ABCテレビ・テレビ朝日系で12月19日(日)に生放送される「M-1グランプリ2021」のファイナリスト9組のコメントを、お笑いナタリーで1組ずつ掲載中。7組目に
ロングコートダディは初の決勝進出。彼らのほか、インディアンス、オズワルド、真空ジェシカ、錦鯉、モグライダー、もも、ゆにばーす、ランジャタイと敗者復活組の合計10組が決勝の舞台に立つ。
ロングコートダディ コメント
──「M-1グランプリ2021」決勝進出を決めた率直な気持ちをお聞かせください。
兎:めちゃくちゃうれしいです。行けたらいいなとは思っていたんですが、(ファイナリスト発表で)名前を呼ばれたときは変な感情になりました。うれしい反面、感覚が全然なくて。うれしさゆえに真っ白になりました。
堂前:「ホンマに決勝に行けるんや」というのが率直な気持ちです。M-1は、初回からテレビで観ていましたし、芸人になって参加もしましたけど、決勝の舞台に立っている姿は、自分たちではまったく想像できていなかったので。昔からテレビで観ていた舞台に自分らが行けるんやっていう、変な感情になってますね。
──これまでの予選を振り返っていかがでしたか。
兎:3回戦でのネタが終わったときに「あれ!? 大丈夫かな?」っていう不安がありました。
堂前:3回戦でちょっとミスもしたんですけど、絶対に通過しているやろなって思いました。
──感想が対照的ですね。
堂前:兎は基本的に「通過できた」と思わないタイプで、すごくイヤな空気を出してくるんですよ(笑)。
兎:これまで「これ通過してるやろ!」って思いながら何度も落ちてきているので、予防線を張ってしまうところがあるんです。ただ、準々決勝では「ダメなら仕方ない」くらいの気持ちで吹っ切れたのがよかったと思います。
堂前:準決勝は一昨年、去年と落ちていて、会場のNEW PIER HALLにさえイヤなイメージがあったんです。でも今回は、これまでで一番ウケた手応えもありましたし、いい会場かもって思えるようになりました。
兎:これまでの準決勝では、僕が緊張で真っ白になるクセが出てしまって……。
堂前:それは悪癖やな(笑)。
兎:僕の緊張が勝てない原因になっていると感じていたんです。一昨年の初めて準決勝に出たときは、「準決勝ではロングコートダディだけスベってた」ってTwitterにしっかり書かれていましたしね。もうネタ以前の問題で、僕はエグいぐらいに緊張していましたね。でも、今回の準決勝は初めて楽しめた。
堂前:確かに、初めて楽しい準決勝でしたね。
──昨年と比べてコンビで進化していることは?
堂前:お揃いのスーツを仕立てたのは大きな進化でした。去年まではシャツで出演していたんですが、スーツに変えたことで説得力が増した気がします。
兎:僕のスーツは裏地が魚柄。「爆笑一本釣り」と刺繍してもらっています。
──堂前さんの裏地には「もんぜん」と刺繍されていますね。
堂前:「まんざい」と伝えたんですが滑舌悪くて「もんぜん」に……(笑)。
兎:舞台衣装はこれまで12年、スーツを着たことがなかったんです。それで今年、いよいよスーツを作ろうか、となったんです。最初に着たときは“着られている感”が強すぎて、漫才が全然ウケなかったんですよ。それを1年通してやってきて、着こなせるようになってきた感覚はありますね。
堂前:うまいこと“漫才師の皮”を被れるようになったんじゃないかなと思います。
──「ファイナリストの中で自分たちが一番○○だ!」という自分たちの強みや持ち味は?
堂前:「一番ほんわか」ですね。
兎:「一番ゆったり」ですね。
──ほかのファイナリストの中で意識しているコンビとその理由は?
堂前:オズワルドです。しっとり濡れているような漫才をするんですよ。で、僕らも“濡れ漫才”なんでね。雰囲気はちょっと近いのかなと思っているし、ネタも好きなので意識しています。決勝ではもちろん勝ちたいですが、ちょっと応援してもいます。オズワルド好きなので。
兎:僕はランジャタイさんです。とにかくインパクトが強くて、普通に決勝で見たいなと思える大好きなコンビです。決勝では、インパクトの強さ以外、すべてで勝ちたいと思います。
──敗者復活で勝ち上がってきたら脅威になると感じるコンビとその理由は?
兎:マジで全員なんですけど……。
堂前:おそらく、見取り図さん、ニューヨークさん、アインシュタインさんあたりが上がってきそうだな、と。
兎:でも、誰が上がってくるかまったくわからへんな……。
堂前:(うなずきながら)上がってきて脅威になるのはマユリカ。もし勝ち上がってきたら、めちゃくちゃ爆発してウケてきたってことなので。マユリカの爆発力はよく知っているので、あの爆発力を決勝で出されたら怖いですね。
兎:からし蓮根も脅威です。昨年の大会で“漫才・漫才じゃない論争”があったことで、今年いろんな漫才が出てきたと思うんです。その中で、からし蓮根はシンプルでストロングスタイルの漫才をやり続けているので、仕上がったら誰からもケチをつけられない強さを持っていると思います。敗者復活から上がってくるってことは、完全に仕上がっているということですし、誰も太刀打ちできない可能性もありそうです。
──優勝賞金1000万円の使い道は?
兎:海も釣りも好きなので、船を買いたいです。釣りが好きなので釣りができて、船上でパーティができるくらいの船を……。
堂前:船上パーティ?
兎:そう! パーティできるようなクルーザーを1億円くらいで考えているんですけど、賞金では足りないんですよね。
堂前:僕は正直、「船を買いたいから賞金ちょうだい」って兎から言われたら、賞金全部使ってくれてもいいと思ってます。船買ってくれたほうが面白いですし。(兎は)船の運転ってきるんやったっけ?
兎:でけへんよ。これから。
堂前:僕は親にあげて、あとは定期的なギャンブルと風俗に使います。ギャンブル、風俗、おかあさんですね、使い道は。
──最後に「M-1グランプリ」決勝へ向けた意気込みを一言で!
兎:楽しむ! 僕が苦手なことでもあるんですが、こんな貴重な経験をさせてもらえるからには、全力で仕上げて、全力で本番を楽しみたいです!
堂前:僕たちの空気感とか雰囲気を好きになってくれる人がいっぱい増えたらいいなと思います。
関連する特集・インタビュー
M-1グランプリ2021 決勝
ABCテレビ・テレビ朝日系 2021年12月19日(日)18:34~22:10
<出演者>
MC:今田耕司 / 上戸彩
審査員:オール巨人 / 上沼恵美子 / 立川志らく / サンドウィッチマン富澤 / ナイツ塙 / 松本人志 / 中川家・礼二
ファイナリスト:インディアンス / オズワルド / 真空ジェシカ / 錦鯉 / モグライダー / もも / ゆにばーす / ランジャタイ /
笑神籤プレゼンター:水谷隼 / 阿部詩
M-1グランプリ2021 敗者復活戦
ABCテレビ・テレビ朝日系 2021年12月19日(日)14:55~17:25
※一部地域除く
<出演者>
MC:陣内智則
アシスタント:西野七瀬
ゲスト:スピードワゴン小沢 / NON STYLE石田 / 銀シャリ橋本
出場者:アインシュタイン / アルコ&ピース / カベポスター / からし蓮根 / キュウ / 金属バット / さや香 / ダイタク / 男性ブランコ / 東京ホテイソン / ニューヨーク / ハライチ / ヘンダーソン / マユリカ / 見取り図 / ヨネダ2000
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