バンダイと吉本興業が共同で手がけるCGショートアニメ「ヘルピポ!」は、芸人のコントをアニメで進化させるというコンセプトのもと、地獄に住む鬼たちの日常を描いたもの。現実ではできない設定や展開をアニメの手法で映像化しながら、コントを演じるチョコプラの動きをモーションキャプチャで取り込みCGアニメ化することで「アドリブ」や「間」をキャラにそのまま落とし込むという実験的な“コントアニメ“として注目を集めた。
そのコンセプトを引き継ぎ、地獄から人間界にやってきたおしゃべりが大好きな小鬼の日常を描く「ぴーち鬼ぱーち鬼」。チョコプラの2人は自身の口元がはめ込まれた個性的なキャラをまだ見慣れていないようで、「今見て、『気持ち悪!』って思いました(笑)。まだ気持ち悪いです。ずっと気持ち悪い“ずっきも”だったらどうしよう。でも見れば見るほど慣れてかわいく思えてくると思うので、愛してほしいです」と視聴者にも呼びかけた。
収録は「相方と面と向かい合いながらコントしているだけの感じで、アドリブも多め」だったという。今作ではワンシチュエーションの会話劇だが、長田は「いずれは劇場版で。『ぴーち鬼ぱーち鬼ザ・ムービー』として2時間とかの作品にできれば。宇宙に行ったり、アクションしたりもできたら楽しい」と期待を膨らませ、最終目標を「やっぱりカンヌ。ハリウッドよりはカンヌかなと。ベネチア(国際映画祭)とかそっちを目指して、短編アニメーション部門で賞を獲れたら」と夢を語る。
口元を撮影されるため、松尾は「まずやっておかなきゃいけないのが、口のケア」と強調。「くちゃくちゃさせたりとか、普段だったら嫌だなと思う口元をあえてやったりもしました」とオーバーな表現を心がけたのだとか。ぴーち鬼とぱーち鬼が何かを食べる場面では実際にチョコプラの2人がそれを食べている口元の映像が使われている。長田は「ひょっとしたら(口に)なんか付いてるかも。そういうところもリアルに楽しんでもらえたら」とアピールした。
お互いの口元について「(松尾は)食べるとき、カンカンカンカン言う。それが腹立つので、そこに関しては俺のほうがかわいい」(長田)、「長田さんはくちゃくちゃ食べるので、カンカンとくちゃくちゃの争い」(松尾)と述べており、そのあたりがアニメに反映されているのかも見どころとなりそうだ。今後出てほしいキャストとして、2人はアゴまで映したら面白そうなアインシュタイン稲田を挙げるが、「キモキモのずっきもになっちゃうか」と却下。このほか、「裸芸が有名だけど歯がガチャガチャなとにかく明るい安村さん」「赤いリップの紅しょうが熊元プロレス」など口元に特徴のある芸人たちを思い浮かべていた。
どんな人に観てほしいか問われると、「どの層にハマるんだろうって、逆に楽しみ。子供とかも意外とハマりそう。自分の息子にも見せてみたい」と長田。一方、松尾は「21歳女性にハマりたい。その人たちが一番ハロウィンパーティーに積極的に参加する層だと思うので、そこにハマればグッズだったりが出て、それを身に着けて渋谷の街に繰り出してくれると思う」と作品がバズっていく具体的なイメージを明かして笑いを誘った。
「ぴーち鬼ぱーち鬼」は毎週月曜0時にマンガ、水曜にショートアニメ、金曜に本編アニメが配信される予定。監督を務めた尾中たけしは「ずっとやりたかった作り方のアニメを最高の形でお届けできることになりました。早めに慣れてもらえると幸いです」とコメントしている。
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