昨日12月15日に東京・西新宿ハーモニックホールにて、ライブ「Spark」4日目が開催。その中で「スパーク改善会議~朝まで生Spark~」企画が行われた。
「Spark」は人力舎による毎月開催の事務所ライブ。10月からリニューアルし、同会場にて所属芸人やゲスト芸人がネタを披露しているほか、さまざまな企画を4日間連続で行っている。
今年2011年最後となる「Spark」で行われたのは、「もっと『Spark』に来てもらおう」という真剣会議。MCはブルーセレブ内間が担当し、
実家がスーパーを営む渡辺が提案したのは、家電量販店でよく見られる「他店より1円でも高い場合は値引き」というシステムにちなんだ「価格破壊的料金設定」と、「出演者は変更の可能性があります」というアイデア。どちらも「実際に値引きするかどうかは……」「全芸人名を書いておいて……」というやんちゃな発想で、「うまくいけば1億円儲かる」と豪語した。続いて中村は「お客さんが呼吸困難になるくらい面白いネタをする」というスポ根的な方法を発表するも、「それができる人は『Spark』を卒業してるよ」と寂しい空気に。岡野は自ら「画期的」と自信満々に「お客様送迎システム」案を出し、「新宿駅・スバルビル前から観客を車で送迎する」と地図を見せて説明した。送迎には芸人を指名することができ、車中では送迎ネタを披露するほか、ネタの誕生秘話などのトークも。しかし車や駐車場代はどうするのかという問題点に対しては、すべて車を持つ先輩芸人・渡辺に丸投げされてしまった。
たきおとは「出張スパーク~あなたのお宅にハイどーも~」を提案。これは、忙しくて会場まで足を運べない人のために芸人たちが観客の所に伺うというデリバリーシステムとなっている。このデリバリースパーク、略して“デリスパ”の「芸人の指名OK、チェンジは3回まで」というよく知るルールに芸人たちも興奮。「写真と違うことあるからな~」「ネタのチェンジもOKなの?」など、質問やさらなるアイデアが飛び交い大いに盛り上がった。
そして他事務所の尾形から見た「Spark」の改善点は「みんなカッコよくない!」。「人力舎が大好きだ!」と声を大にする尾形は立ち上がって全員の地味さを熱弁し、彼らの服装を「日本昔話みたい!」とダメ出しした。さらに菅は「楽屋が暗い」とズバリ。「プロレスをする人もいないし、全裸の人もいないし」と例えを挙げると、人力舎勢はきょとんとした顔で「え?吉本の楽屋はそうなの?」と不思議がるも、「確かにその雰囲気のまま舞台に行ってしまう」と反省、「すごく参考になる」「リアルに勉強になる」と全員感心した。
その後、ラバガ飛永は「人気者を4日目に集中させて、それまでの3日間のうち1日観ておかないと4日目が観られない」という案を発表。大水は大好きな高校野球を参考に「最初良かったのに最後噛み噛みになる、最初ダメだったのに後半一気に盛り上がるなど、未熟さを浮き彫りにした演出」という案を出し、さらに議論は白熱した。
やがて「人力舎芸人は卑屈」「地味な人が入る」という根本的な問題点が浮かび上がると、自ら「人力舎っぽい」という菅は、「自分も昔は『ワーッ!』って言うの苦手だったけど、今は『よいしょーっ!』って盛り上げることを学んだ」と実演。寡黙な風貌に似合わず、懸命に盛り上げるその姿に人力舎芸人たちも心を打たれ、「やってみよう!」と「よいしょーっ!」コールに励んだ。まだまだやり慣れてない岡野や中村らの小さい「よいしょ」を見て、ラバガ大水が渾身の「よいしょーっ!」を見せると観客もつられて大盛り上がり。この反応を見て人力舎芸人たちも「これか!」とテンションが上がり、続けて飛永が挑むもこちらは残念ながら不発に終わってしまった。
エンディングでは、この教訓を活かしブルセレ丸山や本田兄妹・彩乃らが自ら「よいしょ~っ!」とコール。また、1月20日(金)に渋谷・シアターDで、おすし、巨匠、ピテカントロプスの3組が行うライブで「お客様送迎システム」をさっそく始動させるかどうかで、再度改善会議が盛り上がった。次回「Spark」は来年2012年開催。日程、出演者などは決定次第人力舎オフィシャルサイトにて発表される。この会議を受けて、「Spark」がどのように改善されていくのか。お笑いファンはぜひ足を運んで確かめてみよう。
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デリスパ実現なるか、人力舎ライブ「Spark」でよいしょ~っ! http://t.co/d1YLOBbG