ギャロップ「THE SECOND」優勝会見、しゃべくり漫才で劇場に立ち続けたい

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昨日5月20日にフジテレビ系で生放送された「THE SECOND~漫才トーナメント~」でギャロップが優勝したのは既報の通り。生放送終了後、同局内で行われた記者会見にギャロップが出席して喜びを語った。

「THE SECOND~漫才トーナメント~」で優勝したギャロップ。

「THE SECOND~漫才トーナメント~」で優勝したギャロップ。

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「THE SECOND」優勝記者会見に出席したギャロップ。

「THE SECOND」優勝記者会見に出席したギャロップ。[拡大]

ギャロップ毛利曰く「関西ダービー」となったテンダラーとの1回戦、審査で同点となった囲碁将棋との準決勝を制し、トーナメント決勝でマシンガンズを下したギャロップ。会見に姿を見せると、毛利が「まだ全然実感がなくてふわっとしている。どれくらいで実感が湧いてくるのか楽しみです」と優勝の余韻そのままに挨拶し、林も「この瞬間は笑ってしまいそう。こういう経験がない。本当にシャッター切ってますか? ギャロップですよ? 大丈夫ですか?(笑)」と取材陣へ話しかけた。

会見の主な様子は以下の通り。

ギャロップ「THE SECOND」優勝会見

──1回戦のテンダラーとの対戦を振り返って。

毛利:(強い相手で)一番戦うのが嫌だったので、ここを勝てたらなんとかなるんじゃないかと。

林:対戦が決まったときから、ほかの芸人さんから「よりによって」とか「(トーナメントの)どエラいところに入ったな」と言われることが多かったし、僕自身も思っていた。テンダラーさんに勝てたら優勝という気持ちでした。

──トーナメント抽選会では2組の対戦に「関西ダービー」という名前を毛利さんが付けていました。

毛利:“トレンドワードメーカーの毛利”なんで。あれは自然に言っちゃって。偶然の産物です。

──囲碁将棋との準決勝は同点でした。

ギャロップ林

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林:この大会ではラフ次元という後輩とも戦っていて、「どんだけ吉本の人たちと戦わなアカンねん」と。ラフ次元には1点差で勝ったので、梅村くんに「ギャロップさんが優勝してくれたら僕らは実質2位」と言われましたが、囲碁将棋と同点だったので、ラフ次元が2位というのは幻想になりました。すり抜けてすり抜けて、紙一重でした。

毛利:囲碁将(=囲碁将棋)とは絡むことがなくて。でも漫才がすごいというのは聞いていたし、実際に強かった。戦えてよかったです。

林:囲碁将棋とは、劇場の出番が同じ日になるのも1回、2回あったかどうか、というくらい。「どっかで知らぬ間に誰かが倒してくれればいいのに」という感覚でした。

──マシンガンズとの決勝は?

毛利:ネタを観ていて、僕らコンビ内でも「ホンマにすげえな」と言っていました。

林:めちゃくちゃシンプルに言うと「面白いことを言うのが上手なおじさんたち」。先輩のことを言うの失礼ですけど、最初から「ネタがない」「ネタが弱い」と言っていたわりに、ずっとウケてはるなと。たしかにネタが弱くなったとは思ったんですけど、それを逆手に取っていて、すごいな、できへんなと。

毛利:普通の漫才師にはできないテクニックを何カ所も見せていただいた。

──133組の頂点に立った心境は?

毛利:中途半端なところで終わるのが一番嫌やった。今、優勝できてよかったなと。

──優勝賞金1000万円の使い道は?

林:まったく自分たちに縁のないときは好き勝手に買いたい物を言うんですけど、いざとなると使わないでしょうね。これが大多数の日本人じゃないかなと。老後の不安を抱えている人が多い。

毛利:漫才に使おうかなと思ったら、副賞でオーダースーツの仕立て権がいただけるんですよね。

林:どっちみち買おうと思ってたものがもらえるなんて最高です。

──優勝を誰に報告したい?

