Dr.ハインリッヒが怒涛の漫才で浅草公会堂沸かす、せり上がりも見事に決まる

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Dr.ハインリッヒが10月7日に単独ライブ「原液、形而上学」を東京・浅草公会堂で開催した。

Dr.ハインリッヒ(撮影:Kanao)

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Dr.ハインリッヒ(撮影:Kanao)

Dr.ハインリッヒ(撮影:Kanao)[拡大]

「原液、形而上学」はDr.ハインリッヒが今年2月に大阪・なんばグランド花月で行った単独ライブ。5月に東京・よみうりホールでの上演を予定していたが延期となり、このたびより大きな会場を用意してファンを迎えた。

Dr.ハインリッヒ(撮影:Kanao)

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開演前は緞帳を使った茶目っ気あるお楽しみが会場の期待感を煽り、いざ幕が開く。ハインリッヒの2人は「Dr.HR」というセットと共に堂々たる姿でステージへとせり上がってきた。登場がバッチリ決まると、「いかがでした? 我々のせり上がりは」「いやーせり上がりましたね」と満足げな表情を見せ、拍手喝采を浴びながら両手を広げて上手、下手、そして2階席、3階席まで余すところなくアピール。「お足元が悪い中ようこそおいでくださいました」と感謝する。

Dr.ハインリッヒ(撮影:Kanao)

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今回の会場が「せり上がれるらしい」と聞き、「おっしゃー」とガッツポーズするほど楽しみにしていた登場は見事に成功。来場者がみな席に着くまでそんなトークを和やかに展開し、「どうする? もう漫才する?」と言いながらゆるやかに1本目の漫才に入っていった。

Dr.ハインリッヒ(撮影:Kanao)

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幕間のVTRやコーナーなどはなく、11本の漫才を立て続けに披露。ストイックな構成でありながら2人の佇まいは軽やかで、突飛な理論やアイデアが彼女たちの口から飛び出してもその心地よい会話のリズムに観客は引き込まれていく。中盤、幸が不意に客席に対して「やりたいことをやれているだろうか、言いたいことを言えているだろうか」と問いかけて動揺させる場面も。背丈は小さい彼女たちが放つ巨大な波動は終始会場を包み込み、笑いが途切れることはなかった。

Dr.ハインリッヒ(撮影:Kanao)

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エンディングではNGK公演やネタ収録ライブでもしくじっている「独特の舞」をまたしても失敗してしまったことを彩が悔しそうに反省。徐々に披露する順番を前倒しにしているが、次はいっそのこと1本目にしてほしいと訴える。最後は来場者も入れて写真撮影し、終演。最後までステージを彩った「Dr.HR」のセットが、ハインリッヒの世界に浸りながら帰っていくファンを見送った。

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