吉本興業が新サービス「FANY GAMES」の提供を開始する。この第1弾プロジェクトとしてNintendo Switch用ソフト「スーパー野田ゲーWORLD」の開発に乗り出した
FANY GAMESは「面白い」に特化したゲームを届ける新サービス。新規ゲームタイトルの開発をはじめ、ゲームに限らず「面白い」ことであれば他業種へ向けたサービス提供も。また発想力豊かな芸人のアイデアを生かす環境を用意し、さまざまな人と企業をつないでいく。その第1弾プロジェクト「スーパー野田ゲーWORLD」は既報の通り前作「スーパー野田ゲーPARTY」にはなかったオンライン対戦機能を搭載するダウンロードソフト。製作に向けたクラウドファンディングは昨日22時にスタートし、わずか1時間で前作の目標金額だった400万円を突破した。1357万3000円を目標に引き続き支援を募集している。
会見のMCはゲーム実況を得意とする元テレビ東京アナウンサーの田口尚平が担当。彼のよどみない進行によりいかにも“記者会見”らしい雰囲気が漂う中、村上もスーツ姿で見守った。田口が「FANY GAMES社長」を呼び込むと、スティーブ・ジョブズを思わせる黒のトップスと太めのストレートジーンズを着用した野田クリスタルがゆっくりと登場。組んでいた腕をほどいて説得力ありげなジェスチャーを交えながら口を動かすも、そこからは何も発せられていない。村上を「しゃべってます?」と困惑させる野田は、重大発表を行う空気感だけは漂わせつつ特に説明もなくそのまま黙って着席した。
スライドを使ってFANY GAMESの概要と「スーパー野田ゲーPARTY」のアップデートを紹介したあと、立ち上がった野田はいよいよ「最重要発表」へ。「最重要発表」だということばかりを繰り返していると、村上は「見ていいですよ。わかんなくなっちゃったら」と台本を確認するよう促す。言うべきことを頭に入れ直した野田は、ようやくオンライン対戦を実現させる「スーパー野田ゲーWORLD」開発の決定を高らかにアナウンス。無観客のためリアクションはなく、村上は「激ズベリしてる空気になってるんですけど」と状況を分析した。
会見によれば、野田はFANY GAMESという新サービスにおける“社長”という看板のようなポジションに就き、「野田ゲー」で世界進出を図る。8万本以上を売り上げた前作の利益をすべて「ぶっこみ」、クラウドファンディングを通じた協力を受けて2022年のリリースを目指す。会見後のオンライン囲み取材では、「吉本もゲーム事業には何度も挑んでは潰れてきた。しかしここで、新しい若社長・野田クリスタルがこの吉本のゲーム事業を背負い、ゲーム界のてっぺんを目指そうかと思っています」と宣言。反応の薄さを感じてか「てっぺんです!」と言い直すと、これにも村上から「非常にスベった空気が流れてます」とコメントされていた。
「社長」の肩書を持ったが、「優秀な社員がいますので。基本的には部下たちの言いなり。言われたとおり動く」というが野田の考える自身の役目。「矢面に立って、僕に矢が刺さり、みなさんを守る」と頼もしい言葉も。前作にはない村上をモチーフにしたゲームは会議でも議題に挙がっており、検討中。村上からは「作ってほしい」と口にするなどのアクションは起こしておらず、「お任せしてる」という。
また、今回の会見の演出について、「リハでは5分で終わってしまうんじゃないかと全員で焦りました。ただ、そこは芸人の力。16分まで延ばすことができた」と語った野田。「無駄な間を使い、何度も同じことを繰り返し、みんなでなんとか乗り切った」と時間を持たせるために奮闘していたことを明かす。村上も「一致団結した遅延行為」だったと認めつつ、「会見はスベった空気が本当に流れていましたが、新しいゲームはスベらず成功させてほしい」と期待した。
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お笑いナタリー @owarai_natalie
【会見レポート】マヂラブ野田社長が狙う野田ゲー世界進出、会見は「一致団結した遅延行為」(写真20枚 / 動画あり)
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