記者会見ではマスコミ向けに漫談を1本披露。その後、報道陣からの質問に約40分ほど答えた。「完全に売れました!」と言って威勢よく登場した街裏ぴんくは、「その自覚がある?」と聞かれて「えっと、ボケです(笑)」と照れ笑い。「それくらい言っておこうと思いました。まだまだ1年生です」とメディア向けのコメントを模索している様子だった。
「R-1」優勝後に一番変わったことは「嫁さんの機嫌がいい」。「今までは自発的に何かを買おうという気が湧かなかったと思うんですが、急に(髪の毛に)インナーカラーを入れてきた(笑)。今、内側がものすごい金色です。いつもより口角が4cmくらいあがっているのが、何よりもよかった」と笑顔を見せる。また「シュラスコ食べに行きました。めっちゃ高かった」と少し贅沢をしてみたエピソードも明かした。
反対に、変わらないのは「舞台が楽しい」という気持ち。「たまに出るライブは楽しいし、ずっと続けていきたい。そういう場を増やしたいので、いろんな都市で(ライブを)できたらなと。そのために今出させてもらっているメディアの仕事をがんばらないと」と意気込む。自身に対して賛否両論の“否”が多いと感じているが、「でも、“賛”もいる。その濃さには自信がある。好きになってくれたら長く好きでいてくれる自信はあります」と胸を張った。
2022年2月に「Be-1グランプリ」で優勝するも特に生活は変わらず、自分の気持ちが続かないというよりも妻をこれ以上振り回せないという思いで芸人を引退して働こうと考えたこともあったが、妻がストップをかけたそう。街裏ぴんくは「どのバイトも長続きしない僕に、『一般社会、なめんな』と(笑)。芸人の世界しかないんだから、何がなんでもしがみついてきてくれと言われました」と回想し、「本当にお笑いがなかったら終わってました。好きなことじゃないとできない」と話した。
過去一番慌ただしい中での独演会の準備は「エグかった」そう。それでも開催する特別な独演会というものについて、「(独演会イコール)僕ですね。テレビではどこか無理したり、合わせようとして合わせられていなかったりする中、ここだけはそのままの僕を見てもらえる場所。純度100の。一番好きな場所だし、やり続けたい。本当の僕を知りたかったら……ってウソついてる人間が言うのもなんですが(笑)、本当に生で一度見てほしいなって思います。一番大事なものと言い切れます」と力強く語った。
「R-1」ファイナルステージで最後の1票を街裏ぴんくに入れた審査員のハリウッドザコシショウには常々イジられており、カッコつけているのがバレると「自分のことミスチルやと思ってるやろ」と言われるのだとか。そんなザコシは最近、X上で街裏ぴんくに意味の通じていないリプライを飛ばす“インプレゾンビ”化していることも話題。それをどう思っているのか聞くと、「いや、不快ですよ(笑)」ときっぱり。「そのときどきの流行りの遊びを僕にぶつけてくるんですけど、僕そういうのに疎くて、“インプレゾンビ”という言葉を知らなかったんですよ。エゴサしたら僕のツッコミが間違ってると言われていて、調べたら“インプレゾンビ”がわかったんですけど、今さら言うの恥ずかしかったので『それ閲覧数稼ぐやつやん』って言いました(笑)」と告白する。手のひらで転がされ「めっちゃやりづらい」と述べつつも、「恩があるから否定しきれないのが悔しいです(笑)」と話した。
なお街裏ぴんくの漫談独演会「一人」は5月25日(土)に大阪・扇町ミュージアムキューブ CUBE01でも開催される。
第十七回 街裏ぴんく漫談独演会「一人」
東京公演
日時:2024年5月19日(日)17:30開場 18:00開演
会場:東京・なかのZERO 小ホール
料金:前売4000円
大阪公演
日時:2024年5月25日(土)17:30開場 18:00開演
会場:大阪・扇町ミュージアムキューブ CUBE01
料金:前売4000円
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Keisuke Odagiri @harasu_onigiri
街裏ぴんく、独演会は純度100の“本当の僕” 賛否両論の「否」の多さより「賛」の濃さ(会見レポート / 写真16枚) - お笑いナタリー - https://t.co/0Dh040Q7hS