カラテカ矢部がバンクシーを芸人目線で熱弁、フリとボケが大切

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昨日7月21日、映画「バンクシーを盗んだ男」のジャパンプレミア記念トークショーが東京・新宿シネマカリテで開催され、カラテカ矢部が登壇した。

カラテカ矢部

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8月4日(土)に全国公開される「バンクシーを盗んだ男」は、正体不明のグラフィティアーティスト・バンクシーに焦点を当てたドキュメンタリー。バンクシーがパレスチナ・ベツレヘムの壁に描いた絵がオークションにかけられた騒動や、作品に振り回される人々の悲喜こもごもが収められている。

左からカラテカ矢部、鈴木沓子。

左からカラテカ矢部、鈴木沓子。[拡大]

トークショーには、バンクシーのニューヨークでの活動を収めた書籍「Banksy in New York」の翻訳を手がけたライター・鈴木沓子も参加した。彼女は矢部のマンガ「大家さんと僕」のインタビューを担当した際、「鈴木さん、バンクシーの翻訳されてますよね?」と声をかけられて「矢部さんがバンクシー!?」と驚いたそうで、その縁がきっかけで今回のトークショーが実現した。

矢部がバンクシーと出会ったのは、青山のおしゃれな店に入ってしまったとき。何かを買わなければ店を出られない空気を感じた彼が手に取ったのがバンクシーのキャップだったという。これを聞いた鈴木は「今はもう、そういうものを売ったりしていないので、そのキャップすごい値段だと思いますよ」とコメント。矢部は「えー!? (なくしてしまって)見つからないんですよ!」と残念そうに語っていた。

バンクシー作品はすぐに切り取って持ち去られてしまうため、その場所に描かれた本来の意味を失ってしまっているという話題も。これについて矢部は「その場所込みでフリができているのに。フリが弱くなってしまったらボケたところで全然面白くないですから!」と熱弁するが、急に「すみません、芸人ぶってしまって」と恐縮して会場の笑いを誘う。また最後は「バンクシーは世界に向けて絵を描いていて、それによって狂ってしまう人がいたりする。でも、それもバンクシーの作品の一部で、そこから議論が生まれて、僕らの世界が変わっていく。皆さんも映画を観てバンクシーの一部になってください」と観客に力強く呼びかけた。

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