令和ロマンM-1優勝、ヤーレンズとの最終決戦は「僕たちの目指した世界」

令和ロマンが本日12月24日、ABCテレビ・テレビ朝日系で生放送された「M-1グランプリ2023」で優勝し、第19代王者の称号と賞金1000万円を手にした。この記事では東京・テレビ朝日で行われた優勝会見の様子を伝える。

令和ロマンは慶應義塾大学のお笑いサークル「お笑い道場O-keis」の先輩後輩でコンビ結成した高比良くるまと松井ケムリのコンビ。本日の「M-1グランプリ」決勝では、笑神籤によってトップバッターに選ばれ、1本目のネタを披露して3位で最終決戦に進出した。最終決戦では令和ロマン、2位通過のヤーレンズ、1位通過のさや香という順にネタを披露。審査員7名のジャッジの結果、4票を獲得した令和ロマンが3票のヤーレンズを1票差で上回り、王者となった。令和ロマンとヤーレンズは「ヤレロマ」としてツーマンライブを開催している間柄。会見では「ヤーレンズさんがウケてるときに今日一くらい感動しました」という話も出た。

令和ロマン コメント

──優勝おめでとうございます！ 率直なご感想を。

高比良くるま：うれしいです！ 非常にうれしいです！ 最高です！ 最後の（令和ロマンとヤーレンズの票数が）3対3でどっちになるかわからなかったのは、いい勝負だなと思いました。ホッとしました。僕らがトップバッターで、そのあとの皆さんも面白かったのに最後まで残っちゃったので、責任を果たさなきゃと。

松井ケムリ：「うれじぃ」です。「うれじぃ」でお願いします。

くるま：先輩の「はいじぃ」さん？

──予選からここまでの長い戦いを振り返って。

ケムリ：「M-1」って長距離走にたとえることがよくあって……。

くるま：ただ僕らはありがたくシードでしたのであっという間でした。今年、12月24日が決勝でいつもより時期が遅かったので、そのストレスがけっこうたまりました！ 「キングオブコント」が終わったコント師はみんな飲みに行ってるんですよ！ 「いいなー！」と思いながら、そこはインフルとかにかかる可能性があるから我慢したんです。お酒飲みたいです。

──ケムリさんが事前インタビューで、優勝賞金をくるまさんに全額お渡しするという話をされていましたが、変わりはない？

ケムリ：ラジオでそういう話になって「相方が1000万、全部くれたらめっちゃがんばる」と。その場で1000万あげるって約束したんですよ。でも正直、優勝できると思ってないから言ってたんですよ。

くるま：こいつ……。

ケムリ：その賭けに僕が負けたので、あげます。

くるま：よっしゃー！ やったー！

ケムリ：戦略とか全部くるまがやってくれてる。本当にくるまに感謝してるので、チャンピオンは賞金をもらうよりも素晴らしい肩書。ムダ使いはしないでほしい。

くるま：今日の有馬記念に100万ぶちこんで負けて体から温度が消えました。賞金900万持って帰りたいです。

──今日のネタ選びについては？

くるま：ありがたいことに去年のM-1は敗者復活2位で、それから全国の劇場に出させてもらって、そのぶん幅のある調整というか、いろいろ考えられてよかったです。今年のM-1には何本かスタンバイしていて、何番手なら何やろうかなと決めていて、トップバッターだったのでうしろの人に勢いがつくような、お客さんに話しかけるようなしゃべくりをやろうと。最終決戦はシンプルな漫才コント。なるべく優しくいいネタをやりました。

──ヤーレンズとツーマンライブやってきて最終決戦で2組が接戦でした。ヤーレンズとの1年を振り返って。

くるま：去年の敗者復活のときに「来年ツーマンライブやろう」って話になって毎月やってきました。この2組が決勝に行けた時点ですごいこと。最終決戦の3組に残るのも、ライブの中で目標だとしゃべってきたことです。2組で通称「ヤレロマ」って言うんですけど、「実質ヤレロマにしてやろうぜ」と約束してたので、あれが僕たちの目指した世界です。

──ヤーレンズに言葉をかけるとしたら？

くるま：「頂きで待つ！」。それだけです。

ケムリ：めちゃくちゃ王者だ。

くるま：来年もツーマンをやるし、怒られなかったら「M-1」にも出ます。ファーストラウンドで3位だったので。（今年648点だったが）670点くらい出したいですよ！ 出たいです！

ツーマンライブ「ヤレロマ」inテレビ

※高比良の高は、はしごだかが正式表記。