1973年に吉本新喜劇に入団した佐藤は、1984年に平川幸男とWヤングを結成。先月11日にその平川が死去し、このたび新喜劇への再入団を決意した。舞台初日となったこの日は、妻である
佐藤の役どころは、取引先の社長秘書。登場するなり社長役のMr.オクレと漫才のようなやりとりで笑わせ、ダイナミックなコケも見せる。またひょんなことから突然暴れ出すというかつての持ちギャグを繰り出したり、浅香と一触即発のシーンを演じたりと、ストーリーを盛り上げた。
終演後の囲み取材には佐藤のほか川畑、末成、浅香が出席。佐藤は「緊張やないけど、変な気分。初舞台の昭和48年、昭和59年に新喜劇から漫才にいった一発目の漫才、今日の3回目……どう言うたらいいのかな? 『力入ったらあかんな』とかいろいろ考えながら、葛藤しながらやっていました」と舞台中の心境を明かし、妻の浅香は「自分の緊張よりも、この方(佐藤)が出てくるときのほうが緊張したというか。娘の発表会を見てるみたいな(笑)。『出てきたわ、大丈夫かな』『ちゃんとしゃべれよ!』とか(笑)」と佐藤にばかり意識が向いていたと振り返った。
また、新喜劇にもう一度入団しようと思った経緯を問われた佐藤は「4月、5月ぐらいから、相方がまあいろいろありまして、だいたいわかってましたから、悩んだんですよ。でも、やっぱり最終的には古巣に戻るのが一番いいのかなと。もう一度おっさんが入って、どこまでできるかというのを試してみるのも一つの手、若い子を見て勉強するのも一つの手やと思って。いろんな葛藤があって、決めたのが8月ぐらいでした」と説明。相方には相談していたかという質問には「そうなるやろとは思ってはったと思いますわ。『テレビ見せてくれよ(新喜劇の舞台に立っている姿を早く見せてくれよ)』とは言ってました、最後のほうに」と返す。
座長を務める川畑は「お芝居がちゃんとできて、お笑いのこともわかっておられる方が入ってくることはまずないですから、非常にありがたい存在。それと、35年前の新喜劇を知っておられる。これから若手と触れ合う中で『昔はこんなんやってんで』という話をしていただいて。そんな時代があって今がある、というのを伝えていただければ」と期待。浅香は「今までは仕事が別だったので、初日前の稽古の夜なんて1人で(台本を)見てたわけですが、これからは同じ仕事なので、時々手伝ってもらって本の読み合わせとかできるんじゃないかな。それはうれしいなと思ってます」とコメントした。
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あっき〜ら @NS08055
あ、そうそう。この事知らんと舞台に出てきたの見てビックリしたw
Wヤング佐藤武志が新喜劇に再入団、妻の浅香あき恵「娘の発表会みたいに緊張した」(コメントあり / 写真11枚) https://t.co/AhWHrOyKB7