「D関third」決勝ナイツ塙下ネタ自爆スタート、上田誠優勝への道

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昨日10月8日、NHK大阪ホールにて大喜利王決定戦「ダイナマイト関西2010 third」が開催された。

大喜利イベント「ダイナマイト関西2010 third」で優勝した上田誠(ヨーロッパ企画)とバッファロー吾郎。上田の書くペースの速さは解説の際にも褒められていたが、本人は「じっくり考えたいタイプ」とのこと。

大喜利イベント「ダイナマイト関西2010 third」で優勝した上田誠(ヨーロッパ企画)とバッファロー吾郎。上田の書くペースの速さは解説の際にも褒められていたが、本人は「じっくり考えたいタイプ」とのこと。

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「ダイナマイト関西」は、バッファロー吾郎が1999年に立ち上げた人気大喜利イベント。今年2010年に計4回開催される「ダイナマイト関西2010」ではこれまでオードリー若林、博多大吉が優勝しており、今回は3回目であり本大会としては唯一の大阪大会だ。

オープニングシングルマッチに登場したのは笑い飯・西田とダイアン西澤。漫才、大喜利共に実力者同士だけに接戦を繰り広げたが、西田が見事勝利を収めた。

トーナメント第1回戦第1試合はザ・プラン9お~い!久馬 VS クロスバー直撃・渡邊の芸歴差対決。先日行われた「D関無双」で実力を見せつけた渡邊だが、過去2回優勝している久馬を相手に健闘するも及ばず敗退した。第2試合は、銀座7丁目劇場出身のロンブー亮と、浅草代表・ナイツ塙の対決。地名を代表するように好対照の2人はお互い譲らず、2対2でサドンデスとなり、最終的に塙が勝利をおさめた。第3試合は上田誠(ヨーロッパ企画)と山内圭哉(Piper)による注目の劇団対決。1問目の「桃太郎」にちなんだお題で、演技力を活かした両者が冒頭から点の取り合いを繰り広げた。あっという間に1対1となったが試合はサドンデスへ。すぐに答えを出した山内に対し、粘って答えを出した上田の回答に審判の軍配があがった。第4試合は川島と有野のゲーマー対決。VTRでもゲーム用語やキャラクターを多用し、インドアらしいぶつかり合いを展開した。試合では有野が先制で「ヤッホー!」と歓声をあげるも後半ふるわず。D関常連の川島がこの戦いを制した。

「D関無双」で行われていた3対3の「特別シックスメンタッグマッチ」は、天竺鼠・川原&ガリガリガリクソン桜 稲垣早希の3人と、リー5世&ハリウッド・ザコシショウ&ヤナギブソンによるキャラ対決。各チーム順番に1人ずつ回答を出していくというルールだ。ヤナギブソンは登場直後に「おかしいやろ!」と、このメンバーに自分がいることを猛抗議。試合では自らの回答のみならず、リー5世の回答をチェックしたり、ザコシショウにツッコミを入れたり忙しく立ち振る舞うことになった。対する川原らのチームは、川原がお題無視の回答をしたり、解説中の木村に「ウルサイ!」と怒るなどやりたい放題。これまでの張り詰めた空気を一変した爆笑試合の結果は、ザコシショウの3つの自爆が響きヤナギブソンらが敗戦した。

特別タッグマッチは、雨上がり決死隊・宮迫対バッファロー吾郎・木村による因縁の“吉本印天然素材”対決。木村と一時期同居していた宮迫は、VTRから登場まで木村の私生活や性生活を暴露し続け、木村の存在そのものを否定。反論がふるわなかった木村がパートナーとして連れてきたのは「アメトーーク!」の「ミナミの帝王芸人」で活躍できなかったことを逆恨みする土肥ポン太だった。一方宮迫が「実は一緒に住みたかった」と連れてきたのはバッファロー吾郎・竹若。結果は宮迫チームが勝利し、木村は負けを認め土下座するかと思いきや、やはり最後までボケ倒した。

トーナメント準決勝第1試合は久馬対塙。「最近Twitterを始めた内海桂子師匠にTwitterで勝利を報告したい」という意気込み通り、塙が決勝に勝ち進んだ。第2試合では川島が上田に「“中学の時イケてない”匂いがプンプンする」と親近感を覚える場面も。似た者同士のせいか試合は1対1でサドンデスとなったが、最終的に上田が川島を抑えた。

浅草代表の塙と“欧州代表”上田の戦いとなった決勝戦。1問目のゴルフに関連したお題で塙がすぐさま、浮気で世界中を騒がせたプロゴルファーを使った下ネタ回答をし自爆。史上まれに見る衝撃の幕開けとなった。さらに上田がマイペースに塙のポイントを奪い、途中塙も反撃を見せるが、相方のナイツ土屋が「10時を過ぎて師匠が寝る時間なので、塙も疲れてきたかも」と言う通り力及ばず、上田が今シリーズ初となる芸人以外での優勝となった。

表彰式でチャンピオンベルトを授与された上田は「こんな金のものを巻けて嬉しい」とコメント。竹若は「予想を超えるいい戦いばかりでした」と感想を述べ、木村も自らの著書「ラブボール」を宣伝したあと、いよいよラストステージとなる12月14日の「ダイナマイト関西2010 fourth」に向けて気合を入れなおした。

なお、「ダイナマイト関西2010 fourth」のよしもと友の会先行受付は本日10月9日からスタート。一般発売は11月13日からとなっている。D関ファンにとっては絶対に見逃せないステージなので、チケットは早めに購入しよう。

試合後の会見一問一答

──優勝の感想は?

上田:嬉しいです。まさか優勝できるとは思ってなかったので。

木村:ペース落ちなくてスッと優勝した感じしましたね。全試合本当に面白かったです。

竹若:上田君の答え、いつもいい答えなんですけど、これまではお客さんに伝わるのが遅くて、キャラや名前のある人に比べるとなかなかエンジンがかからず「もったいないな」って。でも今日は本当に始めからパンッと決まって先が見えたので「これは行くな」と1回戦から思いましたね。

──1回戦、準決勝ともにサドンデスでしたがその時の心境は?

上田:いやもう1回戦がとにかく苦しかったですね。先輩でしかも憧れている人で。でもサドンデスの方がゆっくり考えることができるので、(いい答えの)確率が単純に上がるんです。早く出したほうが迷いがあります。

竹若:ほとんどの芸人がサドンデス嫌って言うのに。

──「ダイナマイト関西 fourth」はどのような舞台になりそうですか?

木村:まだすべての出演者が決まっているわけではないんですが、上田君にもぜひ出て欲しいですね。

上田:ぜひ出たいです。スケジュール確認します(笑)。

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まるつ @suzu_marumi

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