「雨上がり決死隊の屋号を外す」コンビ揃って解散報告、アメトーーク!は現在の形で継続

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雨上がり決死隊が本日8月17日をもって解散する。本日20時より「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」がABEMAおよび吉本興業のYouTube公式チャンネルで約2時間にわたって配信され、雨上がり決死隊の蛍原と宮迫がコンビ揃って解散を報告した。

「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」でコンビ解散を報告した雨上がり決死隊の宮迫(左)と蛍原(右)。(c)テレビ朝日

「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」でコンビ解散を報告した雨上がり決死隊の宮迫(左)と蛍原(右)。(c)テレビ朝日

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1989年にコンビを結成した雨上がり決死隊。いわゆる“闇営業”問題で宮迫が吉本興業とのマネジメント契約を2019年に解消して以降、2人は個別に活動を続けていた。配信内ではまず蛍原が1人で挨拶したあと、仕切り直してコンビでスタジオに登場。表舞台での2ショットは久々、しかもその場が「アメトーーク!」(テレビ朝日系)特別編ということも重なり、宮迫は「2年ぶり。やばいっすね」と感極まった様子を見せる。一連の騒動について宮迫は「ご迷惑をおかけした皆さん、すみませんでした」と改めて謝罪。引き続き吉本興業所属のまま活動していく蛍原は「雨上がり決死隊、平成元年にコンビ結成しまして約32年経ちましたが、本日をもちましてコンビを解散いたします。お世話になりました」と挨拶し、2人揃って頭を下げた。

雨上がり決死隊 (c)テレビ朝日

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解散の経緯について蛍原は、当初コンビで復帰したいと考えていたが、宮迫との間に少しずつズレが生じてきたと話し始める。宮迫が自身のYouTubeをやり始めたところから価値観や方向性の違いが大きくなってきたことや、「複雑な気持ちがずっと続いていた」といった心境を率直に吐露。そのうえで「雨上がり決死隊という屋号を外してしまったほうが、みんなスッキリ進むんじゃないかと。今年の4月に会って僕から解散しようと切り出した」と語った。宮迫からは「僕の至らなさがズレを生んでしまった。親よりも長い時間を過ごしている人に、自分の身勝手でいろいろやっていた」と反省の弁が。解散を切り出されたことには「これ以上、迷惑と辛さを強いるのは違うのかな、と受け入れることにしました」という。これに蛍原は「『やめたらぁ!』的なことはないです。2人で何回も会って話し合いもした」と補足し、宮迫も「ケンカ別れならこの場はないですから」と付け加えた。

「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」に出演した(左から)東野幸治、出川哲朗、ケンドーコバヤシ、狩野英孝、FUJIWARA。(c)テレビ朝日

「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」に出演した(左から)東野幸治、出川哲朗、ケンドーコバヤシ、狩野英孝、FUJIWARA。(c)テレビ朝日[拡大]

「アメトーーク!」特別編として実施されたこの配信には、冒頭10分を過ぎて、東野幸治出川哲朗ケンドーコバヤシ狩野英孝FUJIWARAが登場。雨上がりの解散にまつわる話を中心に、普段の「アメトーーク!」同様、脱線を繰り返しながら賑やかにトークを繰り広げた。東野は「観ている方々からすると、(この2年間は)もやもやする時間だった。辛い決断ですけど2人にとっては未来に向かうスタートになるのかなと」と解散の決断について話し、「腐りきってたときに(雨上がりのライブに)声をかけていただいたので、その恩は一生忘れない」というケンコバは「ショックでした。大人なお二人なので感情のもつれではないんだろうなと」と真面目に話しつつ、2人の表情をいじって笑いを誘う。FUJIWARAは、藤本が「30年以上やってきて、解散するって信じられなかった。走馬灯のように思い出した。未だに信じたくない」と涙ぐみながら語る。原西は「蛍原さんは自分が悪いと思ったことは絶対やらない。むちゃくちゃ頑固。1年半くらい解散しなかった時間は、むちゃくちゃ悩みはったんやな」と雨上がりをよく知るからこその思いを述べた。

(左から)東野幸治、出川哲朗、ケンドーコバヤシ。(c)テレビ朝日

(左から)東野幸治、出川哲朗、ケンドーコバヤシ。(c)テレビ朝日[拡大]

