ニッポンの社長「KOC」決勝進出は3年連続、辻「僕は毎年自信がある」

10月8日（土）に生放送される「キングオブコント2022」（TBS系）のファイナリスト10組が先日、囲み取材に応じた。この記事では、ニッポンの社長のコメントを紹介する。

ニッポンの社長の決勝進出は3年連続。2020年は5位、2021年は4位という結果だった。彼らのほか、いぬ、かが屋、クロコップ、コットン、最高の人間、ネルソンズ、ビスケットブラザーズ、や団、ロングコートダディが決勝に進出する。

ニッポンの社長 コメント

──3年連続3回目となる決勝進出の感想は？

辻：今までは決勝に行ったら「やった！ ヤバイヤバイヤバイ」という感じが、特に1年目にありました。今年は全然違って、予選のときから「とりあえず決勝には行かなアカンな」というのがあった。よく言えば、大阪桐蔭みたいな感じです（笑）。甲子園に行ってからが勝負。

ケツ：「今年アカンかったんや、ニッポンの社長」って思われたくないんで。

辻：「落ちたら仕事も減るやろうし」とか「ファンからしたら負けたら過去の人になるし」とか、めっちゃプレッシャーありました。

──決勝進出を聞いた瞬間は、どんな反応をされましたか？

辻：ホッとしました。過去2年は泣いちゃってたんですけど。今年は手応えはあったので「絶対に行けると思うけど、怖いな」と。行けるかどうかというより「行ったよな。頼むで」と。

ケツ：年々「あ、よかった」が勝ってます。

辻：こいつはずっと一緒ですよ。1年目からボーっとしてる（笑）。全然喜んでくれないです。それを指摘したら今年はなんかわざとらしく演技してましたね（笑）。

ケツ：大きく見せたほうがいい。

辻：演技、一番いらんねんけどな。

──「キングオブコント」に向けて日頃どういったことをしていますか？

辻：落ちてるゴミ拾うとか。

ケツ：神様見てくれてるからな。

辻：ネタのボケとかは、（客前で披露して）あんまりな反応のやつは全部変えるとかあったし、まわりの組よりは（決勝用のネタを）2本に絞るのがたいぶ早かったと思います。

ケツ：微調整したり新しいのを試したりは、いっぱいやってきたつもりです。

辻：2月、3月くらいから緊張してピリピリしていました。ロングコートダディとかは、ゆるゆるでやってたけど、僕らはそこから仕上げんと間に合わない。

ケツ：とにかく仕上げよう仕上げようという気持ちでした。

辻：コアなファン層以外の一見さんにもウケるネタを選ぼうと意識していて、それで（昨年までは）負けたんで、さらにもう1個、もっと広げなアカンと広く考えるようになりました。

──昨年までと比べて自信は？

辻：僕は毎年めちゃくちゃ自信があるんで。

ケツ：いいことですよ。

辻：決勝が終わったあとも、まだ自信持っちゃうタイプなんです。「一番オモロかったやろ」と。経験を踏まえているので自信の度合いは上がっていってます。今年の大会の空気が読めへんというギャンブル要素もありますが、過去2年より優勝するパーセンテージは上がってると思います。

ケツ：僕も去年優勝すると思ってたんですけど、しなかった。今年はそれを踏まえて戦える。ネタを自信持ってやれる、いい状態です。

──ストイックに大会に臨まれている印象ですが、「キングオブコント」出場に楽しさは感じられているでしょうか？

辻：全国に観てもらえるのが一番。みんなが注目してる「お笑いの日」で、フラッと観ている人を笑かして、そこからの反響も気持ちいいです。芸人は全員観てるくらいなので、すごい場所やなって。だからこそ最低限、決勝には行きたくて。今年3年目だから、この流れ的にはラストになっちゃいそうで怖さもあります。それ以上出ると、予選も厳しい目で見られそう。

ケツ：明らかに超晴れ舞台というワクワク感。観てたほうから出るほうにならしてもらってる。芸人になっているのをすごく実感できます。1年目は全国の生のゴールデンの賞レースというのはピンと来てなかったけど去年は実感が沸きました。それを経験しているから今年が一番のチャンスかなと。

──決勝1年目の頃に比べると全国のテレビに出演されたり、知名度は上がったりしていると思います。それゆえのメリットや、ネタが事前に知られてしまうというようなデメリットは？

辻：いいことしかないです。僕ら、1年目が5位、2年目が4位で、インパクトの強いネタを選んでたんで、観る層によっては「一番オモロかった」ていってくれる人がめっちゃ多くて。ロッチさんとかチョコプラさんが去年ラジオで言ってくれた。「絶対、誰かの1位にはなれるやろな」と。

──優勝賞金1000万円の使い道は？

辻：僕らはコントが好きなだけでやってるので、ほかの連中みたいにお金のことは考えてないです（笑）。1000万なんかいらないです。

ケツ：ちょっと一緒にはされたくないなあ。

辻：みんな「＄（ドル）」の目になってるんです。僕らは「C」の目になってる。

ケツ：コントの「C」？ たしかに1000万円以上の価値が「キングオブコント」の称号にあるし、それを目指してやってます。