塩チョとラニーノーズが結託、芸人ラップバトルでまさかの裏切り
2018年8月13日 10:41
1 お笑いナタリー編集部
昨日8月12日、東京・ヨシモト∞ホールにて「芸人ラップバトル ぺちゃくちゃ大戦争」が行われた。
このイベントは「Laugh&Peace Music ∞ Fes!! 2018 SUMMER」のプログラムの1つとして、芸人たちが東軍と西軍に分かれて即興ラップバトルを展開。審査員にエグスプロージョンのまちゃあき、ラッパーの晋平太を迎え、見取り図・盛山、MCKjことこりゃめでてーな・おお江、いぬ太田といった本格派から、ニューヨーク屋敷&しゅんしゅんクリニックP、マヂカルラブリー、さや香ら個性派まで、さまざまな形のラップで観客を楽しませた。
第1試合に登場した東軍の屋敷としゅんPはサンプリング音のように「しゅんしゅんしゅんしゅうーん!」と口で奏で、揃ってオペポーズも決めて相手を威嚇。対するアイロンヘッドは、ツバが異様に跳ね上がっているキャップを着用した毛利、短い髪を無理やり結っている辻井の2人共「ラッパーに似つかわしくない」「お父さん」などと揶揄されるが、「大丈夫や!」というまさにお父さんのような威勢のいい一言で対決をスタートさせる。いざバトルが始まると、辻井は「ヘイドクター 気の毒だ!」とリズムにも乗りつつ、髪型のモチーフが「金田一少年の事件簿」だったことを明かして晋平太の爆笑を誘い、西軍に最初の1勝をもたらした。
続いてはネオ渋谷系漫才でおなじみのEXITと近未来的な芸風が魅力のZAZYが相まみえる。派手な見た目や調子のいい語り口とは裏腹に一生懸命、韻を踏もうとする真面目なEXITに対し、バトルそっちのけで遊園地の好きなアトラクションの話を膨らませたり、観客に話しかけたりと、型にはまらないスタイルの西軍ZAZYに軍配が上がった。バンドマン対決と称して西からの刺客ラニーノーズを迎え撃つのは、エアバンドのSALTY’sから塩チョ(西村ヒロチョ)と塩澤(ピスタチオ小澤)の2人。塩澤はラニーノーズ山田が得意とする女性の口説き方を暴露して先制攻撃を仕掛けたが、その直後に塩チョの裏切りに遭う。塩チョはラニーノーズと一緒になって楽器を演奏しない塩澤をディスりはじめ、なぜか1対3の形で戦うことになった塩澤が惨敗を喫する。晋平太だけは東軍に札を挙げ、「かわいそうなんで」と率直にその理由を明かして塩澤に追い打ちをかけてみせた。
東軍の空気階段と西軍のななまがりによる「同じ大学の先輩後輩対決」、東軍のそいつどいつと西軍の大自然による「仲良し対決」でもそれぞれの特徴を生かしたパフォーマンスが繰り広げられ、通常のフリースタイルバトルではありえない様相にまちゃあきも晋平太も大笑いする。「M-1グランプリ2017」ファイナリスト同士の東軍マヂカルラブリーと西軍さや香のバトルでは、「殺す」一点張りの野田クリスタルに、新山が「今日は上沼(恵美子)さんいなくてよかったな!」と挑発。野田クリスタルは曲が始まると「M-1」決勝同様に服を脱いで「ヒゲを殺す」とDJに絡み出し、ラップどころではなくなってしまったが、晋平太からは「いい身体だった」という評価を得る。
もっとも大きな盛り上がりを見せたのが、いぬ太田と見取り図・盛山による対決だ。このイベントのためだけに東京へ駆けつけ、終了後にはすぐ大阪へ戻るという西軍のエース盛山は「このスケジュール、エミネムと同じ」と忙しさをアピールしてさっそくひと笑い起こす。どちらも譲らない展開ではあったが、太田のターンにも加わってみせるなどして会場を味方につけた盛山が勝利。晋平太に「ラッパーのラップバトルでした」と評されると、「それはそれで激ハズなんですけど!」と動揺を隠せない。
東軍のMCKjと西軍のクロスバー直撃・渡邊による同期対決では、追い込まれた渡邊が最前列の観客を巻き込んでしまい、「ブログで謝罪文書きます」と陳謝する場面も。西軍リーダー中山功太との大将戦は斎藤の美声でトレンディエンジェルが制したが、4対3で西軍の勝利に。最後のサイファーにはまちゃあきや晋平太も加わり、大いに会場を沸かせてイベントの幕を下ろした。
お笑いナタリー @owarai_natalie
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