既報の通り、「ひとりの一生涯」は「劇団ひとりに死ぬまで密着」というコンセプトのもと、彼が死ぬまでにやりたいことに挑戦する様子を追うドキュメンタリー番組。今回はポータレッジを用いて断崖絶壁で寝る「ポータレッジ編」がオンエアされるほか、Huluで「無人島編」「ボクシング編」が配信される。
「無人島編」は、劇団ひとりが全裸で無人島生活を送り、「無人島に1つだけ持っていくとしたら?」というよくある質問の答えを見つける回。ロケ終了後、彼は「もうちょっとサバイバル生活は楽しいもんだと思っていました」「無人島って爽快なイメージもあったんです。南国に浮かんで、ヤシの木とか生えてて、日差しの下でココナッツを飲むような。けど実際は気温も低く、フルーツもなければ派手な色をした鳥も飛んでない、足の長い気持ち悪い虫だとか地味なものがずっとストレスになっていました」とつらい思いをした様子だった。
「ボクシング編」では、劇団ひとりがボクシングのアマチュア大会に出場して勝利を目指す。彼は同企画について「間違いなく、人生の汚点になりましたね。今回の企画で一番見られたくないものかもしれません。しばらく本当に立ち直れないというか、心身ともにボコボコにされたというか。4、5日は仕事も調子が悪く、子供たちと遊んでいてもうまく笑えない時期が続きました」とコメント。中学生のときにボクシングを習っていたことも振り返り、「色鮮やかだった青春の思い出がひび割れたモノクロに変わってしまいました」と悲痛な思いを吐露した。
劇団ひとり コメント
ポータレッジ編について
崖をよじ登るだけ、なんて甘く考えてました。改めて、見てるのとやるのとではえらい差で。かなり危険なロケだったのは間違いなくて、文字通り、生死の狭間、踏み外せば大事故になりかねない環境の中で崖にしがみつきました。帰ってから、写真を奥さんに見せたら、「なんでこんなことやるの?」と言われましたし、しかもそれが自らやりたいと企画したのを知って驚きを通り越して呆れてました。怖かったですね。でも途中から恐怖のあまりアドレナリンが出てきたのか怖くないんです。けど頂上付近で安心して、ふと我に返ると恐怖で足が震えました。30年以上芸能界でやらしてもらい、最近は落ちついたポジションになってきたと思っていたので、こんなに刺激的なことができたのはうれしかったですね。
無人島編について
無人島でサバイバルというのはずっと憧れを持っていたんですけど、これも見るのとやるのじゃ大違いというか、全然うまくやれないし、楽しくなかったですね(笑)。もうちょっとサバイバル生活は楽しいもんだと思っていました。ワクワクドキドキが連続する冒険みたいな感じだと思っていたんですが、実際は辛いことばっかり。特に寒さと虫です。画面ではなかなか伝わらなく残念ですが。虫がとにかく多く、痒くて、不快でした。もうちょっと無人島って爽快なイメージもあったんですね。南国に浮かぶ、ヤシの木とか生えてて、日差しの下でココナッツを飲むような。けど実際は気温も低く、フルーツもなければ派手な色をした鳥も飛んでない、足の長い気持ち悪い虫だとか地味なものがずっとストレスになっていました。無人島の番組とかあると思うんですけど、素人がたった1人でやると、こんなもんしかできないという反面教師にはなれたかと思います。いかにサバイバル生活が難しいことなのかというのは伝わるんじゃないかと思いますね。
ボクシング編について
間違いなく、人生の汚点になりましたね。今回の企画で一番見られたくないものかもしれません。しばらく本当に立ち直れないというか、心身ともにボコボコにされたというか。4、5日は仕事も調子が悪く、子供たちと遊んでいてもうまく笑えない時期が続きました(笑)。すべては自分が望んで始めたことですし、自業自得の結果ですが、やはり辛いものは辛い。けど、自分が一番見てほしくないというものは、もしかしたら、皆さんが一番見たい場面なのかもしれないと言い聞かせて納得させています。中学校の時に1年だけボクシングをやっていたので、それが中途半端な形で終わったので、形にしたいって思ったんですけどね。思い出は思い出のままでいいんだなと痛感しました。せっかくの色鮮やかだった青春の思い出がひび割れたモノクロに変わってしまいました。せめて皆さん笑ってもらえたら幸いです。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
劇団ひとり、ボクシングでボコボコにされる「人生の汚点になりました」 https://t.co/ryhvf6ejlx
ひとり「間違いなく、人生の汚点になりましたね。今回の企画で一番見られたくないものかもしれません。しばらく本当に立ち直れないというか、心身ともにボコボコにされたというか」