「M-1グランプリ2009」東京3回戦レポート
2009年11月28日 18:13 1
いよいよ佳境に差し迫ってきた「M-1グランプリ2009」。M-1オフィシャルサイトで発表されたとおり、東京3回戦では、計147組の中から35組が早くも準決勝進出を決めた。
今回お笑いナタリーは、11月25日から27日にかけてルミネtheよしもとにて行われた東京3回戦を観戦。以下、この3回戦を突破したコンビのネタテーマをダイジェストで紹介する(写真は27日のみ撮影)。
11月25日(MC:リットン調査団)
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テーマは「ご近所づきあい」。持ち前のメリハリの良さで引きこみ、煮物を擬人化するボケで会場を沸かせた。
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テーマは「家庭教師やりたい」。おだやかなで心地よい語り口と毒気のギャップで笑いを獲得。イメージしやすい言葉ボケの連続で、観客を巻き込んだ。
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テーマは「儲け話~昔ばなし編~」。等身大の生活感あるボケをたたみかけ、会場からは共感の感情が入り交じった笑い声が。悲願の準決勝初進出。
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テーマは「今年のM-1」。会の中でかぶりがちな設定ながら、野田の憎めない演技で観客の緊張をゆるめ、大きな笑いを獲得。コント師ながら、M-1準決勝に初進出を決めた。
●天狗
テーマは「アメリカ大統領就任演説」。今年の予選では数多く見られる設定ながら、大小のボケを最適に配置して、ほかのコンビに先んじて準決勝に進出。
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テーマは「取り調べ」。昨年に続く“あいうえお順ボケ”を披露。心地良いテンポで高いクオリティを保って見事準決勝入り。
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テーマは「キスがしたい」。中盤以降のスピードアップと動きの大きさで、観客の心をつかむことに成功。
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テーマは「通販番組」。ごく自然な形で独特の空気を作り、1つ1つの笑いを確実に蓄積していた。
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テーマは「ネタ迷ってる」。鬼気迫る迫力満点の漫才で、疲れかけていた観客を魅了。そのまま押し切った。
●流れ星
テーマは「じいちゃん」。シンプルなストーリーに、ちゅうえい得意のギャグを乗せ、会場の空気を味方にした。
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テーマは「趣味がスープ」。昨年に続く“ノリボケ漫才”。すでにテレビなどでおなじみの内容だが、観客の期待に沿うクオリティをキープ。
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テーマは「モノマネ」。“静”のイメージを大いに裏切る、バカバカしいほどのポテンシャルで客席を沸かせ、逃げ切り。ラストイヤーでの決勝進出に一歩近づいた。
11月26日(MC:はりけ~んず)
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テーマは「めんどうカフェ」。メイドカフェというありがちな出発点ながら、メリハリの効いたボケがうまくハマった。
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テーマは「プロボクサー」。斉藤のパワーある声と、濃すぎる個性が浮かないよう工夫されたフォーメーションが見事にハマった。
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テーマは「モテたい」。複数の代表ネタを再構成した緻密なネタで、個性を遺憾なく発揮。
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テーマは「インストラクター」。やや唐突な入りながら、中盤以降の動きの対比で大きな笑いを獲得。
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テーマは「ドラマの1シーン」。クオリティの高い再現力で、観客を飽きさせず。
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テーマは「おしゃれなバー」。野球好きを活かした、ピンポイントなチョイスで観客を驚かせた。2007年12月結成のコンビにして準決勝進出は大躍進。
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テーマは「ボーリングのリアクション」。イメージしやすいシチュエーションに緻密なボケを重ね、客席の共感を誘った。
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テーマは「自己紹介」。怒濤の“モジりボケ”は、今年も健在。難なく3回戦を突破した。
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テーマは「お葬式」。得体の知れない風貌を活かした、シュールなボケを展開。
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テーマは「チャゲ&飛鳥」。今年の新作ネタだが、ソツなく笑いを獲得していた。
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テーマは「レストラン」。立ち位置を交代させる“ローテーション漫才”ではないネタで、着実に笑いを集めていた。
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テーマは「夜道の変態」。愛らしいWボケで場の空気をゆるませつつ、ミスなし・スベリなしでやりきった。
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テーマは「ゴキブリ」。今年2009年は漫才協会主催の「第8回漫才新人大賞」を受賞するなど、いよいよ開眼してきた感のある彼ら。浜谷のバカバカしいボケが炸裂。
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テーマは「好きな歌」。すでに「あらびき団」などで話題のネタ。からくりが小気味よい構成で大きな笑いを獲得した。
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テーマは「栃木」。いつものながらの栃木ネタだが、話術だけで押し切るその姿は、もはや貫禄すらも。
11月27日(MC:はりけ~んず)
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テーマは「娘が産まれたら」。つかみから安定感抜群の漫才を展開。この日、初めて会場を大爆発させたのが彼らだった。
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テーマは「峰打ち」。落ち着いた入りから、中盤以降、テンポの良い動きを見せて客席を沸かせた。
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テーマは「怪しいプロデューサー」。独特のゆったりとしたテンポで胡散くさいキャラクターを松田が演じきり、準決勝に進出。
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テーマは「ボーボーカレー」。得意のシチュエーションに加え、ツッコミの松田もボケに荷担させるというバージョンアップを図った。
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テーマは「ドゥーン!を封印」。今年2009年8月に結成したばかりのコンビながら、ショージが繰り出すボケと金成の優しい進行がハマり、会場は笑いの渦に。
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テーマは「ヒーロー」。昔からありがちな設定ながら、本来はツッコミ担当である森木のとぼけた個性を活かし、裏切りありのわかりやすいネタに仕上げた。
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テーマは「ストーカー」。しずちゃんのモンスターぶりは健在。舞台を縦横無尽に使う動きと、山里の鋭い言葉選びで、南キャンワールドを構築。
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テーマは「陶芸家への弟子入り」。飄々としたボケっぷりはそのままで、愛嬌とメリハリが増大。東京3回戦のトリを綺麗な形で締めくくった。
なお、大阪3回戦は、本日11月28日から30日までの3日間にわたって開催される。3回戦がすべて終了したあとに追加の合格者が発表される可能性もあるので、ひいきの芸人が落選して気落ちしている人も最後まであきらめずに結果を待とう。
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お笑いナタリー @owarai_natalie
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