39人の熱戦「R-1ぐらんぷり」準決勝レポート

昨日2月20日、「R-1ぐらんぷり2017」準決勝が東京・メルパルクホールにて実施され、39名が出場した。

過去最多となる3792人がエントリーした今大会。昨年12月27日から予選が繰り広げられ、決勝には既報の通りブルゾンちえみ、三浦マイルド、横澤夏子、レイザーラモンRG、ルシファー吉岡、マツモトクラブ、石出奈々子、アキラ100%、ゆりやんレトリィバァが進出している。

トップバッターを務めたのは2009年大会で準優勝という成績を残しているAMEMIYA。切なくもおかしいオリジナルソングに時事ネタもうまく盛り込んでみせた。これにより会場の空気は温まり、かわいらしいキャラクターを軽やかに演じた石出奈々子や、“ロマンチック漫談”を激しい動きと共に繰り広げた西村ヒロチョ、独特な視点でツッコんでいく霜降り明星・粗品らも、序盤のブロックではあったがしっかりと笑いを取っていった。

ひと際会場を盛り上げたのは、全裸におぼんでおなじみのアキラ100%。ネタ中、観客が彼の動作に息を飲んで注目する様子はワンマンショーを思わせる。ラストのRGもドナルド・トランプ大統領に扮して会場を煽り、トリにふさわしいパフォーマンスで楽しませた。

昨年末の「オールザッツ漫才」（MBS）で「女キャッチャー」を披露し、 本来エントリーしていないはずの「フルスイング王決定戦」での優勝を果たした守谷日和は、会場を大きく使ったある“表現”で観客を魅了する。ぶらっくさむらいはコールアンドレスポンスを展開。会場を巻き込むようにして笑いを量産した。今年に入って騒動の渦中の人となったパーマ大佐が、あえて「森のくまさん」を一節だけ歌って沸かせる場面も。「こんちわ～す」のフレーズで人気の脳みそ夫はこの日もコミカルな動きで愛らしさを発揮し、観客の心を掴む。

唯一、コンビ揃って準決勝まで勝ち進んだのは藤崎マーケットの田崎とトキ。ほかにも湘南デストラーデのナオ・デストラーデ、アイデンティティ田島、スリムクラブ真栄田、クロスバー直撃・前野など、普段はコンビとして活動している芸人たちも奮闘した。

なお、決勝戦は関西テレビ・フジテレビ系で2月28日（火）に生放送。同日「復活ステージ」も行われ、勝ち上がった3組が決勝に加わる。果たして第15代王者の称号を手に入れるのは誰なのか、最後まで見届けよう。