全国5カ所で開催、2丁拳銃の100分漫才「百式」ツアー本日スタート

本日10月1日（土）、大阪・京橋花月を皮切りに、「2丁拳銃の百式2011」がスタートする。

今回のライブは、大阪、札幌、福岡、名古屋、東京の5カ所で開催。お笑いナタリーでは、本番前日の彼らに「百式」のこれまでの経緯と、意気込みを語ってもらった。

彼らが10年続けてきたこの100分ノンストップ漫才。果たして100分ジャストの“ちょうどええ”感じで終わることはできるのか。ぜひ劇場に足を運んでその目で確かめてみよう。

2丁拳銃一問一答

――「百式」はどういうきっかけで始まったのですか？

修士：単独ライブの中で、漫才を何本もやるというのが面倒臭くなって（笑）。1本にしてしまえと。「どーもー」って出てきて、「もうええわ」でハケて、音楽鳴って出てきて、その間にVTR流して、というのが面倒で。出て、「もうええわ」までで単独が終わるっていうのがいいんじゃないかなと。で、100分が語呂がいいなってことになり、名前の「百式」もガンダム好きやったんで、パッと出てきました。

小堀：2001年頃だったと思うんですけど、東京に出てきて、いろいろ頑張らなあかんなって時でしたね。

――100分連続ということに不安はなかったんですか？

修士：それよりもお客さんがダレるんじゃないかって方が不安でしたね。漫才って長くても10分か15分くらいじゃないですか。でもそれが100分ってなったら、お客さんがしんどくなるんじゃないかって。だからアンケートに1枚でも「見ててしんどかったです」っていうのがあったらやめようと決めてました。

小堀：ネタは僕が書いてるんで、新ネタで100分やし「まぁまぁちょっと考えます」ってなって、これまでの2丁拳銃のネタをつないでみたんですよ。そしてたら、たとえばこういう流れでやれば100分いけるな、みたいな。よう考えたらフリートークでオールナイトとかもあるし、100分のトークやと思えば。それが漫才のネタであるって思うようにしました。それで安心して（笑）。

――「百式」初舞台後のことを覚えてますか？

修士：意外とできたなって思いましたね。あっという間やったなと。

――練習の成果ですか？

修士：練習してないです、嫌なんで（笑）。練習も100分やらなきゃいけないんで、嫌ですね。本番までは本にまとめて読むんですけど、そん時は練習せなあかんなって思ってますよ。で、バーッと本読みして終わるじゃないですか、すると「もう嫌や」って。「もうこれで練習すんの嫌や。もうわかった、もう俺できるから」って感じです。

――「百式」終了の危機はなかったんですか？

小堀：テレビでショートネタブームが来たときに、「百式よりテレビに。短いネタやろう」みたいになって。「今年は違うイベントやりたい」と。そしたら生沼マネージャーが「聞いたで、やめるとか。アカン」って。で、「やります～」っちゅうて（笑）。

――忘れられない失敗はありますか？

修士：失敗だらけですよ（笑）！ お金いただいておいて失敗っていうのもなんなんですけど。よぉこいつが失敗するんですよ。

小堀：ははは（笑）。

修士：噛むんですよ。忘れないんですけど、上手く喋れなくなるから「お前今何言うてん？」みたいな。「あ、今こいつ考えながら喋ってる！」って時あります。ツッコミでネタのように見せますけど、ただの失敗です。

小堀：あと、去年はDVD収録の時に大幅に長かったんです。110分くらいやっちゃって。練習してないから（笑）。

修士：10年近くやっててまだ感覚ないんかいって（笑）。ツアーの中では100分に近い数字が出せたりするんですけど、DVD収録となると、多めにアドリブ入れたり、調子乗ってしまうんですよね。ラストやし「うわ～っ」ってなるんです。

小堀：だから去年はわざわざ収録をラストじゃなくて1個前の公演にしたんですよ。

修士：まぁラストの方がよかったですね。スケベ心が出るんですよ。「これもっかい言いたい」とか、ウケると嬉しくなっちゃうし、スベるとどっかで取り返したいってなるし、ってなってくるともうダメです。できるだけ100分に近い数字で終わりたいですね。

――今年はどのようなネタになりそうですか？

小堀：今までやったら、100分あると1個でも掘り下げられるんですよね。グーっと、ウケへんとこまで（笑）。それやってると、ポップじゃないというかテレビ的でないとこもあるんで。コンクールも意識しつつ。でも作ってるうちに、これ掘り下げなあかんなとかも出てくるんですけどね。

――最後に読者にメッセージをお願いします。

修士：もっとテレビ出たいです。だから劇場に足運んでください。

小堀：今回も一味違う100分になっていると思います。DVDになるかはわからないので、ぜひ観に来てください。

「2丁拳銃の百式2011」

前売2500円 当日3000円

●大阪公演
日時：2011年10月1日（土） 18:30開場 19:00開演
会場：大阪・京橋花月

●札幌公演
日時：2011年10月2日（日） 16:30開場 17:00開演
会場：北海道・ターミナルプラザことにPATOS

●福岡公演
日時：2011年10月15日（土） 18:00開場 18:30開演
会場：福岡・VIVRE HALL

●名古屋公演
日時：2011年10月30日（日） 18:30開場 19:00開演
会場：愛知・SUNSHINE STUDIO

●東京公演
日時：2011年11月20日（日） 18:30開場 19:00開演
会場：新宿・ルミネtheよしもと