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来場者を迎えるスクリーンにはデカデカと「ありがとう斎藤工」という文字が映し出され、会場が暗転すると「ありがとう~!」と永野の声が。「ありがとう斎藤工」と言いたい様子だが、「斉藤清六」「帰ってこいジャンポケ斉藤」などと言い間違えてしまう。改めて「永野50歳記念ライブ ありがとう斎藤工!」とタイトルコールすると、赤と青に彩られたステージにこの日の主役、永野が登場。大きな拍手で迎えられ、「こんばんはー!」と元気に挨拶したかと思えば「5が最初に付くって嫌な年齢」とさっそく永野節を効かせた。
配信なしのライブということで、SNSに変なことを書き込めば地元の知り合いのネットポリスが追い込む、と観客に釘を刺したうえでいよいよ斎藤をステージに迎える。斎藤は「世界一出づらい舞台でした(笑)」と永野の危険な発言に苦笑いしつつ、近年再ブレイクを果たした永野の名前をあえて今は出さないようにしていると告白。昔からよく知っているからこそ、“急に永野を評価しだした業界人”にくくられないようにしていると繊細な思いを吐露した。
斎藤がプロデュースしている移動式映画館「cinéma bird」をはじめ、斎藤監督の映画「blank13」「MANRIKI」など、かねてから仕事を共にしてきた2人だが、飲みに行ったことはないという。そんな2人のプライベートはトーク番組「ボクらの時代」のようだと永野。打ち上げのあと、ホテルの部屋で小林武史の話をし、眠くなったらそれぞれの部屋に戻るという円熟した付き合いなのだと明かす。
斎藤が初めて足を運んだ永野の単独ライブで衝撃を受けたネタの話の流れで、斎藤が自らの“表現”としてこの日のために初めてコントを書いてきたと話すと、その心意気に観客から驚きと喜びが。「ただただゲストとして、受け身でいるだけでは違う」と感じ、用意してきたという斎藤。「局部」を題材にしたメッセージ性のあるそのネタを永野と2人で演じ、客席を釘付けに。音響のミスがあったものの、それを感じさせずにアドリブで対処してみせた斎藤の柔軟さには永野もびっくり。そして「純粋に面白かった」とネタも絶賛した。
その後は、永野が「斎藤工に見てほしい芸人」として招いた
斎藤の友人である
ゲストたちを盛大にステージから送り出したあと、永野の「最後は私がサザンを3曲歌って終わりたいと思います」という言葉に会場は戸惑いと笑いが。実際に「Bye Bye My Love」「真夏の果実」「みんなのうた」の3曲をしっかり歌い上げ、再び呼び込んだゲストたちと手をつないで来場者に挨拶。メンバー同士で抱き合ったり、2階席によく知った顔を見つけたりしてツアー千秋楽のような雰囲気を醸し出す。これを2度繰り返し、もう十分満足したのか「気が済んだんで帰ってください」と突き放してみせライブに幕を下ろした。
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永野 @naganoakunohana
ありがとうございました!
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