ニューヨークの老舗クラブ「アポロ・シアター」にて行われるイベント「アマチュアナイト」のオーディションに
プロのエンターテイナーへの登竜門として知られる「アマチュアナイト」では、世界中から集まった出場者が競い合う。ジェームス・ブラウン、ダイアナ・ロス、ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダーも出演していた。上位入賞すると1カ月に1度のペースで開催されている「ショーオフ」に挑戦でき、さらに勝ち進むことで3カ月に1度の「トップ・ドッグ」、年間チャンピオンを決める「スーパー・トップ・ドッグ」への出演権が与えられる。
ビックスモールンは結成当初から「外国の人を笑わせたい」という思いを持っており、7年前にはすでにアポロ・シアターを下見していた。同劇場への出演を夢見る2人は、渡米して路上や公園などでおなじみのボディアート芸を披露。彼らのネタを100人ほどの通行人が足を止めて見物していたときもあったそうで、ゴンはそのときに「あっ、これいけるかも」と感じたのだという。
その後も2人はアポロ・シアターの舞台に立つため、東京タワーの観光客を相手に日々ネタを磨き続けた。東京タワーを訪れる客は週末になると1日平均1万人にものぼる上、外国人観光客の比率も高い。外国人にウケるネタを模索するビックスモールンにとって、東京タワーは絶好のステージだった。ここで彼らは年間660回に及ぶステージを経験。各ネタにおける“ウケ具合の平均値”を地道に算出していき、その上位をオーディションで披露することにした。
ビックスモールンがオーディションに臨んだのは昨年9月。約300人の参加者の中で最後までパフォーマンスさせてもらえる人は少なく、中には5秒ほどで帰される人もいたそうだ。そんな中、回ってきたビックスモールンの出番。チロが冒頭に放った「ミュージックスタート」の発音が現地の人々のツボに入ったらしく、いきなり大きな笑いが。この“うれしい誤算”のおかげで一気に会場が温まり、そのまま最後までネタを展開できた。2人はそのときのパフォーマンスについて「手応えはかなりあった」と口を揃えて振り返る。
こうして掴んだ「アマチュアナイト」への挑戦権。チロは「やっとスタートラインに立てたという感覚」と述べる。またゴンも「留守にしてる間の日本の芸能界が心配ですけど」と冗談めかしつつ、「マジでアメリカ人を笑わせてきたい」と意気込んだ。2人からの吉報を楽しみに待とう。
なお、ビックスモールンは6月13日(火)に東京・新宿バティオスで「ビックスモールントークライブ『おはなし会』」を開催。「アマチュアナイト」挑戦時の出来事を中心に語る。
ビックスモールントークライブ「おはなし会」
日時:2017年6月13日(火)18:30開場 19:00開演
会場:東京・新宿バティオス
料金:前売1800円 当日2300円
チケット:
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
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