吾輩は猫である』はほぼ落語。むちゃくちゃ笑えるくだりが多い」、森鴎外について「漱石よりアンチが少ないかも。森鴎外がわからんかったら文学好きな人にとってはモグリという雰囲気がある」、宮沢賢治について「昔、熱を出したときに彼女に『雨ニモマケズ』を朗読してもらったら涙ボロボロ出てきて体調も治った」などと、文豪に絡めた持論や体験談を次々と披露した。
さらに又吉は太宰について「何から話せばいいかわからないくらい好き」と強い気持ちをあらためて告白。「深刻そうなイメージがあるが、実はすごく明るかったり他人を笑わせるのが好きな面もある。優しい人でまだまだ誤解がある」とファンとして太宰の人間性を論評した。さらに太宰トークには時間が割かれ、又吉は三島由紀夫と太宰のつながりを語ったほか、「作品に人間が生きていく上での『あるある』が多い。文章がめちゃくちゃうまく、特に短編に笑えるものがいっぱいある」とその作品についても読みどころを列挙した。
ちなみに敬愛する太宰治の役を映画で演じているのはフルーツポンチ村上。又吉は「これは絶妙やな、と思った。アイツにも太宰的なところがあって似ている」と好印象を抱いていることを示した。
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