ザ・マミィ初のKOC決勝、林田「ぶちかましたい」酒井「希望の光になりたい」

10月2日（土）に生放送される「キングオブコント2021」（TBS系）のファイナリスト10組が先日囲み取材に応じた。本日はザ・マミィのコメントを紹介する。

ザ・マミィはこれが初の決勝進出。決勝には彼らのほか、うるとらブギーズ、蛙亭、空気階段、ジェラードン、そいつどいつ、男性ブランコ、ニッポンの社長、ニューヨーク、マヂカルラブリーが登場する。

ザ・マミィ コメント

──初の決勝進出について率直な心境をお聞かせください。

林田：準決勝の壁に、はばまれてきたので感無量です。でも、ここからだなという気持ちはあります。一旦喜んでますけど、ネタを練り直さなきゃと。

酒井：お笑い芸人になるときに自分がファイナリストになっている未来を夢を見て、それが今現実になりまして、もうここからは余生というか（笑）。

林田：昔「オンバト」に出たときも余生だって言ってたよ。

酒井：結構いい思いさせてもらってる。夢のようです。あと、（先輩の岡野陽一が組んでいたコンビ）巨匠さんが2014年と2015年に決勝進出して、それ以降、人力舎からは決勝に出ていない。かわいがってもらっている岡野さんに「決勝に行ったらギャルが1人寄ってきた。お前も同じ顔だからギャルが寄ってくるよ」って言われて、それが楽しみです……こういうのじゃないですか？（笑） ネタをやれるのが本当に楽しみで、そこに優勝が付いてきたら最高です。

──KOC決勝に進出したことで変わることへの期待は？

林田：営業のギャラが上がるのかなと（笑）。

酒井：生々しいんだよ！

林田：僕が言うと生々しいか。今ギリギリのところでやっているので、そこは切実です。多少余裕があったほうが楽しいタイプなので、ここから調子がよくなる未来しか見えないです。

酒井：僕はテレビにもドッキリや過酷なことで出て、うれしいですけど、ヘンテコタレントになりかけてたんで、ちゃんとコントもできるところを見てもらいたい。このままじゃ危なかったです。電車に乗っていても向かいのカップルの男性が女性に僕のことを「あの、運動神経が悪い、借金がある、挙動不審の……」って説明してて「そういうイメージだったか！」と

林田：「ほら、コントの！」って言われたいよね。

──優勝したあとに出てみたい番組や、やってみたいことは？

林田：「キングオブコントの会」がすごかったじゃないですか。あれはみんな夢見てると思います。先輩でよく一緒にやっているハナコ秋山さんが松本さんと共演していたのを見て、めちゃくちゃ興奮したので、1個の目標です。

酒井：本当のこと言っていいですか？ 「Mステ」に出たいです。

林田：何が本当のことなのか（笑）。放送局も違いますし。

酒井：最近ラップの活動もしていて、KOCの期間に入るまではラップのことしか考えられなくなっちゃって、ネタ帳にリリックを書いています。音楽もできるぞと。もちろんコントもできるけど、幅も広げたい。

林田：最高の余生だな。

──ファイナリスト10組中、ザ・マミィ1組が人力舎所属で、ほかの9組はすべて吉本興業所属です。このあたりについて思うところは？

林田：関係ない、意識していないと思いつつ、皆さんお世話になっている先輩方ですけど「他事務所だな」っていうのは感じます。

酒井：今「他事務所」って言ってるけど、人力舎がすごくなって、いつか吉本さんを「他事務所」って言えるようになりたい。

林田：転覆計画？（笑）

酒井：それくらいの野望を持ちたいです。「コントの人力舎」だと。

林田：吉住さんが「THE W」で優勝して、あそこから一気にリアリティが出た。僕らが6年目とかで、人力舎で結果を出している人をあんまり見てこなかったので、これで人力舎が盛り上がればいいですね。

──予選の手応えは？

酒井：僕はいつも気持ちが前向きなので「行くんじゃないか」と言っていたけど、林田さんがネガティブで「不安もあり期待もあり」だと。マネージャーが、ネタが終わった瞬間に「来年がんばりましょう」って言っていたのも許せなくて（笑）。僕はウケた自信があったのに。

林田：何年か連続で負けていると、どこかで弱気になるんですけど、今までの予選の中だと明らかによかったです。手応えはありました。

──最後に意気込みをお願いします。

林田：芸人になって「自分はここにいるんだぞ」と知ってほしい毎日で、ちょこちょこといろいろ出させてもらってもそこが満ちることはなかったので、KOCで優勝できたら、「ザ・マミィ、林田、酒井ってのがいるんだ」と知らしめたい。「うおー！ ここにいるぞ！ 見てるか！」という気持ちをぶつけたい。決勝ではぶちかましたいです。

酒井：僕は悲しい学生時代を送ったり、お金の面で苦労したり、恋愛で報われなかったり、弱い人間になりがちなんです。でも、KOCは今そうなってる人でも輝ける場所。僕を見て勇気を持ってほしい。「こういう人でもがんばれる。面白い人になれる」と。希望の光になりたいです。