先月5月に発売された「一発屋芸人列伝」は、「一発屋芸人」と呼ばれる芸人たちに、自らも「一発屋」とされる山田ルイ53世がインタビューしたノンフィクション。昨日のイベントは「第2夜『一発屋だって生きている』」と題して、前日のムーディ勝山とキンタロー。を迎えた第1夜に続いて実施されたもので、一発屋の純度、芸歴と一発屋歴、「2008年の一発屋代表は髭男爵かジョイマンか」、書籍にも描かれている“バスジャック事件”のその後などをテーマに3組が濃密なトークを展開した。
このイベント前に行われた記者取材会にも3組が出席し、山田ルイ53世は「一発屋芸人列伝」の執筆について「背中を押してくれたのはHGさん。相談したら『どんどん書いたほうがいい』と言われた」と感謝を述べる。さらに「一発屋芸人の皆さんの芸はすごいんですよ!」とその芸達者ぶりを力説するが、これにはHGが「我々、ハードル下げて仕事してるんですから。営業妨害ですよ」、ジョイマン高木が「うれしいですけど、むずがゆい」、ジョイマン池谷が「一発屋をつぶしたいんですか?」と照れながらも反発する。取材会内では高木がラップを披露する場面もあり、「一発屋芸人列伝、テレサ・テン、バク転」と韻を踏んでみせた。
「一発屋芸人列伝」に関する反響を取材陣に尋ねられた山田ルイ53世は「面白いと言われるが、(ブレイクした)2008年のことがあるので、どんなことがあっても心はニュートラル。死ぬまではしゃがないと決めている」と心がけを明かす。月刊誌「新潮45」(新潮社)でのこの連載が「第24回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の作品賞を受賞したことについては「芸人さんの生きざまがジャーナリズムと呼んでもらえるクオリティだったということ」と話し、実際に取材を受けたHGは「気を使っていただいて話しやすかった」、高木は「切り口が鋭利」と取材者としての山田ルイ53世を評した。
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- 山田ルイ53世 『一発屋芸人列伝』 | 新潮社
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
山田「一発屋芸人列伝」の執筆について「背中を押してくれたのはHGさん。相談したら『どんどん書いたほうがいい』と言われた」/髭男爵山田ルイ53世「一発屋芸人列伝」の反響にも「死ぬまではしゃがない」- お笑いナタリー https://t.co/QWKzktNhxr