ガクテンソク、大阪の仲間に緊張やわらいだ「THE SECOND」次の目標は劇場のトリ

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5月18日にフジテレビ系で生放送された「THE SECOND~漫才トーナメント~2024」でガクテンソクが優勝したのは既報の通り。生放送終了後、同局内で行われた記者会見にガクテンソクが出席して優勝の喜びを語った。

「THE SECOND~漫才トーナメント~2024」で優勝したガクテンソク。

「THE SECOND~漫才トーナメント~2024」で優勝したガクテンソク。

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今大会のファイナルラウンド1回戦でラフ次元、準決勝で金属バット、そして決勝でザ・パンチを下したガクテンソク。決勝では大会最高得点の294点を叩き出した。TVerでも生配信された会見の主な様子は以下の通り。

ガクテンソク「THE SECOND」優勝会見

──優勝おめでとうございます!

奥田:まだ実感がなくて、3ステージ終わったあと、まだネタ2本せなあかんテンションです(笑)。

よじょう:優勝してLINEめっちゃ来てます。300件くらい。

──戦いを振り返って。

ガクテンソク

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奥田:体感短かったです。ネタとネタの間、ずっと2人でしゃべっていて。どのネタをやるかを明確に決めずに来たので。ずっと気を張ってたら一瞬でした。

よじょう:最初(1回戦)のネタは、やらんとこうとしてました。

奥田:(準決勝で対戦した)金属バットが第1試合、291点とすごくいい点で勝ったのを見て、(1回戦は)今日1回もネタ合わせしてなかったネタにしました。ネタ合わせしてないぶん、ちょっとよかったです(笑)。長いことやってるネタでもあったので自信を持ってやりました。

──優勝後、どなたかに電話していたようですが?

奥田:両親としゃべって、喜んでくれてました。「見てたよ、近所のほうぼうに言ってまわるね」とお母さんが優しい口調で言ってました。

ガクテンソクよじょう

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よじょう:僕の両親はたぶん寝てます。奥さんからは「祝」のスタンプだけポンときました。いつもかわいがってもらっているダイアンの津田さんに喜びを伝えたいです。LINEもくれまして、末尾に「100万円くれ」と書いてありました(笑)。

──賞金1000万円については?

奥田:頭をよぎらなかったです。その1000万がなかったとしても、優勝後の収入はフジテレビさんに請け負ってもらえると信じております(笑)。

──今後出たい番組は?

奥田:出たい(番組)と言うより、「お笑い向上委員会」どうしようかなと。家で観てるだけで汗かくんですよ。そのときは考えたい。

よじょう:たぶん対応できない。

奥田:「逃走中」も、たぶん逃げられないです。42歳で脚がもつれるんです。一番面白くない捕まり方しそう。その2つの番組だけ警戒していますが機会があったらチャレンジしたい。

──東野さん、有田さん、華丸大吉さんの見ている前でのネタ披露でしたが?

奥田:僕の立ち位置から見えるところにいらっしゃるので、無視するのに必死でした(笑)。お客さんのほうを見るようにしていたけど、「白い歯見えたな」とかは見えてました。ありがたかったです。

よじょう:僕からは見えない位置にいたので、もし見えてたら、か、噛んでるかも……。

奥田:今噛んでるけどな!

──1本目のネタでも出てきましたが、よじょうさんは国分寺にお住まいで。優勝を機に国分寺は出ますか?

よじょう:当分、ここ1年はいようかなと。嘘はつきたくない。

奥田:「骨、うずめます」くらいは言わない?

よじょう:うずめる、と思います!

──番組内で解散の危機があったことも紹介されていました。大阪の劇場で一緒だった霜降り明星やミルクボーイが「M-1グランプリ」で結果を出してた頃はどんな思いでしたか?

