この番組は「来るべき未来に備え、想像力を働かせながらいろんなシチュエーションを試してみる」という“イマジネーションバラエティ”と銘打ちつつ、単純にバカリズムと飯塚が自由に楽しく遊ぶだけの30分。初回は飯塚の頭皮が薄くなることを想定し、そのときのヘアスタイルに合った、カッコいいファッションをバカリズムが選ぶ。
2人の冠番組がスタートすると聞き、「中身はそんなに決まっていなかったけど、この2人でやらせていただけるっていうそれだけで飛びついた」という飯塚。「またタイトルが『バカリヅカ』! 自分たちの名前が入った冠番組なんて本当に夢みたい」と喜び、バカリズムも「めちゃくちゃうれしいですよ。いつかできるといいなってずっと言っていたので」と笑顔を見せた。
飯塚とテレビで“ガッツリ”共演するのは久々で、「すげえツッコむなと思いました(笑)」とバカリズムが述べると、飯塚は「なんか俺が張り切ってるみたいじゃん!」と苦笑い。「今日は升野くん(=バカリズム)に預けっぱなしだったので、なんの準備もせず来るだけだった。ずーっと弄ばれていたので、それはツッコみますよ」と説明する。飯塚が思い切りツッコむさまを見て、テレビ東京のシチュエーションコメディ「ウレロ☆」シリーズを思い出したと語るバカリズムは、「スタジオとか舞台の上じゃなく、今日は外だったので、飯塚さんの声ってやっぱり大きいなと。ロケの飯塚さんって見たことなかったから。飯塚さんは普段通りなんだけど、外だとビクッとなる(笑)」と新鮮さを明かした。
20代の頃に知り合い、30年近い付き合いのある2人。バカリズムはコンビからピンに、飯塚はコンビからトリオに形を変えて活動を続け、その過程もお互いに近くで見てきた。バカリズムは「不思議ですよね。こうやって2人で番組をやらせてもらえるなんて。こんな未来が来るなんて思わなかった。テレビとかでは無理だと思ってました」としみじみ話し、飯塚も「お互い、半ば諦めていた感じだったよね。それから20年くらいして2人で『バカリヅカ』っていう番組をやれるなんて……すごい感慨深いです!」と改めて噛みしめる。
「ライブの場当たり中、客席に座りながらいろんな人の悪口を言ってた」という苦い思い出も共有している。そんな2人に互いの今の印象を聞くと、バカリズムは「飯塚さんは丸くなりましたね。優しくなった。こんなニコニコしてなかった」「今は後輩にもすごくウェルカムな感じだけど、もともとはそんなに後輩に慕われるような人じゃなかった。厳しいというか、ストイックだから。みんなに優しくなりましたね。愛に満ち溢れている」と回答。これに飯塚は「東京03になって、芸風もそうだし、人間性も変わった気がする。人間を扱うコントをするようになって人間が好きになった気がする」と納得する。
反対に飯塚は、「升野くんは根っこなんにも変わんない。ずーっとストイックだし、ずっとすごかった。それに世間の評価が追いついただけというか」とバカリズムの変わらなさを強調。また「みんなからセンスの人って言われてますけど、ただ根性がすごいんですよ。根性の人。負けず嫌いで、誰よりもがんばる。だから今、評価を得るようになってよかったなと思いますね」と述べる。バカリズム本人は「自分なりに優しくなったなと思ったりするんですけどね。いろんなことを許せるようになったなとか、愛情を持って接することができるようになったなとか。でも変わんないんだ?(笑)」と首をかしげるが、飯塚は「あ、変わんない! 結局、知り合った20歳くらいのときから変わってない。いい人だし、真面目だし、曲がったことが嫌いでまっすぐな人。道を外れた人にはめちゃくちゃ厳しい。道を外れた人を見つけるのも、早い(笑)」とバカリズムの性格を言い表した。
放送は全6回だが、バカリズムは「ずーっと長く続けていければ」と期待。飯塚も「令和の『タモリ倶楽部』になったらいいねと話していて。本当に楽しかったから、これでずーっと続けていけたらうれしい」と願う。最後に「毎回違う企画をやっていくので、今回イマイチだなと思っても次に期待してください。手応えがあった企画は何回かやると思います(笑)」(バカリズム)、「2人が楽しくやっているのを、気長に見守っていただきたいです」(飯塚)とアピールした。
バカリヅカ
テレビ東京 2023年11月13日スタート 毎週月曜24:30~25:00(全6回)
<出演者>
バカリズム / 東京03飯塚
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飯塚「東京03になって、芸風もそうだし、人間性も変わった気がする。人間を扱うコントをするようになって人間が好きになった気がする」