林:80歳になる母親が家で観ててくれたと思う。母親にこういう姿を見せるタイミングってもうないなと思っていました。「出られるだけでええやん」という感じで送り出してもらって、すごくありがたかった。母親に伝えたいです。

毛利:結局、家族。オカンもそうだし、最近オトンとしゃべれてなかったので、これをきっかけに酒でも飲みに行けたら。この決勝に行くまで、いろんな芸人さんや師匠さん方にも、むちゃくちゃ応援されていたんです。お礼をしに行きたいです。

林:大阪で面白いけどチャンスがない芸人さんにも伝えたいですし、その人たちもギャロップ優勝できっと色めき立ってくれてると思う。

──勝因は?

ギャロップ毛利

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毛利:コンビでの会話がすごく多くて、めちゃくちゃしゃべるんです。まわりも「仲ええな」とびっくりしていて。相方がリラックスする雰囲気を作ってくれた。楽しめてできました。正直2本目と3本目のネタを急遽変えたんです。うちの相方が「変えよう」と言ったので(結果的に2本目が電車のネタ、3本目がパンのネタになった)。

林:囲碁将棋がネタ中にパンのことを結構言っていたので、パンが続くのよくないかなと。

毛利:パンが続くの嫌やもんな。ネタを変えてもリラックスしてできました。

林:テンダラーさんが最初の対戦でいい意味で開き直れて、囲碁将棋にも勝てないと思っていたので思いっきりできた。勝因は「3本目も用意していた」ということになると思います。3本目も一か八かっぽいネタではあるので、選んでよかったです。

──このネタ3本を選んだ理由は?

毛利:1本目は僕らの中で強いネタ。ラスボス的な存在のテンダラーさんをつぶすためには、というのは相方としゃべりました。温存する、とかはなかった。

林:温存したまま負ける可能性が高い。たぶんほかの芸人の皆さんもネタの強い順に出すしかない。ただ2本目と3本目は、自分たちの中で順番はなかったです。逆にするのもスムーズでした。

──優勝が決まってからどんな声をまわりにかけられましたか?

林:舞台上ではいろんな方からおめでとうと。そのあとに、僕は最後の15秒くらいで東野(幸治)さんに振ってもらって、熱くなってるのと頭が真っ白で普通のことを言ってしまったんですけど、松本(人志)さんから「あそこ後ろを向かないと」と言われて。(自分が後ろを向いて後頭部を見せるくだりが番組中にウケていたので)「何をしているんだ俺は。もう浮かれてるじゃないか」と。松本さんからのアドバイスを胸に、これからの芸能生活を送りたいです。

毛利:僕は「このメンバーでツアーしたいですね」って言っていたら、スピードワゴンの小沢さんに「優勝者がやってほしいよな」って言われて「ちょっと考えます」って言いました。

林:やれよ!

──2018年に「M-1グランプリ」決勝に出てから5年間が経ち、その間の漫才との向き合い方はどのような感じでしたか?

林:コロナもあって、ちょっとややこしい話なんですが。頻繁に単独ライブをできるタイプでもない。新しいネタをやって、劇場にアピールするのを積み重ねてやるしかないかなと。プラス、各々の趣味を仕事で使って、漫才はマイペースで。「M-1」に出ていた頃ほどにネタも量産できないですし。「しゃべくり漫才」と言われたらうれしいので、極力そういう漫才を心がけようと。

──優勝が決まって、出演したい番組や、やりたい仕事は?

毛利:僕はフジテレビさんの漫才の番組に出たいです。(「THE MANZAI」の)バッジが欲しいので。後輩がどんどんもらっているんでうらやましいんです。

林:ここに関してはまったく同じです。漫才番組に出ていたいし、漫才の舞台に立ちたい。劇場に70歳くらいまで立って「おじいちゃん、また新ネタやってるわ」というふうに言われたいです。

毛利:漫才やろうな。

林:漫才やりましょう。

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記事初出時より生放送時のスタジオ写真を追加しました。

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読者の反応

てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

毛利「コンビでの会話がすごく多くて、めちゃくちゃしゃべるんです。まわりも「仲ええな」とびっくりしていて。相方がリラックスする雰囲気を作ってくれた。楽しめてできました。正直2本目と3本目のネタを急遽変えたんです。うちの相方が「変えよう」と言ったので」 https://t.co/OXSQmCSUYz

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