4月2日に東京・草月ホールにて
トータルの2人は3月に行われた千葉公演をもって、全国47都道府県漫才ツアーを見事完遂。この日はその集大成として再度東京にて締めのライブを行った。
開演前には、前前前前前説として須藤構成作家が登場。まだトータルと仕事を始めて1年目という新人で、トークもおぼつかない様子を見せたかと思いきや、河村隆一の歌を堂々披露し会場を驚かせた。
前前前前説はウルトラベイビー中尾。トータルのライブでおなじみの彼は、ワンケイJAPANを解散し新食感ハシモトと2009年10月にコンビを結成している。相変わらずのポーカーフェイスで登場した中尾。普通のことを普通に喋り、少しスベって退場した。
前前前説は改名してからレギュラーの仕事が増えたという
前前説はトータルテンボスが前説に絶対の信頼を置く作家のパジャマとりや。丁寧な注意事項の説明とテンポの良いトークで会場を暖めた。
そして、大村のブログで事前に告知されていたように、自己推薦により満を持して前説に登場したのは大村の父。舞台慣れしているかのような堂々とした雰囲気で、東京までの道中に起きたハプニングを流暢に語り会場を沸かせた。さらに、持参したプレゼントで急遽抽選大会を開催。ミニ花束を5名と、大村に黙って用意した、裏に大村の息子・晴空に絵を描かせた大村と晴空の旅行写真を10名にプレゼントするという大盤振る舞い。ライブ開始時間を10分過ぎても終わる気配がなかったため前説陣が再登場し場をまとめて慌しく去っていった。
その後やっとのことで始まった本編。「S-1バトル」でおなじみとなった「今日のイタズラ」の文字が舞台に現れると観客からは大歓声があがった。そして「爆笑オンエアバトル」でもその実力を見せ付けた漫才「占い師」をはじめ、大村は憧れの職業「医者」、「居酒屋の店員」、「探偵」、「中華料理屋の店員」、「避難訓練の時の生活指導教師」、「マネージャー」、「ペットショップの店員」を得意の素っ頓狂な表現で演じ次々とボケを連発。振り回される藤田の表情やセリフがそれに輪をかけて爆笑をさらっていった。
そしてトータルのもう1つの得意芸、ブリッジで流れたイタズラVTRはどれもこれも力作ばかり。開発者さえも想像しえないまさかのローションの使い方や、藤田の習慣を見事に利用したイタズラで会場は爆笑の渦。さらに今回は「疲労した藤田+酒+睡眠=2度と起きない」の法則を利用したシリーズにて有名施設を使った大型ロケを2つも敢行。アニマルサスペンスを予想させるまさかの放置場所や、バンクーバーオリンピックを意識したスポーツコラボなど見事な演出を見せた。
エンディングロールまで飽きさせない演出のライブに観客も大満足の様子だったが、そこに突如「全国コントツアー」の文字。その後登場したトータルの2人に、47都道府県ツアー完遂の賞賛とコントツアー開催への喜びが入り混じった惜しみない拍手が送られた。藤田は「キングオブコントも獲りに行こうじゃないか」と意気込みを見せるも、「お前はネタを書く気があるのか」と調子のいい藤田を責めた大村。藤田は「もう3、4つ設定が出来ている。漫才も書いてたけど、漫才は俺には向いてなかった。作ってやるさ!」と多くの言い訳を交えながらコントを作ることを約束した。
最後にはもう一度大村の父が登場し、プレゼント大会を再開。大村と親子でボケ合うなど和気あいあいとした雰囲気の中ライブは終了、大村のリードで2人は左右中央に深くお辞儀をし、藤田の「もういいだろ!」というツッコミがあるまでしばらくお辞儀が繰り返された。
このライブの模様はDVDとして発売される予定。今回チケットが取れなかった人もツアーに参加した47都道府県の人も発売を楽しみに待とう。またコントツアーの詳細はよしもと友の会オフィシャルやトータルのブログにて発表される予定なので、購入希望の人は随時チェックしよう。
全国コントツアー概要
●名古屋
7月24日(土) サンシャインスタジオ
●北海道
8月1日(日) 札幌PATOS
●仙台
8月6日(金) 仙台青少年文化センター
●福岡
8月14日(土) イムズホール
●大阪
9月4日(土) 京橋花月
●東京
9月10日(金) 草月ホール
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お笑いナタリー @owarai_natalie
漫才とイタズラの豪華饗宴、トータル47都道府県ツアーレポート http://natalie.mu/owarai/news/29965