本書は「漫才論」「M-1論」「採点論」「コンビ論」「未来論」の全5章。「真空ジェシカを筆頭に増えてきた『共闘型』」「『漫才じゃない』の元祖ジャルジャルが見せた涙」「
会見中には、後輩芸人があらかじめ寄せた質問に石田が答えるコーナーも。
そのほか会見での一問一答は下記の通り。
NON STYLE石田 コメント
──「答え合わせ」刊行の経緯は?
10年以上前から出版のオファーはたくさんあったが断っていました。お笑いは常に進化していってるもので、書き終わった時点で古くなるから。ただ、最近はお笑いが進化しすぎていて、逆にいい機会だなと。現段階の僕の意見を置いていこうと思いまして。これからのお笑いの発展、進化のためにも、伝統を守るためにも新たに考えていこう、と書籍化に至りました。今の自分の答えが全部つまっています。10年後、全部間違っていると思うかもしれない(笑)。
──「答え合わせ」というタイトルにこめた思いは?
お笑いの追っかけから始めて、分析することも好きだった。そのうち、M-1後に東野幸治さんなど先輩と話すことも多くなってきました。たまたま全然違う角度からナイナイ岡村さんとM-1について話す会にも僕が召喚された。岡村さんと僕がどちらも人見知りで、その間に入るのが大吉先生。3人でM-1後に話す会が年末の忙しい時期に行われた。岡村さんが「飲み屋でやっておくだけじゃもったいない」というので「オールナイトニッポン」に呼んでもらった。コーナータイトルで「M-1の答え合わせ」と言われてビックリ(笑)。そこから言語化することに重きを置き始めた。そのきっかけとなった「答え合わせ」をタイトルにしました。
──本書にコメント寄せたくるまさんと石田さんの関係性は?
令和ロマンは実力者なのに人の意見を聞き入れてくれる。小難しそうな雰囲気はあるけど、僕がやっているお笑いにダメ出しするイベントもこっそり見に来てくれている。話をしやすい間柄だったので「答え合わせ」も読んでもらった。なんと僕が本を渡したときに、くるまも本(「漫才過剰考察」)を書いていた。僕のを読んで、数カ所、書き換えたらしい(笑)。僕はまだくるまのは読ませてもらってないけど、2人でイベントをできたら楽しいですね。
──岡村さんには本書についてお知らせしましたか?
「おかべろ」の収録で月2回は会うので、書籍をこの名前にすることもあらかじめ伝えました。「渡すの遅いんちゃうか!」と言われましたけど、最初に渡しました(笑)。帯のコメントも書いてほしいとお願いしたが「恐れ多い。漫才師の人に書いてもらったほうが本がよくなると思う」と言われました。
──10月末の刊行はM-1の予選も盛り上がっているタイミングですが意識はされましたか?
ちょうどお笑い熱が上がってくる頃に読んでほしいなと思う本なんです。皆さんそれぞれにM-1の答え合わせをしながら読んでほしいなと思い、この時期にしました。本当は僕が皆さんと一緒にM-1を観るイベントをやりたいくらい。「それは! 実は!」って(解説しながら)。それを、どの家庭でも楽しんでもらえるように、という感じです。
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お笑いナタリー @owarai_natalie
【会見レポート】NON STYLE石田の漫才論を詰め込んだ書籍が本日刊行 現段階の「答え合わせ」です
ぐろう家村、ぎょうぶ為国からの質問にも答えた記者会見の一問一答
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