2011年の初演以来、再演が重ねられている「伊能忠敬物語-大河への道-」は、伊能忠敬の大河ドラマプロジェクトの進行中に「伊能忠敬は地図完成の3年前に亡くなっていた」という事実が発覚する物語。その裏には伊能忠敬の弟子たちによる一世一代の隠密作戦、そして感動的な出来事が隠されていた。
志の輔は「俳優の方々が1人2役で現代と江戸時代を行き来する不思議な設定や斬新な映像表現など、ひょっとすると今までになかったような映画になるかもしれません。世界中が驚くべき伊能忠敬の偉業を、映画を通して感じて頂ければと思います」とコメントしている。
立川志の輔 コメント
伊能忠敬記念館で見たあまりにも正確な伊能忠敬の日本地図に感動し、これをなんとか落語にと思い拵えたのがPARCO劇場で上演した「伊能忠敬物語 -大河への道-」でした。落語を映画にするのは大変なことだと思いますが、脚本家の方が何度もチャレンジをして、ここまで世界を広げるのかと驚きました。俳優の方々が1人2役で現代と江戸時代を行き来する不思議な設定や斬新な映像表現など、ひょっとすると今までになかったような映画になるかもしれません。世界中が驚くべき伊能忠敬の偉業を、映画を通して感じていただければと思います。
中井貴一 コメント
この数年、数少なくなった時代劇を、日本の文化、伝統として残したいと思って参りました。容易ではないことは百も承知。交通の発達により、海外が近くなり、より海外の影響を受けやすくなった今だからこそ、日本の真の美しさ、日本人としての心の在り方を、もう一度考え直したい。そんな思いでいたとき、出会ったのが志の輔さんの落語でした。肩肘張った時代劇を作っても、観ていただける可能性は低い。でも、この落語を映像化したなら、現代も過去も、喜劇も、悲劇も無理なく、観易く描くことができる。そんな思いから、志の輔さんにご無理を申し上げたのでした。気楽に観れる時代劇。でもその中には我々が教科書で習わなかった、驚くべき真実が……。必死で生きる人間たちの大いなるロマン。ぜひお楽しみになさってください。
松山ケンイチ コメント
貴一さんとは久しぶりにご一緒させていただきましたが、前の現場でも待ち時間に話をさせていただいてる間いつも笑っていたのを覚えていました。今回はその普段笑いながら話していた雰囲気のままできたような気がします。景子さんも久しぶりでしたが、貴一さんの演技で笑いを堪えている表情を見ていて幸せな現場だなと思いました。僕自身楽しんで遊びつくしたような現場でした。
北川景子 コメント
中井貴一さん主演の時代劇コメディとお聞きして、絶対に面白い作品になると確信しました。時代劇がどんどん減ってしまっている現在、京都で映画を作れるということはどれほど贅沢なことか。この作品に参加できとても光栄です。撮影では中井貴一さんと松山ケンイチさんの掛け合いを見ているだけで何度も吹き出してしまいました! 中井さんとは初めて共演させて頂きましたが、中井さんの懐の広さや温かさを間近で感じ、言葉の選び方や人との接し方、現場での佇まいなど、人間として多くのことを学ばせていただきました。この映画では「ピラミッド」と同じくらい、どうやったら人間にこんなに凄いことができるのか、という驚きの物語が隠されています。私も1人2役を、振り切って楽しくやらせていただきました。時代劇だからとあまり敷居の高さを感じず、ぜひお気軽に楽しんでいただければ幸いです。
立川志の輔のほかの記事
リンク
弘前落語ふぁん倶楽部@<中止・払い戻し対応中>6/15柳亭こみち独演会 @inforakugo
立川志の輔による創作落語「伊能忠敬物語-大河への道-」が映画化、主演は中井貴一(コメントあり) https://t.co/UZem9RukBy