芸人たちから雨上がりへの質問コーナーも。出川から、コンビ解散後に「アメトーーク!」はどうなるのかという質問が飛ぶと、この配信の進行を務めた松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)がテレビ朝日の社員という立場から「蛍原さん+ゲストMCという形をこのまま継続します。番組名の『アメトーーク!』も現時点ではこのまま」と発表した。ただし正式名称は現在「雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!」だが、シンプルな「アメトーーク!」に変更される。宮迫は「蛍原さんは『アメトーーク!』を降りるとずっと言っていた。そこだけはやってほしいと説得した」と明かし、蛍原は「宮迫さんのおかげで今の僕がある。これは本当に僕が思っていること。僕だけが『アメトーーク!』に残るのはあまりにも都合がよすぎる」と思いを説明。宮迫は「コンビの力だから、そこは違うよ。『アメトーーク!』は俺らの手を離れている」と説得したとのことで、結果的には蛍原MCでの番組継続となった。

東野が「宮迫が『アメトーーク!』にゲスト出演する可能性は?」と切り出すと、宮迫は「僕自身がテレビというメディアに出づらい状態」と認めつつ「諦めてませんよ!」と断言する。出川が「雨上がりをやってきて最高だった瞬間」を聞くと、蛍原が20年以上前の話として全国ツアーで北海道に行ったときのことを「レンタカーを借りて『北の国から』のロケ地めぐり。宮迫さんも意外と『北の国から』が好き。ずっと2人ではしゃいでた。コンビ組む前の感じだった」と回想。宮迫は「コンビでギクシャクしていたときに『宮迫、ティラミスって知ってるか?』とティラミスを教えてくれた。めっちゃおいしかった」といった小話や、「東京に行って勝負すると決めたときに蛍原さんに告げたら、『雨上がりはお前やから。俺はお前についていく』と言われてカッコよかった」といった思い出話を繰り広げた。

コンビとしての解散報告の場であると同時に「アメトーーク!」の一区切りでもある。番組スタート時からの雨上がりの名場面集を挟んで、やがてこの配信はエンディングへ。芸人が1人ずつ語り始め、東野は「ここまで1時間しゃべってみて、2人でやったらええやん」と雨上がりにコンビとしての違和感がないことを述べながらも「今日がいい節目になったんじゃないかな」と一言。出川は「2人には感謝しかない。今日、話を聞いてホトちゃんはかっこいい。ホトちゃんが相方だったのを宮迫は感謝すべき。1つ言えるのは『アメトーーク!』という番組は間違いなくバラエティ史上に残る番組。それを作ったことを誇りに思ってがんばってほしい。2人は笑いの金メダルを獲った」と涙を流しながら熱弁する。ケンコバは「お二人は僕が出会ったときから芯の部分が何一つ変わっていない。蛍原さんは男っぽい。宮迫さんはどこまでも面白く生きていたい。迷惑な意見でしょうけど、いつかライブを見てみたい」、狩野は「『アメトーーク!』に救われた後輩たちもたくさんいる。夢かもしれないけど、雨上がり決死隊のファンとして、また2人がやっているのを見たい。宮迫さんがその夢を諦めたらなくなってしまうので、その夢を持っていてほしい」とそれぞれの思いを投げかける。原西はギャグを披露したあと「僕たちは、雨上がり決死隊大好き芸人です。ヤッター!」と陽気に。最後は、涙が止まらない様子の藤本が「解散に納得いかない。宮迫さんが悪いですやん。信じられない。再結成は何年かかっても、じいさんになってもいい。そのときにまた呼んでほしい。悲しいことじゃなくて、うれしくて泣きたい」と絞り出すように打ち明けた。

「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」のエンディングで披露された雨上がり決死隊の最後のドロップキック。(c)テレビ朝日

「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」のエンディングで披露された雨上がり決死隊の最後のドロップキック。(c)テレビ朝日[拡大]

最後に雨上がり決死隊から締めの言葉が。蛍原は感謝の言葉を述べたうえで「解散は僕が決めたこと。もちろんここからが大事だと思ってる。僕も宮迫さんも1人ずつ前向きにがんばっていく。何よりも皆さんの優しさのおかげで『アメトーーク!』も続けられそう。また皆さんに協力していただいて面白いものが作れたら。これからもよろしくお願いします」と引き締まった表情。宮迫は「フジモンが言うたとおり、僕のせい。一生かけてそれは反省したい。でも現状、蛍原さんと2人ではできないけど、50過ぎて見苦しいかもしれないけど、諦めずにいつか一緒にできたら。その日のためにがんばり続けたい」と話した。前向きながら悲壮感も漂うエンディングとなったが、宮迫の提案で出川が九九をしどろもどりになりながら暗唱して笑いが起きる。さらにその出川から「最後に雨上がり決死隊のドロップキック、見たくないですか?」とリクエストがあり、宮迫から蛍原に対して「蛍原さん、32年間ありがとうございました!」ときれいなドロップキックが炸裂し、コンビの歴史に終止符を打った。

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