ガクテンソク奥田

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奥田:ミルクボーイは同期で霜降りは後輩。僕たちは決勝に1回も行けず、「M-1に出ること自体をやめようかな」と思ったこともあった。ただ漫才自体は寄席の10分や15分の出番にやりがいを感じていて、「やるしかねえ」と気持ちをつないでいました。悔しいというより、「なんで自分たちにはできないんだろう?」と考えるきっかけにいつもなってくれてました。僕らは「M-1」決勝と、笑い飯さん、千鳥さん、麒麟さんが所属していらっしゃる劇場のbaseよしもとに所属するのが夢やったんですが、2010年にそれがなくなった。「続けてる意味ってなんだろう?」となって、僕が解散を言いに行くつもりやったのに、まさかのこっち(=よじょう)から言ってきた。言われてめっちゃムカついて、「続けたらあ!」ってなりました。「解散」なんて何者かになって、みんなに知ってもらえてる奴しか言ったらあかん言葉やろ!と思って。漫才を続けて何者かになれたときに辞めようぜ、となった。

──「M-1」ではなかなか報われなかったが、この「THE SECOND」という大会で結果が出せたのはなぜでしょうか? また大会の雰囲気の違いは?

よじょう:「M-1」みたいにギスギスしてないというか……語弊ありますけど(笑)。みんなが一体となっているというか、対戦相手だけど、「がんばってくださいよ!」みたいな状態。自分らだけがうれしいわけじゃない感じがします。めっちゃいい雰囲気です。最後、決勝に出ていくときも、金属バットやラフ次元がいてくれて、緊張がやわらぎました。

奥田:「THE SECOND」はコアなお笑いファンと芸人とスタッフさんが大注目してくれています。

──「THE SECOND」の6分というネタ時間については?

奥田:やってる側からすると絶妙にオモロいですよ! 「M-1」は4分で短距離走。6分のネタは競技が違うので、「M-1」みたいにネタを6分やっちゃうとお客さんはしんどい。どこで息継ぎを入れるのかとか、いろいろ考えることができるので、すっげえ楽しいです。

──去年はファイナルに進めませんでしたが、今年進めた要因は?

奥田:マシンガンズさんに負けたのは、大阪から東京に出てくるタイミングでした。大阪では、ああいう漫才師の人と会ったことがなくて、凝り固まった漫才感を取っ払うことができた。そこから東京の舞台にいっぱい出させていただいたのがよかった。

よじょう:ネタのストックは去年もあったので、選べる状態にはあった。去年、最終決戦まで行って負けていたらネタを使えなかった。ネタ数に余裕があったのはだいぶデカい。

ガクテンソク

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──大阪対決の胸中は?

奥田:いやあ……イヤなのはイヤでした。いつか当たりますけど、前半に固まりますかね?

よじょう:(これまでの大会の)配信を観ているので、どんなネタで来るのかなとかもありますし。ラフ次元とかめちゃくちゃウケてたし。

奥田:「負けても祝福はできるよな」とは思いながらも、どうせなら自分たちが勝ちたいなという感じでしたね。

よじょう:金属バットが勝ったとき、ちょっとだけ「ヤベえ!」と思ったもんな(笑)。

奥田:そうよ(笑)。最終的には僕たちが勝った金属バットとラフ次元の2組が袖まで来てくれました。ザ・パンチさんのほうには東京吉本所属のタモンズとか、みんながおったんですけど、最初僕ら2人で。でも2組が来てくれて、金属バット友保が「大阪兄さん1人にさせるわけないっしょ」とか熱いこと言ってました。あんな感じですけど熱い奴なんです(笑)。

──放送内で奥田さんが優勝後に「漫才やめません」と宣言していました。次の目標は?

よじょう:劇場でトリとかやってみたいですけどね。

奥田:漫才師としてはそうですね。僕たち世代でなんばグランド花月の大トリをとるなったときに、名前が挙がってたのはきっと和牛さん、プラス・マイナスさん、銀シャリさんだったんですけど、銀シャリさんだけになってしまった。銀シャリ橋本さんとは大阪時代に一緒に暮らしてたくらい仲良くて、チャンピオンになって「銀シャリさんを1人にしたくないな」とはこっそり思ってました。

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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

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奥田「体感短かったです。ネタとネタの間、ずっと2人でしゃべっていて。どのネタをやるかを明確に決めずに来たので。ずっと気を張ってたら一瞬でした」

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