「首」は前作「アウトレイジ 最終章」以来、6年ぶりとなる北野の監督作。1993年「ソナチネ」と同時期から構想30年、製作費15億円の大作で、2021年4月から9月にかけて撮影された。
著書「首」を原作に、“本能寺の変”を戦国武将や忍、芸人や百姓といったさまざまな人物の野望や裏切り、運命と共に描く、バイオレンスと笑いが織り交ぜられた“北野ワールド”全開の作品。羽柴秀吉を
昨日4月15日、東京・ホテルニューオータニで完成報告会見が行われ、北野がキャストと共に出席。「時代劇といえば大河ドラマなどで描かれていますが、綺麗な出世物語ばかりで、人間の汚い部分や業というものが描かれていない。この作品は『自分が撮ればこうなる』という発想から作り上げました。完成までだいぶ苦労しましたが、スタッフ、キャストのおかげで作ることができたと思っています」と語った。
なお、同作は「第76回カンヌ国際映画祭」の「カンヌ・プレミア」に正式出品が決まっている。それについて北野は「知り合いのカンヌの人に聞いたら、この作品はコンペの枠に当てはまらない、非常に強烈な映画だということで、プレミアという冠をつけて別でやりたいと言われまして、その話を聞いたときにこの作品は世界的に当たるなと思いました」とコメント。世界のファンに届けることへ「日本の戦国時代を美化することなく、成り上がりや天下をとるということの裏にある人間関係や恨みやつらみなども含めて、正しくはないかもしれないけれど、一つの解釈として描けたらと思いました」と話した。
最後に「スタッフや関係者に作品の出来を聞いているんですが皆褒めてくれる。自分は芸人だから嘘か本当かよくわかるんですが、その中でも大多数が本当に褒めてるなと感じて、成功したと思っています」と確信を口に。「できたらこの映画にヒットしていただいて、あと何本か撮れる状態になればいいなと思ってます」と意欲を語った。
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takuhiro (kinosy) @Kino_see
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