空気階段のKOC優勝会見、かたまり「うれしくて泣いたのは初めて」もぐら「あれは汁です」

本日10月2日に行われた「キングオブコント2021」（TBS系）で空気階段が優勝し、生放送後にオンラインで開かれた記者会見に出席した。

3年連続の「キングオブコント」決勝進出を果たした空気階段。2019年は9位、2020年は3位と着実に順位を上げてきた。今年は1stステージを歴代最高得点（審査員5人制）の486点で1位通過。ファイナルステージで男性ブランコ、ザ・マミィとの戦いを制し、第14代王者の称号と賞金1000万円を獲得した。

なおParaviでは本日23時30分頃より「キングオブコント2021 生・大反省会」が配信される。

空気階段 コメント

──優勝おめでとうございます。まずは喜びの声をお願いします。

水川かたまり：喜びの声ですか？ サイコゥ！サイコゥ！サイコゥ！ これは僕のギャグでして、「キングオブコント」の事前番組で「サイコ」という表記になっていましたが「サイコゥ」です。

鈴木もぐら：本当にうれしいです。まさかコントのチャンピオンになれるとは思っていなかったです。今、“汁”がすごいです。脳汁っていうんですか。1000万円を獲ったぞと。250万発ですか？

かたまり：あまりパチンコ玉で換算しないです。

──決勝前の取材会では、9位、3位、そして1位で「くさい（931）」を完成させたいと言っていましたね。

もぐら：完成しましたね！ つい一昨日くらいにも「くさい」と言われました。完成したからなんだって話なんですけども。

──その取材会ではかたまりさんが、ネタが放送される時間帯を気にしていました。

かたまり：（1本目が）20時半過ぎでしたよね。大抵の家庭がごはんを食べ終わっていると思うので、ちゃんと遅い時間だったのが（ネタの内容的に）勝利の要因かなと。

──賞金1000万円でお二人には500万円ずつ渡ります。

もぐら：借金が550万円あるので、ちゃんと債権者の方にお返しします。ただ、いろいろ引かれて500万円全部入ってくるわけじゃない。返せて半分です。

かたまり：もっと行けるだろ。

もぐら：そこはちょっと奥さんと交渉です。「100万円だけギャンブルさせてください」とお願いしに行きます。

──どんなギャンブルを？

もぐら：パチンコをやりながらケータイで競馬をやる。ハーレム状態でやりたいです。

──賞金の使い道、かたまりさんは？

かたまり：僕も親に1000万円以上仕送りをもらって命をつないできたので、親にはだいぶ返したい。あとちょっとハゲてきていて、（その治療の）病院に通っているので、費用の足しにしたいです。

──歴代最高点を獲得しました。

もぐら：実感ないです。

かたまり：1つ前の組がザ・マミィで、ドッカンドッカン、ウケているのが聞こえてきて、今までだったら「もうダメだ」と萎えているんですけど、今年はニヤけちゃったというか、僕、「面白れえじゃん」と笑みを浮かべていたんです。そこは僕、カッコイイと思います。

──今年の決勝は審査員が松本さん以外、変わられました。

もぐら：コントの第一線の方々に評価してもらったのが本当にうれしいです。

かたまり：見たことない数字（点数）の羅列だったので、本当にうれしかったです。ビックリしました。すごいことになりました。

──月50本のライブをこなして自信はある、とおっしゃっていたこともありました。

かたまり：ずっと僕らはヨシモト∞ホールって劇場に出させてもらっていて、吉本のいろんな劇場で育ててもらったので、劇場に感謝です。

もぐら：明日も夕方から∞ホール（16時開演）とルミネtheよしもと（17時10分開演）に出ます。劇場でやらせてもらったのが大きいと思います。生のお客さんの声がダイレクトに来るので。

かたまり：今までは沼津、幕張、大宮などの劇場で、ファミリー層の方がいらっしゃって、スベることもありました。

もぐら：そこでウケるような形に改良できて、∞ホールやルミネtheよしもとではファミリー層じゃない方にもウケるようにできた。

──1ネタ目「火事」で優勝の確信はありましたか？

もぐら：でも今日は大接戦でした。

かたまり：1組目の蛙亭のウケ方がすごくて楽屋が騒然としてて、自分の出番まで観ていて面白かったです。

もぐら：「このままずっとウケていくんだ」と。皆さん、予選からウケてきたネタなんですけど、10組いると、（去年までなら）どこかで魔物みたいなものがやってくるんです。今日は全組ウケていてビックリしました。

──2ネタ目の「メガトンパンチマンカフェ」にはどんな狙いが？

かたまり：今年やった単独ライブ「anna」のネタなんですけど、そのときは20分以上あって長かった。2人とも好きなネタですし、1本目とテイストが違うものがやりたかった。

もぐら：すごく好きなネタで、これをファイナルでできたら、これで優勝できたらという気持ちでやっていました。

──決勝には∞ホールに出演している芸人さんが多かったと思いますが、ほかのファイナリストとのやりとりは？

もぐら：普段から劇場で一緒にライブをやっているメンバーなので、決勝が決まってからも何回も顔を合わせましたけど、バチバチすることはなかったです。普段の最前線のライブを生放送で見せられるメンバー。もっと楽にできるのかと思ったら、始まったらいつものキングオブコントで緊張感がすごかったです。

かたまり：2本目は正直まったく緊張しなかったです。初めて1位で折り返して、優勝がちらついてる状態でネタをやるのも初めてでしたけど。

──優勝した瞬間、涙を流されているようにも見えました。

かたまり：僕、1年目のときに「キングオブコント」のカメリハをやらせてもらったんです。そのままの流れで2012年の「キングオブコント」を生で見学させてもらって、「見てたなー」っていう。あと「優勝するかもしれないんだな」という感情がバババッと浮かびました。うれしくて泣いたのは初めてです。

もぐら：私のあれは“汁”です。脳汁と思ったら脳からはみ出して目から来た感じです。

──最後にキングとしての抱負とファンへのメッセージを。

かたまり：14代目キングとして恥じない行動を日頃から心がけて生活していきたいと思います。あと単独ライブを毎年やりますので、今まで見てくださった方、キングオブコントを見てくださった方、劇場にお越しください。

もぐら：僕らは単独ライブをやっていきますので見に来てください。あとTBSラジオで番組をやっていますので聴いてください。リスナーの皆さんも応援してくれました。月曜の24時、伊集院さんの前でやらせてもらっています。「空気階段の踊り場」でございます。