おいでやす小田「R-1なめんなよ!」野田クリスタル「新世代がグイグイ来てる」

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本日11月25日に「『R-1グランプリ2021』やります会見」が東京・ヨシモト∞ホールで開催された。

「『R-1グランプリ2021』やります会見」に登壇した(前列左から)天才ピアニストますみ、ぼる塾きりや、ぼる塾・田辺、パーパー・ほしのディスコ、(後列左から)ゆりやんレトリィバァ、かが屋・賀屋、マツモトクラブ、紺野ぶるま。

「『R-1グランプリ2021』やります会見」に登壇した(前列左から)天才ピアニストますみ、ぼる塾きりや、ぼる塾・田辺、パーパー・ほしのディスコ、(後列左から)ゆりやんレトリィバァ、かが屋・賀屋、マツモトクラブ、紺野ぶるま。

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野田クリスタル

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2002年にスタートしたひとり芸日本一決定戦「R-1ぐらんぷり」が今大会よりカタカナ表記の「R-1グランプリ」となり、参加資格も芸歴10年以内に改められたのは既報の通り。この会見では前回王者のマヂカルラブリー・野田クリスタルと谷元星奈(関西テレビアナウンサー)がMCを務めた。野田は優勝トロフィーを携えて「どうも! チャンピオンです! あのチャンピオン、野田クリスタルです!」と堂々とした姿を見せ、「優勝したら知ったこっちゃないけど、みんなにはがんばってもらいたい」と出場者たちにエールを送る。さらに「M-1グランプリ」「キングオブコント」と並ぶ“トリプルファイナリスト”となった今年3月の決勝を「このまま俺は、もしや芸人として粗品を超えてしまうのでは。そんな気にさせてくれた」と振り返った。

スティーブ・ジョブズに扮して「R-1」のリニューアルをプレゼンする、レイザーラモンRG。

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「R-1専属ライター」として会見に登場したおいでやす小田(手前右)が記者席へ移動するよう仕向けられた場面。

「R-1専属ライター」として会見に登場したおいでやす小田(手前右)が記者席へ移動するよう仕向けられた場面。[拡大]

会見の序盤には大会のリニューアルについて、スティーブ・ジョブズに扮したレイザーラモンRGがタブレット片手に「アメイジング、イノベーション!」などと英語でプレゼン。参加資格が芸歴10年以内となったことについて「オーバー10イヤーズ、ゲットアウトヒヤ! BKB、ゲットアウトヒヤ!」などと特定の芸人の名前を出しつつ、RG自身も出場条件を満たさないことを「ゲームオーバー!」と嘆いていた。「ラスト『R-1』あるある」として布袋寅泰「スリル」と共に披露したのは「裸の芸人が活躍しがち」。そのあと「ザコシさんのあとにおいでやす小田、出がち」と付け加えた。そのおいでやす小田は「R-1専属ライター」として紹介され、そう書かれたタスキをかけて登壇したが、芸歴20年目で出場資格がないことから「あかんて、そんなルールにしたら! いきなりすぎへん? 出さしてくれ!」と訴え、「審査員やらせろ!」と地団駄を踏む。野田から「新世代がグイグイ来てるんで」とたしなめられた小田は、ライターとして記者席へ移動したあとも、なお壇上へ向かって「どうしてくれんねん、この先の俺の人生の展望!」と吠えていた。

ラップバトルを繰り広げる、ゆりやんレトリィバァ(左)と紺野ぶるま(手前右)。

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その後、ゆりやんレトリィバァパーパー・ほしのディスコ、ぼる塾のきりやと田辺、マツモトクラブ天才ピアニストますみ、紺野ぶるまかが屋・賀屋といった今大会への出場資格がある芸人たちが登場。決勝常連のゆりやんは細かいボケを重ねながら「R-1史上、類を見ないネタ。お楽しみください」とアピールしたほか、「フリースタイルティーチャー」(テレビ朝日)でも共演した紺野ぶるまとラップバトルを繰り広げる。ラストイヤーとなる紺野ぶるまは「10年間、ずっと『R-1』のことばっかり考えてた。今日は楽屋の皆さんの水に毒を仕込ませていただきました」と涼しい顔でうそぶいた。

