トム・ブラウン「バカだなー！と笑ってもらえたら」M-1初決勝へパワー全開

12月2日（日）の「M-1グランプリ2018」（ABC・テレビ朝日系）決勝を前に、お笑いナタリーではファイナリスト9組のコメントを連載中。本日はトム・ブラウンの話を紹介する。

ファイナリスト9組中、唯一の非よしもと勢で“地下”のお笑いライブ出身を自称するトム・ブラウン。「準決勝のちょっと前にはお客さん0人の中でネタをしていた」という2人が「M-1」決勝に進出するのは今年が初めてだ。晴れ舞台へ向けて「2人とも真剣にくだらないことをやっている。バカだなー！と笑ってもらえたらうれしいです」（みちお）、「パワーのみでやってます」（布川）とコンビの強みを楽しくアピールしている。

決勝ではトム・ブラウンら9組に敗者復活1組を加えた10組が「M-1」第14代王者の座を狙う。

トム・ブラウン コメント

──決勝進出を決めた今のお気持ちを聞かせてください。
みちお：最初に呼ばれた和牛さんのエントリーナンバーが1000番台で。番号順で呼ばれると思っていたので、あー、終わったー！と思ったんです。でもその後に300番台の霜降り明星さんが呼ばれて、あれ!?と頭が混乱している中で呼ばれたのでびっくりして。後から実感して涙がこみあげてきました。その後にマネージャーさんが目に涙を浮かべているのを見て、また泣いちゃいました。
布川：僕はまだ実感が全然湧かないです。でも発表の少しあとに携帯電話を見たら300通くらいLINEが来ていてうれしかったです。準決勝のちょっと前にはお客さん0人の中でネタをしていたくらいなので。
みちお：その日は僕らがトリかトリ前くらいの出番順で。最初はお客さんがいたんですが、その頃には帰っちゃってたんです。「0人だぞ、どうする？」と思ったんですが、ライブの主催者の方が「行っちゃいましょー！」と（笑）。なので客席の真ん中に主催者さんだけがいる中でネタをやりました。

──自分たちの強み、持ち味はどこだと思いますか？
みちお：“くだらなさ”ですね。2人とも真剣にくだらないことをやっているので、正義がいないんです。それを見てバカだなー！と笑ってもらえたらうれしいです。
布川：パワーです。パワーのみでやってます。毎年単独ライブをやっているんですが、冒頭で「パワーのみの笑いなので、頭を使わずに楽しんでください」と言うようにしています。

──ほかのファイナリストの中で意識しているコンビは？
みちお：皆さん面白いので尊敬しかないですが、“同じ頭皮”枠でギャロップさん。相方はロン毛枠で……ほら、布川さん！
布川：話の振り方、ヘタじゃない？（笑）。見取り図さんは面白いのはもちろん、同じツッコミがロン毛、初決勝なので意識しますね。

──去年から「笑神籤（えみくじ）」で当日その場で出番順が決まっていくルールになりました。ネタ順についての理想はありますか？
みちお：真ん中の5番目くらいがいいです。初めての決勝で何もわからないので、出番前に様子が見られて、自分たちのネタが終わったあとも楽しめるように。
布川：待っている間にずっと準備をしてなきゃいけなくて怖いので、1番目か2番目で。同じライブでずっとやってきたメイプル超合金さんやカミナリがその順番でバンっと勢いよく行ったので、それにあやかって続きたいです。

──敗者復活で勝ち上がってきたら脅威になると感じるコンビはどこですか？
みちお：どうする？ せーので言う？
布川：なんで話を回そうとしてるの？ そういうタイプじゃないでしょ！（笑） 僕は金属バットさんですね。
みちお：せーの！で言わせてよ～。
布川：坊主とロン毛と見た目も似てますし、僕らは“空気澱んでる系”だと思うんですが、金属バットさんも同じ雰囲気を纏っているので。三四郎さんやウエストランドさん、東京のライブで活躍している人もみんな面白いので、決勝に来たら怖いです。
みちお：東京ホテイソンもですね。

──優勝賞金1000万円の使い道は？
布川：結婚しているので、新婚旅行に行きたいです。あと、以前札幌で活動していて先輩のモリマン・種馬マンさんにすごくお世話になっていまして。「お互い40歳まで未婚だったら結婚しようね」と言っていたんですが僕は結婚しちゃったので、種馬マンさんの婚活資金にいくらか差し上げたいです。
みちお：父親と姉2人にけっこうな額の仕送りをしてもらっていたので、まずはそれを返したい。旅行に連れて行ったりと親孝行もしたいですね。自分で使うとしたら無人島を1つ買って別荘を建てたいです。
布川：全然方向が違う2つだな。1000万円で買える？

──M-1で勝ち上がるために特に取り組んできたことがあれば教えてください。
みちお：毎日会ってネタ合わせをして、多い日は1日2～3本ライブに出てネタを叩いてきました。
布川：ありがたいことに“地下”の方々が「ネタの調整するならウチのライブ使ってよ！」と言ってくださって。以前はいろいろな方にアドバイスをいただいてもあまり聞いていなかったんですが、3年前くらいから一度は試してみようと決めてやっていました。ダメだったらぶん殴ってやる！と思いながら（笑）。

──決勝へ向けて意気込みを！
みちお：このままなんだかよくわからないうちに、あれよあれよ……と優勝したいです。
布川：（同じケイダッシュステージに所属する）オードリーさんが「M-1グランプリ2008」で準優勝して今活躍されているので、後輩として続きたいです。
みちお：ケイダッシュステージ初のM-1優勝を狙います！