みんなの個性爆発「溜口スーパー生誕ショー」悪に堕ちた江里子の大熱演

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昨日1月27日、東京・武蔵野公会堂でラブレターズ溜口のライブ「溜口スーパー生誕ショー~グチタメ危機一髪~」が開催された。

みんなで歌って大団円。左から、ターリーターキー玉、タッカーノ、ラブレターズ塚本、ザ・ギース尾関、ラブレターズ溜口、阿佐ヶ谷姉妹、肉体戦士ギガ、ザ・ギース高佐。

みんなで歌って大団円。左から、ターリーターキー玉、タッカーノ、ラブレターズ塚本、ザ・ギース尾関、ラブレターズ溜口、阿佐ヶ谷姉妹、肉体戦士ギガ、ザ・ギース高佐。

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38歳のバースデーケーキと溜口。

38歳のバースデーケーキと溜口。[拡大]

溜口が歌にコント、自ら演出する芝居といった多彩な芸や、自身が食事するところを見せてファンを楽しませる「溜口スーパーディナーショー」。めくるめく別世界へといざなうこのシリーズは2017年10月の第1回から5年を迎え、さまざまな演目で多くの人を虜にしてきた。今回の「溜口スーパー生誕ショー」は昨年から行われている「3部作」のラストを飾る、ホール公演。所属事務所ASH&Dの芸人みんなを巻き込んだ、溜口38歳の生誕ショー開催を巡る大騒動を賑やかに展開した。

居留守を使っていた塚本をボビンでおびき出すことに成功。

居留守を使っていた塚本をボビンでおびき出すことに成功。[拡大]

タッカーノターリーターキー玉、肉体戦士ギガといういつもの「溜口スーパーディナーショー」キャストが揃った生誕ショー会場。特大の誕生日ケーキには30本のロウソクが立っている。これに招待客がロウソクを1本ずつ立てていけば38本になる予定だったが、ロウソクを持っているはずのASH&Dメンバーの姿が見当たらない。溜口は「あいつらは全員薄情者。やばい集団。俺がいるからバランス取れてるだけ」と悪態をつき、「俺が言ったって言わなければ広めてもらって全然いいから」と悪い評判を拡散させようとする始末。しかしどうしても生誕ショーを成功させたいため、1人ひとりを直接訪ねて会場に連れてくることに。

阿佐谷パールセンター商店街でロケをがんばっている阿佐ヶ谷姉妹に遭遇した一同。

阿佐谷パールセンター商店街でロケをがんばっている阿佐ヶ谷姉妹に遭遇した一同。[拡大]

まずは相方・塚本の家。チャイムを鳴らしても出てこない。耳をそばだてるとカタカタカタカタ……という音が。「塚本ミシン」の作業に没頭しているようだったが、糸を巻いたボビンをエサにしておびき出すことに成功した。続くザ・ギース高佐は大喜利のお題を道にばらまいておくという仕掛けで簡単に捕獲。阿佐ヶ谷姉妹の居場所はTwitterで探ってみるが、“メガネをかけている阿佐ヶ谷姉妹っぽい人”の情報に溜口は頭が錯乱するばかり。とりあえずやってきた阿佐ヶ谷でロケ中の阿佐ヶ谷姉妹に遭遇し、丸3日半も撮影を続けているという彼女たちを撮れ高が不安な新人ディレクターから逃れさせた。

溜口の生誕ショーならぬお陀仏ショーをおっぱじめる江里子。

溜口の生誕ショーならぬお陀仏ショーをおっぱじめる江里子。[拡大]

あらゆるものを食べていつも以上に巨大化してしまった尾関とも合流でき、一同は江里子の道案内でいざ生誕ショー会場へ。なにやら薄暗い場所に到着すると、「杉並区長」という大きな野望を密かに抱く江里子の態度が豹変して……。

江里子と溜口の戦い。

江里子と溜口の戦い。[拡大]

忙しい合間を縫って稽古に参加し、物語の重要な鍵を握るこの悪役を見事に演じきった阿佐ヶ谷姉妹・江里子。「かもめが翔んだ日」を1人で歌い上げる歌唱力、情緒の変化が激しいキャラになりきる演技力だけでなく、力強いソプラノボイス、ピストルやドスを構えての大立ち回りで客席を引き付ける。主役の溜口も負けておらず、要所要所で披露する歌や独特なセリフで観客を飽きさせない。和装に衣装チェンジして敵をバッサバッサと斬っていくさまはさながら新宿コマ劇場に立つ大衆演劇の大スター。ほかのキャストが見せ場の土台を固める中、2人は見応え十分な決死のバトルを演じてみせた。

レオタード姿で復活を果たした溜口。

レオタード姿で復活を果たした溜口。[拡大]

江里子を悪から目覚めさせようとその身を投げ出した溜口が息を吹き返すことはなく、悲しみに包まれながら生誕ショーは主役不在で行われた。江里子が野望を叶えるためにくすねていたロウソクはきちんと1本ずつ配られ、それぞれが溜口へのメッセージと祈りを込めてロウソクの火を吹き消す。しんみりしては溜口らしくないと、大竹涼太ASH&D社長によるピアノ伴奏、そして高佐のハープ、塚本のアサラト演奏のもと、全員で「空も飛べるはず」を歌唱。続けて「ココロオドル」をノリノリで熱唱していると、レオタード姿の溜口が。ロウソクを吹き消す際の願いが通じたようで、溜口は華麗なダンスを舞って復活の喜びを表現した。

歌う溜口。

歌う溜口。[拡大]

物語はここで終幕。エンディングに再登場した一同の笑顔からは充実感が漂い、来場者も満たされた気持ちを大きな拍手で伝える。一度冷静になり、「みなさんは帰って、『今日、何を観に行ったよ』って言うんですか?(笑)」と問いかける溜口。準備の大変さから「これが最後」と毎度のように述べつつ、「できれば明治座とかで……」と大きな目標も口にし、レギュラーメンバーは「5大都市ツアーを」「10周年を目指そう」と希望を明かした。出演者全員が個性を発揮し、力を合せて成功させた今回の公演。彼らがいずれまた一堂に会することを期待しながら、それぞれの活躍に注目しよう。

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読者の反応

溜口佑太朗(ラブレターズ) @loveletterztame

いつ終わってもおかしくないイベントなので、いつか行きたいなぁは危険!
本音はもっと沢山の方に観て欲しかった…!
それくらいゲストさんもスタッフさんも完璧でした!
#溜口スーパー生誕ショー https://t.co/o35uTDpmq1 https://t.co/ICu1v5tjSA

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