ほしのディスコ

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ほしのディスコもラストイヤー。野田から「最近すごいっすよ歌。うまいという次元じゃない」と昨今のYouTubeやネタ番組などでの活躍に触れられると、ほしのは「今年は歌しか歌ってこなかったのでネタが1個もない」と述べる。今大会は予選から決勝までネット配信が予定されており、歌ネタにさまざまな条件が課せられていることから、野田は「ディスコ殺し!」と断言。ほしのは「5年連続で決勝に行ったルシファー吉岡さんが急に出られなくなって落ち込んでいる。僕がルシファーさんのぶんもがんばりたい」と同じマセキ芸能社の先輩・ルシファーを思いやった。かが屋・賀屋もマセキ所属としてルシファーのギャグ「ズドン」を披露したほか、「最近1人でいろんなところに出ていて、声量が爆裂に上がってる」と自信を覗かせる。これには、賀屋とライブで共演したという野田も「ウケてました」とお墨付き。ただし賀屋は「ピンネタを考えててストレスが溜まっていたのか、起きたら前歯が欠けていた。決勝まで勝ち進んだとしたら、たぶん前歯がない」と不吉な思いにとらわれているようだった。

(手前左から)ぼる塾きりや、ぼる塾・田辺。

(手前左から)ぼる塾きりや、ぼる塾・田辺。[拡大]

俳優としての活動期間がカウントされずに芸歴9年目となるマツモトクラブは決勝進出5回のうち復活ステージから勝ち上がったのが4回。昨年の「R-1」やります会見に、前夜の酒が抜けていない状態で出席していたことから「酩酊状態だったから前回は決勝に行けなかったという部分もあるので、今年は飲まずに出席しました」と話す。上沼恵美子のモノマネで姿を見せた天才ピアニストますみに、野田が「えみちゃん、あの頃の俺じゃないんですよ」と王者として語りかけると、ますみも「好みやないのよ」と答えて以前の「M-1グランプリ」を彷彿させる掛け合いに。ますみは「今年はこれじゃない可能性が出てくる」と必ずしも上沼のモノマネにこだわらないことを明かす。ぼる塾・田辺が1年ほどピンで活動していた経験を語る一方、ピンネタの用意があるのか尋ねられたぼる塾きりやが「私はないでーす!」と陽気に答えると、記者席の小田から「R-1なめんなよ!」との声を浴びせられていた。

「R-1専属ライター」として記者席から取材する、おいでやす小田。

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今大会への出場資格がある芸人たちはもちろん、野田、RG、小田が存在感を示したこの会見。「今年勝てる自信はあった?」と小田が問われた際には「当たり前じゃ!」と記者席で立ち上がって絶叫する。「優勝するつもりでやってました。俺が今年作ったネタはどこで出したらいいの?」と話す小田は、野田に「幕張(の劇場)でお願いします。なんとか気持ちを保ってがんばってください」と励まされると「『R-1』追いかけ回すからな。予選全部見に行くからな!」と執念を見せる。その小田から「僕とかルシファーさんとか『R-1』に賭けてきたピン芸人に一言お願いします」と芸人たちに質問が飛んだところ、ゆりやんが「生きて」と簡潔に言葉を送り、RGも「サンサーラ」を歌い出す。ほしのがZARDの「負けないで」を優しく歌い始めたところ、小田からは「もう負けることも許されへんのやからな!」との鮮烈なツッコミが。見かねた野田が「何かしらの救済措置がほしい。10年以上の大会を小田主催で開いたらいいじゃないですか」と提案すると、小田は「悲痛やろ!」と最後まで自身の置かれた境遇を笑いに変えていた。

エントリー受付は本日開始。予選は12月27日(日)にスタートし、来年2021年春に関西テレビ・フジテレビ系で決勝戦が生放送される。

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akira-o @a_k_i_r_a_o

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