錦鯉は長谷川雅紀と渡辺隆の2人組。「M-1」は2年連続2回目の決勝進出だった。決勝の舞台には錦鯉をはじめ、インディアンス、オズワルド、真空ジェシカ、 モグライダー、もも、ゆにばーす、ランジャタイ、ロングコートダディのファイナリスト9組と敗者復活を勝ち抜いたハライチの10組が登場。最終決戦では、インディアンス、錦鯉、オズワルドの順にネタを披露し、審査の結果、錦鯉が5票を獲得して頂点に立った。
錦鯉 コメント
──優勝された率直なお気持ちは?
渡辺:夢のようでまだ全然実感が湧いてないです。本当に現実かなと。
長谷川:2本、ネタやりたいな、というのと優勝は狙っていました。優勝という結果が出たとき、相方が僕に抱きついて耳元で「ありがとう」って言ったんです。それで涙が溢れてきました。普段ありがとうって言う人じゃないので、ギャップで。
渡辺:言うタイプですよ?
長谷川:初めての経験でした。
──どんな決勝でしたか?
渡辺:漫才をやるだけしか考えていないので一瞬でした。
長谷川:去年の決勝は出番が9番目で自分の思いとしては早く出たかった。今回は5番より前に出たかったけど結局8番目。でも普通に(ほかの芸人のネタを)観て楽しんでました。
──審査員から絶賛されていましたが?
渡辺:去年、松本さんに「パチンコのネタがわからない」と言われたので、合コンはやってると思うので合コンのネタをやってみました。それでいい結果が出たので、わかりやすいネタをするといいと学びました。
長谷川:同じ事務所の先輩のハリウッドザコシショウ、バイきんぐ小峠にネタを観てもらって初めてアドバイスをしてもらった。それがつながったと思います。本当に感謝しかないです。
渡辺:最終的には「やりたいようにやれ」って言ってくれました。それが一番いい力が出ると。
──優勝の喜びを誰に伝えたいですか?
渡辺:一緒に住んでいる父に伝えたいです。
長谷川:僕は相方の渡辺隆。
渡辺:知ってるんだよ。
長谷川:僕は前のコンビを解散して潮時かなと思ったときに渡辺隆に声をかけられて、40歳で歯車が動き始めて50歳でこういう形になった。渡辺に感謝です。
渡辺:「組んでよかった~」という感じです。
──渡辺さんにとって漫才とは?
渡辺:今までは「仕事」って答えてたんですけど、仕事以上のものになりそうです。
長谷川:漫才のおかげで人生が変わってこういう立場になりましたので、ここからも漫才は続けていく。年齢や芸歴こそ行ってますけど、ここからがスタート。
渡辺:SMAと漫才協会にトロフィーを持っていける。
長谷川:ずっと漫才と向き合っていけます。
──長谷川さんはお母様に感謝の言葉を言うとすれば?
長谷川:「生んでくれてありがとう」。去年までは電話をするたびにお金を貸してと言っていたけど、今年はやっとお仕事いただけるようになって。優勝という形で母親も喜んでいると思います。
──長谷川さんは決勝進出が決まった会見で「50歳からの伸びしろ」と言っていて、審査員の皆さんもそこに期待していました、今後はどんな漫才師になりたいですか?
長谷川:僕は何事もスタートが遅いんです。お笑いを始めるのも、がんばろうと思ったのも。時間がかかっちゃった。僕はダウンタウンの松本人志さんの言葉で大好きな言葉があって「魂は歳をとらない」と。50歳を超えて体が動くかわからないけど、動かなくなったらなったで言葉を補いながらやっていきたいです。
渡辺:すみません、(長谷川は)「見た目はおじさん、中身は子供の逆コナン」なんで。僕は漫才師の頂点に立てたということで、これからは漫才に貢献をしたい。漫才で全国をまわったり、いろんな人に見てもらいたいです。
──「世代交代」が叫ばれる世の中で最年長のお二人が優勝できたことをどう思っていますか?
長谷川:我々がこの年齢や芸歴で、新宿、中野、池袋でコロナ前は月25本から30本、ライブに出してもらっていて、どのライブ会場でも一番年上でひと回り、ふた回り下の中でやってきました。周りの芸人たちが僕らを受け入れてくれたことに感謝です。
渡辺:僕らをライブに呼んでもらったり同じように扱ってくれたりして、今の若手には頭が上がらないです。
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「M-1打ち上げ by ストロングゼロ」
配信日時:2021年12月19日(日)24:00~
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錦鯉が優勝した瞬間のハグで涙腺崩壊したんだけど、「ありがとう」って言ったんだ…ますます泣ける。
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