トム・ブラウンの“合体”ネタをもとにした絵本「がったい!」。中毒性のあるリズム、狂気的な展開はそのままに、子供から大人まで楽しめる。トム・ブラウンは“出演”という形で参加しており、こにしけい、たなかけんたが作、萬田翠が絵を担当。内容は作者に任せているといい、布川は「今年『M-1グランプリ』ラストイヤーなので、作家で入ってほしい」とネタのトレース具合に太鼓判を押した。
「何かと何かを合体させて何ができあがるんだろうと考えることが知育にいい」と聞き、絵本化を快諾。「ロケで子供に挨拶したら、走って逃げられて号泣されたことがある」というみちおは「幼稚園の営業とか行ってみたい」と期待する。読んでほしいのは「まだ意識が定まる前の、脳がぐにゅぐにゅの状態の人間」で、「これを読んで頭が柔らかくなることで、いろんな分野のエキスパートになれると僕は信じています。いずれ官僚にしたい子供とか」と提案。布川に「日本終わるぞ」とツッコまれ、「日本を終わらせていきたいと思います(笑)」と笑顔で話した。
また、みちおは「普段やっている漫才では見ることができない、合体で進行しているときの頭の中が見られる。絵と漫才が直接伝わる感じが面白い」と自分たちでは考えつかなかった“絵本”という表現方法に新たな気づきを得た様子。「マンガ原作や小説を書いたり、紙の媒体で出すことはあったんですけど、この絵本がめちゃくちゃ話題になって、みんな喜んでくれている。そんな現象が紙の媒体で今までなかったので、我々は絵本だったんだ!と感じるくらいのことが起こっています」と語った。
布川も「ずっと地下の地下の地下のお笑いライブに出ていたので、そういうライブに来てくれているお客さんの目が『あんなカスだった奴が!』に変わった気がします」と周囲からの評価が今までとは違うものになっているのを感じている。「僕らのネタって非常にわかりづらいので、絵があるとわかりやすくなる。あと、僕ら、キモいんで。このキモい奴らをこんなに可愛く描いていただいているので、これだったら普段僕らをキモくて見られない人も見られると思います」とアピールした。
会見内ではトム・ブラウンによる読み聞かせの披露も行われたが、テンションは漫才とほぼ同じ。2人は「これで合ってるのかなあ?」と首をかしげ、「読み聞かせ協会の方にこのやり方を見せたら『全部違う』と言われた」とぼやいていた。
講談社◆児童図書キャラクターチーム @jidou_extra
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