ダブルヒガシが東京初単独を伝統のブリーフで沸かす、劇場担うには「常に右肩上がりで」

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ダブルヒガシが昨日5月12日、東京・よしもと有楽町シアターで単独ライブ「マドンナ!」を開催した。2人が東京で単独ライブを行うのはこれが初めて。終演後には囲み取材に応じ、感想を語ったほか、東京進出や「M-1グランプリ」についての思いを明かした。

東京初単独ライブ「マドンナ!」を開催したダブルヒガシ。

東京初単独ライブ「マドンナ!」を開催したダブルヒガシ。

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大東(左)のたるんだ腹を持ってやる東(右)。

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今年3月、芸歴10年目までの若手賞レース「第12回ytv漫才新人賞決定戦」優勝で自身初タイトルを獲得したダブルヒガシ。以降は関西のテレビ番組への出演を増やし、「せやねん!」(MBS)のレギュラーが決まるなど活躍の場を広げている。拠点とする大阪・よしもと漫才劇場での単独ライブも毎回人気。ライブやラジオの配信で全国のお笑いファンからの注目度が高まりつつあるさなか、今回の「マドンナ!」のチケット約200席は即完売となった。

ダブルヒガシ

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開場中には東が主人公に抜擢されコンビで出演している関西電気保安協会のWeb CMが繰り返し上映され、会場が暗転するとダブルヒガシが大きな拍手に歓迎されて登場する。2人は満席の会場を眺めて安堵の表情。都内からの来場者が多いことにも「うれしいねえ」と話す。

「氷バトル」を展開するダブルヒガシ。

「氷バトル」を展開するダブルヒガシ。[拡大]

そこから6本の漫才を披露。ポッドキャスト「はちくちダブルヒガシ」(ラジオ関西)のコーナーで紹介した山下達郎「RIDE ON TIME」が出囃子に流れると客席から笑い声が起こり、リスナーの多さも示される。ネタの間には「ゆるふわメルヘン可愛い対決」「エレベーターガール対決」「許してください、なんでもします対決」といったユニークな対決VTRを上映。テーマに沿って2人が即興で口に出す支離滅裂な言葉の応酬と、思わず彼ら自身が笑ってしまう様子に会場からは笑いがこぼれだす。企画コーナーでは、ブリーフ姿になったダブルヒガシによるさまざまなバトルが展開され、最後は氷を使った我慢比べ。耐えきれなかった大東が苦悶の顔を浮かべたままエンディングを迎え、ライブの幕は閉じられた。

終演後、囲み取材に応じたダブルヒガシ。

終演後、囲み取材に応じたダブルヒガシ。[拡大]

数日前には新ネタライブに出演し、バタバタの中で東京へ。披露した漫才は新ネタと定番ネタ半分ずつで、東は「(今回のために用意した)新ネタ2本は開演15分前くらいに(できた)。めちゃくちゃ緊張しましたね(笑)」と無事終えられたことに肩をなで下ろす。コーナーは、大阪で恒例の企画をそのまま持ってきた。「僕ら基本的にブリーフなんです。伝統なんで」と理由を言うまでもないという素振りの大東に、東は「(ブリーフは)1年目からやっている“伝統”なので、東京でやらへんわけにはいかなかった。僕たちの世界を見てほしかったですし、“大阪”という感じを味わっていただきたかった」と補足する。

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「ytv漫才新人賞」での優勝は、これまで準々決勝止まりの「M-1グランプリ」へ追い風になっている。ネタ作りを担当している大東は「関西の10年目以内の賞レースは今年がラストイヤー。そこも視野に入れると大変やな、ギチギチやなと思いますが、こういう(単独ライブなどの)機会で磨いていって、『M-1グランプリ』に向けてやっていきたい」と心持ちを明かし、「けっこうネタの良し悪しがあるコンビなので、いろいろ試して(調整していく)」と年末の「M-1」を見据えた。

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東京での手応えを聞かれると、「今日だけで言えば、あります。今日は僕たちのことを好きなお客さんが来てくれているので、もうちょっといろんな劇場で、僕たちのことを知らない人の前でできたときに手応えを感じるのかな」と東。一方、大東は「東京にもファンがおんねやと可視化できたのは初めて。『手応えあり』」と断言する。「手応えあり」の文言には「びっくりマーク8個」を付け足してほしい、加えて「上コロン2個ずつ(ダブルクォーテーション)」も追加してほしいなどと記者たちに要求して笑いを誘った。

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ロングコートダディやニッポンの社長ら、漫才劇場の先輩メンバーが4月に東京へ移り、ダブルヒガシは今後、劇場を引っ張る立場に。東は「(先輩たちが)抜けたのは正直、かなりデカい。お客さんもちょっと減っているなという感覚。劇場には1年目のときからお世話になっているので、なんとかがんばって恩返しできるようにやっていかなあかん」と述べつつ、「そんなんができるかなって不安でいっぱいですね」とも。大東は「今10年目で、今日もお客さん来てくれましたけど、月に1回くらい『なんでなん!?』って思うときがあるんです。こんな2人ともキモくて、ブスでデブで、なんなんこれ?と思う」と戸惑うが、「ずっと結果出し続けて、ずっと角度をつけて(上って)いかないと続かないと思うので、今後劇場を背負っていくようになる中で、常に右肩上がりでいないとあかんなと思っています」と落ち着いて語った。

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自身の東京進出については「今はまったくない」。大東は「1回は勝負するやろうなと思っておいたほうが張り合いあるな、という感じ。3、4年かけて何かがあったり、もっと素のおもろさが認知されてからでも遅くないかな」、東は「勝負したいっていう思いもあるけど、大阪が好きなので、2つの感情が戦ってます」と現在の気持ちを噛み砕く。あくまでも軸足は大阪。「『せやねん!』とかも出させてもらっているので、軸は(トミーズ)雅さん。トミーズ雅に軸1本」と話す大東は、東に「健さんにも(軸)置けって、一応!」とツッコまれながら、「関西でまだまだやっていない仕事もありますし、関西で力をつけたい。見取り図さんみたいな感じが理想で、大阪にいながら東京での仕事も増えてきて、ある程度全国区になってきたタイミングで、とか。そのへんの考えも、全部結局『M-1』で変わると思いますね」と話した。

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はちくちダブルヒガシ @8_kuchi

☺️

“ポッドキャスト「はちくちダブルヒガシ」(ラジオ関西)のコーナーで紹介した山下達郎「RIDE ON TIME」が出囃子に流れると客席から笑い声が起こり、リスナーの多さも示される。” https://t.co/KKBrYix5PA

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