美容メディア「VOCE」(講談社)の連載「EXITりんたろー。美容道」で自分の外見、そして内面と向き合ってきたりんたろー。が伝授するスキンケアやメイク、ボディメイク法、メンタルヘルスの整え方と、美容にハマった背景として紆余曲折あった芸人人生、相方・兼近との出会い、ブレイク後の葛藤なども赤裸々に綴られている同書。担当編集者も「4冊分くらいの要素が詰まっている」と述べる読み応え十分なこの一冊にどんな思いが込められているのか。
「芸人として、苦悩をさらけ出すのはどうなのかなと最初は迷いましたが、自分を後回しにしちゃってる人たちの背中を今度は自分が押せたらいいなという思いで余すところなく書きました」とりんたろー。。「テレビや舞台上だと、やっぱり楽しんでほしいので脚色してお笑いっぽくアウトプットするんですけど、心の奥底では実はこう感じていた、という部分もちゃんと丁寧に表現できた」と語る。
幼少期から多くのコンプレックスを抱え、悲しい思いをしてきたが、芸人になるとそれをキャラクターとして笑いに変えることができ、喜びを感じる場面もあった。しかし心の声に耳を傾けると、「笑い声をもらうことでいいことだと捉えていたけど、本当にうれしいと感じていたのか疑問に思えてきたんです。実は傷ついていたんじゃないかって」と気づきが。「コンプレックスがある自分を認めて大切にすることで、自分の中で変化が訪れた。それを伝えるのも僕の1つの使命なんじゃないかなと思います」と筆を執った理由を明かした。
以前のコンビでもEXITでも、“じゃないほう”の自覚があったという。多忙で生活が乱れていく中、「イケメンとかでもないおじさんの自分がやっていたら面白いんじゃないか」と軽い気持ちからスタートした“美容”だが、「美容を通じて自分を大事に扱うと、だんだん自分自身を肯定的にとらえられるようになって、バラエティの出方も変わりました。今までは『EXITりんたろー。ってどこに需要があるんだろう』『兼近の隣にいる人だよな』という思いが強かったんですが、僕にもやれることがあるし、僕が言うから面白いこともあるんだろうなと考えるようになって、自信を持って前に出られたり新しいことにチャレンジできるようになった」と内面にも変化が。美容に取り組む目的が、「一日でも長く芸人として活躍する」という目標に重なった。「これから忙しくなってくる後輩、ビスケットブラザーズとかには読んでほしいですね(笑)。芸人に限らず、同じようにうまく自分の時間を作れていない人たちへの『自分を大切にする練習』の提案になっています」と呼びかける。
相方・兼近や、一度は辞めかけたお笑いの世界の「楽しさ」を気づかせてくれた同期の
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りんたろー from EXIT @rinnxofficial
EXITりんたろー。「一日でも長く芸人として活躍する」の真意、兼近と長く歩むため(コメントあり) - お笑いナタリー https://t.co/nUoGTxD7q2