昨日12月17日、映画「
1987年のアメリカ・コロラド州デンバーを舞台とする本作は、イギリスのバンド、ザ・スミスの解散にショックを受ける若者たちを描いた青春音楽映画。劇中ではザ・スミスの楽曲20曲以上が使用されており、同バンドのモリッシーがメンバーとの関係や解散について語るインタビュー映像も収められた。監督を務めたのは「WE ARE X」のスティーヴン・キジャック。ヘレナ・ハワードが主人公のクレオを演じたほか、エラー・コルトレーン、エレナ・カンプーリスらが出演している。
音楽好きとして知られ、自身のYouTubeチャンネルにザ・スミスを語る動画をアップしていた永野。イベントに登場すると、モリッシーが菜食主義者であることに絡めて「ザ・スミスの映画なのに、すごく肉を食ってる感じの肉食主義者が来てすみません」と挨拶した。
初めて買った洋楽のアルバムが、ザ・スミスのラストアルバム「ストレンジウェイズ、ヒア・ウイ・カム」だったという永野は「モノクロのジャケットがU2みたいだなと思って間違って買いました。ジャケットに写っているボーカルの人がカッコいいなと思ったんですけど、その人はボーカルの人じゃなかったんです。思っていたのと違うなと思いつつ、元をとりたいと思って異常に聴いたんですが、5曲目の『ストップ・ミー』でいつも寝てしまってました」と当時を回想。続けて「トークイベントのために改めて聴いてみたんですけど、後半の曲は知らないなと思いました」と率直に述べて会場の笑いを誘った。
また永野は「実はザ・スミスに劣等感があって。みんなザ・スミスのことをカリスマ的に言うけど、僕はザ・スミスのことが全然わからない。どうしたらいいんだろうと思って、それでずっと聴いてしまうんですよね。100%理解できないもどかしさもある」と複雑な思いを吐露する。そして「皆さん、本当にザ・スミスを理解しているんですか? 本当に家でザ・スミスを聴いていますか? 私は苦しかったですけど家で『ザ・クイーン・イズ・デッド』を聴きましたよ」となぜか観客を威嚇。さらに「この映画のイベントにも登壇されたモリッシーの自伝を翻訳されている上村(彰子)さんから事務所にザ・スミスの本が送られてきた。『これは圧力じゃん』と思って苦しみながら読みました」と冗談交じりに憎まれ口をたたいていた。
永野は「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」について「この映画に出てくるザ・スミスファンの若者たちもザ・スミスが本当に好きなのか。僕は多少、疑っているんです。だってザ・スミスって孤独な人の友達じゃないですか。『本当にザ・スミスが好きなら、そういうファッションでいるかな』とか『お前パートナーいるじゃん』とか思ってしまうんです」と語る。その上で「皆さん、この映画に出てくる若者たちが本当にザ・スミスが好きなのか、ぜひジャッジしてほしいですね」と作品をPRした。
Andy@音楽観察者 @andymusicwatch
面白い😄>【イベントレポート】ザ・スミスにまつわる映画のイベントで永野「皆さん本当にザ・スミスを理解していますか?」 https://t.co/49qGuGOcFz